1. まえがき
2020年の天体撮影記は119夜から145夜の26夜を過ごしました。
しかしながら、実際には記事化がまだ出来ていない分が2夜あるので147夜までが今年の撮影分になります。
2019年は41夜(番外編含む)でしたが、今年は少し撮影回数が減っています。というものの2019年は新天地で近場の撮影場所を訪れる機会が多かったのに対して、今年は遠出することが多く撮影する機会が少なかったってのもあります。
それでも、撮れ高的には今年は満足いく年となりました。
その中で、心に残った撮影をランキングとしてまとめてみました。
2. 心に残った撮影ランキング
10. 佐賀県 夏の天の川と桜
佐賀県にある納戸料の百年桜と夏の天の川の組み合わせ
桜と夏の天の川の組み合わせは、毎年春の恒例となっていますが、この納戸料の百年桜は八重桜の一種で花弁が多くとても見ごたえがある桜になります。
とても美しい桜で一晩ゆったりと花見をしながら撮影していました。(途中寝落ちとかしてしまっていましたが…)
9. 熊本県 阿蘇の火映と天の川
第9位は阿蘇山の火映と夏の天の川になります。
火映と星空(天の川)の組み合わせは人生で一度でもいいから撮影してみたい被写体の一つでした。2020年前半は阿蘇山は比較的活動が活発でしたが、現在では活動が落ち着いてきて火映を見れることが少なくなりました。
なので、撮影タイミングとしてはベストだったのではないかと思っています。自然が相手の撮影だと本当にタイミングが合う、合わないがいかに難しいか改めて感じました。
また、九州にいる間阿蘇山の活動が活発になったら撮影に出たいと思っています。
8. 春の夜に咲き誇る藤の花と星空
場所はちょっと秘密なのですが(多分調べるとすぐにわかると思いますが…)、藤の花と北斗七星を組み合わせて撮影しました。
藤の花との星空の組み合わせもいつかは撮影してみたいと思っていました。
溢れるような藤の花と空に浮かぶ北斗七星、構図的には個人的には完璧だと思っています。
強いていえば夏の天の川と組み合わせたいってところもありますが、それにはまた別の場所を探さないといけません。それでもいつかは撮影したいと思います。
7. 長崎県 廃炭鉱の島 池島からの天の川
長崎県の廃炭鉱で有名な池島。
ここも人生に一度は訪れてみたいところでした。そして、天候も安定していて無事に夏の天の川と石炭を船に積み込むジブローダーを撮影することが出来ました。
離島ということもあり、星空は本当に美しい場所でした。
他にも色々な構図で撮影することが出来たので気になる方は下記記事をご覧ください。
6. 大分県 九重連山 平治岳 ミヤマキリシマのお花見登山
2019年も大分県の九重連山のお花見登山に出掛けましたが、その時はミヤマキリシマの開花タイミングを外してしまい、本当の満開の時期での登山ではありませんでした。
そして、2020年はYAMAPなどで開花タイミング、そして天候を確認して青空と新緑、平治岳をピンクのミヤマキリシマを無事に撮影することが出来ました。
人生で一度でもいいのでこのミヤマキリシマの満開時期に九重連山を訪れるべきだと思っています。それぐらい素晴らしき光景が広がっています。
5. 大分県 九重連山 大船山の御池の紅葉と星々
大船山の御池とオリオン座
この組み合わせは、紅葉のタイミングと月明りのタイミング、そして天気などといった色々な条件が重ならないと撮影できない構図でした。正直2020年で撮影できるとは思っていなかったので撮影出来てよかったと思っています。
唯一は大分県の光害が思った以上にあったところでしょうかこればかりは想定外でした。
4. 北アルプス 日本最後の秘境 雲の平へ
9月のシルバーウィークを使って、九州に引越してから初めて北アルプスを訪れました。その場所は日本最後の秘境と呼ばれる雲の平でした。
雲の平は日帰りではほぼ無理で最低でも1泊2日か、普通の人だと2泊3日しないと訪れることが出来ない場所です。
登山している人で雲の平を目標にしている人も多いと思います。そんな雲の平と合わせて薬師岳や水晶岳、鷲羽岳、黒部五郎岳と同じく北アルプス再奥地の山のピークを登ってきました。
撮影ランキングとしては第4位にしてしまっているのは撮影メインで訪れたわけではないですからですが登山の中では間違いなくトップレベルに心に残った山行でした。
と、同時に今までの登山の中で最もきつかったです。特に3泊4日のテント泊が初めてだったので色々と心が強くなれる山行でもあったと思います。
記事ではすみませんまだ、1,2日目しかかけていないですが、3,4日目もなるべく早めに公開できるようにしたいと思います。
3. 鹿児島県 佐多岬から見る夏の天の川
2020年心に残った撮影ランキング第3位は、鹿児島県の日本本土最南端の佐多岬から見る夏の天の川撮影でした。
佐多岬の天の川はこれまで訪れてきた中でもトップレベルと言えるぐらいの濃い天の川でした。
ずっと昔(中学生ぐらいですかね?)に訪れたときよりも駐車場などが整備されていて撮影もしやすいところだと思います。
そして、佐多岬ではペルセウス座流星群も撮影しました。こちらは月明りがある中での光景も撮影しているので是非ご覧ください。
2. 日本最西端 沖縄県 与那国島の天の川
2020年心に残った撮影ランキング第2位は2019年から計画していた日本最南端の与那国島での撮影です。
実は、与那国島を訪れたのは、南十字星、与那国島の夏の天の川を撮影するのと、9割隠れる部分日食を見ることが目的でした。
南十字星も無事に撮影することが出来て、与那国島の夏の天の川撮影も出来て、更に天候が不安だった部分日食も見ることが出来ましたので目的が全て達成できました。
特に9割隠れる部分日食では辺りが暗くなるのを感じることが出来て感動しましたね。これフルでの日食はどれほど凄いものなんだろうと
次の日食は確か2024年アメリカとカナダの一部で見ることが出来るそうです。コロナは流石に収まっているとは思いますので2024年本当の皆既日食を見に行ければなと思います。
そして、南十字星も初めて見ることそして、撮影することが出来たのもよかったです。南十字星はだいたいの方角がわかっていればすぐに見つけることができました。
それと、与那国島の夏の天の川これはちょっと心残りがあります。
本当は東崎灯台付近で撮影予定だったのですが、なんと免許証を忘れてしまいレンタカーを借りられないという事態が、これは本当に大失敗でした。
なので、与那国島は一通り沖縄県の離島で撮影し終わった後にまた、訪れたいと思います。
1. 2020年の大彗星 ネオワイズ彗星の撮影
2020年心に残った撮影ランキング第1位は7月に夜空を賑わせたネオワイズ彗星の撮影になります。
彗星の撮影は、毎年見られる流星群などと違っていつ来るかもわからない、来ても大彗星になるかもわからない代物です。ネオワイズ彗星も当初はここまで明るくなるとは予想されていませんでした。
7月の上旬から下旬にかけて、ネオワイズ彗星の輝きがどんどん増していき遂には目視で見ることが出来ました。
ただ、日本列島は丁度梅雨の時期であり、安定して観測できたのは北海道のみ
しかし、そんな中で長崎県の一部でネオワイズ彗星を観測・撮影することが出来ました。
マックノート彗星やヘール・ボップ彗星、百武彗星の写真を見て以来、彗星はいつか絶対に撮影したい被写体の一つでした。
ネオワイズ彗星は上記彗星を見てきた人にとっては少し見劣りするかもしれませんが、水平線に沈んでいく尾を引くネオワイズ彗星を見たときは本当に感動しました。
次の大彗星はいつくるかわかりません。来年かもしれないし、また10年後かもしれない
それでも再び尾を引く大彗星を見てみたいと思っています。
3. あとがき
以上が、2020年の撮影で心に残った10箇所のランキングとなりますが、これ以外にも記事化していない大崩山登山、長崎の夜景撮影などなど色々な所を訪れることが出来ました。
ただ、今年はコロナの影響で海外での撮影は行くことが出来ませんでした。2021年の前半も海外旅行は今のところ厳しいと思いますが、コロナがある程度収まったら再びオーロラ撮影やニュージーランドとかの海外行きたいリストの所を訪れてみたいと思っています。
また、天体撮影地については、九州北部の目星をつけているところは殆ど訪れましたので2021年は離島とかで訪れるのが少し難しい所メインで活動していこうと思っています。なので、天体撮影記自体の更新頻度はこれまで以上に少なくなるかもしれません。
特に離島もコロナがある程度落ち着かない限りは訪れるのが難しいかと思いますし。
それでは2021年もどうぞよろしくお願いいたします。