今週のお題「暑すぎる」
- 1. まえがき
- 2. 日本本土最南端 佐多岬の風景
- 3. 鹿児島県 日本本土最南端の佐多岬で見る最高峰の夏の天の川
- 3. 佐多岬の空の暗さについて
- 4. あとがき
- 5. 勝手に撮影地ランキング
- 6. 使用機材
1. まえがき
天体撮影記 第137夜は、鹿児島県にある本土最南端 佐多岬からの夏の天の川の記事になります。
佐多岬は実は8年前に訪れています。が、この時は昼間のみなので、天体撮影はしていませんでした。しかし、8年前に比べて駐車場や展望台含めてかなり整備されていました。
というか、旅行日記ってわりには文字数少なくない?と再度見返すと不思議に思います。写真ももっと撮ってたはずなのに。
日本本土最南端の電話ボックスとかはなかったような、そして、佐多岬へは無料で入れるようになっていたので昔に比べて本当に行きやすくなった気がします。
そして、空の暗さは間違いなく、最高峰の星空が見れるだろうと思っていましたが、幾分遠すぎて中々行くのを躊躇っていました。しかし、今回は快晴の予報だったので最高峰の星空を求めて訪れてきました。
今回の撮影時の「地上天気図」の記録です。
天気図参考は気象庁|過去の天気図より
2020年8月13日
太平洋高気圧に覆われたおかげでとんでもない快晴が広がっていました。しかも、大気の状態も夏とは思わないほど澄んでいました。これは後ほどの写真でもわかると思います。
今年は梅雨前線がずっと本土付近に停滞すると思っていたのですが 、思った以上に太平洋高気圧が強くなったおかげで綺麗に晴れてくれました。
2. 日本本土最南端 佐多岬の風景
佐多岬は2017年にリニューアル整備されたそうで、トイレ、自動販売機(光害防ぐためなのか建物の中に!)が完備されています。駐車場も30台ぐらいは停められそうでした。
駐車場にはガジュマルの木があります。しかし、光害を防ぐためにトイレの照明も自動で消えるようになっていたり、外灯とかもないので天体撮影地としての環境は最強レベルで揃っています。ここの整備を計画した方はかなりのやり手ですね。間違いなく。
折角夜空が綺麗な場所に外灯を取り付けて台無しにするところとか幾つもありますからね…。
佐多岬駐車場のすぐそばにある展望台からの風景になります。
気温は35度以上とかなり暑いのですが、綺麗な夏空が広がっています。遠くには屋久島や竹島、硫黄島、そして目を凝らすと口永良部島も見えていました。大気の状態は安定しています。ランクでいうとSSSランクでした。
佐多岬の駐車場から徒歩で10分ぐらいのところに佐多岬展望台があります。
この場所もトイレがありますし、構図的にはこちらの方からの方が天の川は綺麗に撮れると思います。
西側方面には、薩摩富士である開聞岳も見えていました。しかし、本当に済んだ青空です。だいたいこの青を見るには標高の高いところに登らないと見れないのでかなり貴重です。
しかし、物凄い整備されていますね…これが無料で見れるとは…
3. 鹿児島県 日本本土最南端の佐多岬で見る最高峰の夏の天の川
日が落ちてから1時間ほどすると、夏の天の川が徐々に姿を表してきます。
この時、気がつかなかったのですが、右下の硫黄島を拡大してみると…
なんと硫黄島が火を吹いていました。
このマジックアワーの天の川は、色々な色が混じり合いとても美しい写真になります。
(ノイズが思ったより乗ってるのは多分気温が高いせいで熱ノイズが発生してるんでしょうかね?)
それにしても、関東よりも緯度が下がっているので夏の天の川の中心部が高いです。佐多岬からも一応南十字星の一部が見れるそうですね。
佐多岬駐車場には車椅子用のスロープも取り付けられており、かなり配慮されています。
そして、もう夏の天の川が早い時間でここまで登ってしまってるということは、もう天の川撮影の時期も終わりに刻一刻と近づいてますね。
「佐多岬展望台駐車場と夏の天の川」
駐車場から眺めた夏の天の川。展望台の屋根付きベンチのシルエットがいい感じです。
他の撮影者もいましたが、お盆の休みの時期にもかかわらず、2~3名ぐらいでした。多分、佐多岬まで距離がかなりあるので中々訪れることができないんでしょうね。それでも、ここは一度でもいいから訪れるべき天体撮影地スポットだと思います。
「ガジュマルの木と夏の天の川」
佐多岬駐車場内にあるガジュマルの木と夏の天の川になります。
右の光はトイレ内にある手洗い用乾燥機?の光です。
天候も比較的安定していました。写真を見ると若干ですが、大気光が出ていますね。
この佐多岬に来て撮影したかった構図はこの一枚になります。
いい位置に灯台があるんですよね。薄らと屋久島の影も見えます。
「佐多岬の展望台へと向かう階段と夏の天の川」
佐多岬の駐車場は結構色々な構図で撮影できるので撮影地としては面白い場所でした。一通り撮影が済んだら、ベンチに寝っ転がって星を見ることもできます。
ただ、夏場は蚊がいるので蚊取り線香とかも持ってきた方がいいかもしません。
屋根付きベンチからみた天の川
右よこにペルセウス座流星群が写っています。
と、もう一つタイムラプス撮影中に赤い流星が入りました。撮影レンズは14mmなので結構明るく長い流星です。方角的には、ペルセウス座流星群ではないので散在流星かその他の流星群のものだと思います。
以上、鹿児島県 日本本土最南端の佐多岬で見る最高峰の夏の天の川になります。
3. 佐多岬の空の暗さについて
来ました。値は0.00笑
ちなみに同じく値が0.00なのは、富士山頂になります。
一応、光害があるとしたら北の方がにある指宿や 鹿児島市内からの光害になります。
それ以外は、もう真っ暗です。種子島、屋久島等の離島からの光害もほとんどありません。まさしく最高の場所です。
しかし、一つだけ気をつけなきゃいけないことがあります。
それは、漁火になります。実は佐多岬はペルセウス座流星群の極大日に訪れていましたが、このとんでもない光を放つ漁船が20時から深夜の1時までずっと煌々と明かりをつけていました。こうなるともう星空撮影どころではありません。
通常の漁火でもここまで明るいのはいないのでかなり強力なLEDライトを使っていると思います。なので、この漁船がいたら諦めて別の場所で撮影を考えたほうがいいです。
4. あとがき
鹿児島県 日本本土最南端の佐多岬での夏の天の川撮影にようやく行くことができました。
九州北部地域から鹿児島の佐多岬まではほぼノンストップで6時間以上…。仕事終わりに行ったのですが初日にこの漁船がいたせいで全く撮れずその時はどうやって退かそうかという悪い考えばかり生まれてしまいました。が、その翌日漁船がいないことを祈ってもう一度佐多岬での夏の天の川を撮影したところ、恐らく本土でも中々見られないほどの濃い夏の天の川が広がっていました。
天の川に恐怖を感じたのは、恐らく今回が初めて。それぐらい圧迫感のある空でした。
もちろん、離島である種子島や与那国島についてもこのレベルだったのですが、空気の澄み具合が段違いでしたので島で見たよりも綺麗に見えたのでしょう。
5. 勝手に撮影地ランキング
撮影地の環境:☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
空の暗さ:☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
トイレも綺麗で自動販売機もあって、屋根付きベンチもあるので、天体観測および撮影環境としては、当ブログで紹介しているなかでは最高峰のところだと思います。
一方で、岬なので北側は山に囲まれているため、北側の空の構図が作りにくいところぐらいがデメリットでしょうか。ともあれ、8月の夏休みの家族連れで佐多岬を訪れることがありましたら夜の21時ぐらいまで待って星空を見てくださいいい思い出になると思います。
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