目次
1. 前置き
2018年と2019年もペルセウス座流星群を撮影しましたので今年は3年目になります。
ペルセウス座流星群は、極大期付近は毎年変わらずまとまった数の流星を見ることが出来るので毎年毎年楽しみにしている流星群です。
2020年も恵まれた天気によって極大期当日と翌日撮影出来ましたので今回はその写真をもう4ヶ月以上経っていますがまとめたいと思います。
ここまで、記事にするの遅れた理由としては、単純に仕事と撮影に出ていて写真整理する時間があまり取れなかったためです…。
確か、写真の中から流星だけを抽出するようなソフトがあったけどMac版は今のところないので(知らないだけかも)一枚一枚確認してピックアップしています。
と、11月29日にかなり明るい火球が見れたみたいですね。
この明るさレベルになると通常の星景写真撮影のISO感度で撮影してしまうと白飛びしてしまうので写真として収めることが中々難しいかもしれません。(逆に夜景撮影とかでISOを低く設定していた場合には撮れるかも)
動画だとそういった心配がないので、やはりライブカメラみたいなのは家に設置したいなーと思う次第です。
高感度動画撮影期のα7SⅢがめっちゃ気になっているのですが、
EOS R5やEOS R6を購入してしまった身なので再び40万近い出費は厳しいです。
(別で組んである予算崩せばいけますがそこまでは…)
2. ペルセウス座流星群について
ペルセウス座流星群は相当古くから観測されている流星群で「しぶんぎ座流星群」、「ふたご座流星群」に並ぶ三大流星群の一つとして数えられている。極大期には一時間に30個から60個の流星が出現して、明るい火球が多く楽しめる流星群となっています。
流星の元を出す母彗星は周期133年のスイフト•タットル彗星と指摘されています。
昨晩ペルセウス座付近を撮影した写真になります。
ペルセウス座自体かなり見つけにくいので見つけやすいWのカシオペア座を見つけた方が放射点は見つかりやすいです。
満天の星空の中でどこを見ておけば良いかというと実は放射点からは確かに流星が出て来ますが放射点に近いほど経験的にですが流れる流星は短いです。
なので、個人的には放射点の反対側を寝転びながら見るのがオススメしています。
3. 2020年の三大流星群 ペルセウス座流星群
天体撮影記 第137夜でも書いたのですが、ペルセウス座流星群極大期に何もそこで漁火をつけなくてもって場所に漁船がいたので、まともに撮影出来たのが深夜の1時過ぎからでした。そのため、ペルセウス座流星群は数的にはそこまで撮影出来ていませんでした。
といってもこの日撮影出来ていたのは小さいの含めて24枚ほどなので、まあ結構撮れてる方かな?
小さい流星を除いて写真にはっきりと写っているのは1日目は13枚ぐらいでした。
天の川の右上に見えるのは飛行機の光跡になります。流星はその真下に流れています。
ペルセウス座流星群は天の川の付近を流れるので天の川との組み合わせ構図としてはとても映える流星群だと思います。
また、ペルセウス座流星群の流星は流星経路の色が緑から白(いわゆるネギ色)なので写真写りもいいです。
この日は夜半過ぎから月明かりの影響があったのですが、撮影方向の反対側にあったのでさほど影響は受けなかったです。
小さい流星だと、写真整理中でも中々気づかないことが…。
上の2枚のように結構派手そうな流星が写真中央ではなく、写真隅に映るのが流星群撮影あるあるです。なので、流星撮影だとカメラを複数台導入して数で勝負するのが一番の正攻法ですが、撮影中のカメラの管理が大変です。
個人的には3台ぐらいがベストでそれ以上になると結局一晩だとバッテリー足りないとかっていうのが発生します。
これが一番構図的にはよく撮れたペルセウス座流星群の流星だと思います。
また、一枚東側の真夏のオリオンとペルセウス座流星群を狙って撮影したものがこちらです。
オリオン座付近に見えるのですが、ちょうど雲がかかってしまっています。
続いて2日目に撮影したのも
2日目については漁船がいなかったおかげで夏の天の川とペルセウス座流星群を撮影できたもののやはり極大期から1日経っているので数は結構減っていました。
2日目ではっきりと見えるのがこの2枚ぐらいでした。
目視では小さいの含めて1時間に15個ぐらい流れていました。本当は明け方まで撮影する予定でしたが、天気が悪くなってきたのでここで打ち切り。
4. あとがき
2020年のペルセウス座流星群は天候に恵まれた年でした。ただ、今回は漁船の漁火というトラブル?に見舞われて1日目は半分以下しか撮影する時間がなかったにも関わらず枚数自体は撮影できていたと思います。一方で火球クラスは今回写真に収めることができなかったのが悔しいところですね。
ただ、目視でも見ていたのですが、火球クラスは極大日にはそこまで流れていなかった印象です。
そして、ペルセウス座流星群はだいたい1時間に20~30個ぐらいは必ず見られるのでまた来年チャレンジしたいかと
そして、今年は2020年の冬を締めくくるふたご座流星群が新月と最高の条件で見られるのでこちらも撮影と観測の出撃予定です。
5. 撮影機材