1. まえがき
昨年のミヤマキリシマのお花見登山は満開時期に訪れられなかったのでリベンジで1日休みながら昨年と同じコースである長者原駐車場出発で雨ヶ池越を越えて坊がつる→平治岳→大船山→スガモリ越→長者原駐車場を辿ってきました。
昨年は坊がつるにテント泊をして1日目に大船山、2日目に平治岳と登ったのですが、今回は早朝に出て遅くても夕方ぐらいに戻ってくるスケジュールで計画を立てました。
今回は事前にミヤマキリシマの開花状況を確認してからの登山だったので見事 初夏の平治岳を染めるミヤマキリシマのお花見登山のリベンジができました。
このあとの写真でもわかるのですが、人生で一回は見ておくべき景色だと思います。そのぐらい素晴らしい光景でした。
2. 今回のルート及び記録について
今回の記録について
【日時】2020年6月7日
【天候】明け方はモヤあり次第に快晴
【山頂気温】25度ぐらい
【活動時間】 10時間36分
【活動距離】17.8 km
【高低差】 1305m
【登山で掛かった費用】
駐車場代:無料
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3. 九重連山 初夏の平治岳を染めるミヤマキリシマのお花見登山
仕事を終えた土曜日の夜、GPVの予報では翌日の天気は明け方は曇り、朝から晴れ始める予報
長者原の駐車場には土曜日の21時頃に到着しましたが、登山道入り口の駐車場は既に8割ぐらい車が停まっていた。
土曜日の午前に出発してそのまま坊がつるにテント泊している車もあったが、同じような翌日朝出発の車も多かった。
早朝4時くらいにスマホのアラームで寝惚け眼をこすりながら起き出すとそこには薄らと霧が立ち込んでいたものの薄明時に浮かぶ星々が見えた。
「ああ、昨晩の夜出ていたら月明かりに照らされたミヤマキリシマを撮影出来たのに」と心の中でつぶやきながら、登山準備を始めた。
5時前に長者原駐車場を出発し、雨ヶ池越えを目指す。
薄明のタデ湿原の冷たい空気を感じながら歩を進めていく。
50分ほどかけて300mの標高を稼ぐ、しばらく家に籠る日々が多くて体力が心配だったが順調なペースで登れた。
雨ヶ池越えに近づくとこの日初めての太陽とご対面。薄らと靄のかかった木道を歩く、気持ちの良い朝だ。
登山道の脇には早速ミヤマキリシマが出迎えてくれた。
そういえば今回はRF24-105mm F4-7.1 IS STMの登山実践デビューだ。
上の写真もRF24-105mm F4-7.1 IS STMを使って撮影したが、安価なレンズにもかかわらず写りもボケもズームレンズとは思えない。また、軽いのでEOS Rと組み合わせて使っても首が痛くならない。このレンズのレビューについてはまた別の記事でまとめようと思っている。
雨ヶ池越から坊がつるまでは特段写真を撮らずに先を急いだ。
長者原から出発して1時間半後、坊がつるに到着した。
ふとスガモリ越方面を見ると薄らと山肌がピンクに染まっている。
坊がつるキャンプ場には前日からテント泊していた人が多くいた。昨晩長者原から歩いて坊がつるでツェルト泊も考えていた。
ただ、荷物が多くなると行動に大きく影響が出るのとだいぶ仕事の疲れも溜まっていたので今回は軽量化装備となった。
平治岳を目指す登山者がだいぶ増えていたので混む前に急いで大戸越を目指した結果30分足らずで到着してしまった。こんなに距離短かったっけ?と思いつつ平治岳へと目を向けると
「おお…平治岳がピンク色に染まっている…」
去年の登山記では緑色だった山頂がこんなにもピンク色に染まっているとは。期待を胸に抱きながら山頂を目指してゆく。この時はまだ登山者も少なかったが、下山後恐ろしい光景を見ることになる。
梅雨前最後の青空が広がる。その青と共にミヤマキリシマのピンク色の花弁が映える。
平治岳の山頂を目指す登山道を振り返るとほぼピンク色に染まっている。
標高を上げていくと更にピンク色を増してゆく、そして次第に三股山と坊がつるの全景が見えてくる。
平治岳の山頂までのルートは100mを一気に登るので人によってはきついかもしれない。
しばらく登るとピンク色に染まる平治岳の山肌が広がっていた。
日が上りきっていないので背後からの日の光で広角レンズだと自分の影が入ってしまうのが早朝の弱点だ。
平治岳の山頂付近というよりも火口縁に到着するとまだ湿った空気が残っていたのか雲が沸き始めた。GPV予報ではこのあと快晴になる予報だったので気にはしていなく、むしろ雲があった方が躍動感の出る写真になるのでタイミングが良かった。
ふと下を見ると下から上を見上げるよりも遥かにピンク色に染まっていた。
雲の隙間から見える三股山とミヤマキリシマ…素晴らしい光景
まさしく天空の花園と言える風景が広がっていた。
去年の大船山の紅葉も素晴らしかったが九重に関しては四季によって顔を変えていくのが本当に面白い。関東近辺や北アルプスにはない風景が見られるので九州に引っ越せたことは幸いだったと思う。
なるべく人が映らないように撮影していくが中々難しい
平治岳山頂方面に目を向けるともう既に大勢の登山客で賑わっている。あと、ピンクが凄い。
平治岳山頂方面へ歩を進めていく。ミヤマキリシマは平治岳火口部のほぼ全体を覆っているような感じだ。
先ほどまで雲が多かったが、だんだんと天候が回復してきた。ピンクのミヤマキリシマは青空によく映えると思う。本当に綺麗だ。
平治岳から見るミヤマキリシマと三股山の組み合わせ
三股山へと続くミヤマキリシマロード、この景色を見たかった。
少しづつミヤマキリシマロードを歩いてゆく
ミヤマキリシマロード先端からの風景。ミヤマキリシマと九重連山を一望できる所でもあり、この先道がないので人が映ることがないので写真を撮るならばここがオススメなところだ。
本当にピンク色の絨毯が広がっているような景色。
平治岳でのミヤマキリシマ風景を充分に楽しんだあと下山
下山ルートは上りのルートと分かれており、登ってくる人に対しての待ち時間がなくすんなりと降りれた。
大戸越へ着くと、そこには人・人・人の行列!天気がいいのと自粛解禁直後だったのでまるで富士山の渋滞のように人が並んでいた。
山頂までもほぼほぼ列が途絶えない感じなので恐らく1時間以上は登るのにかかるだろう…。
こういうのを避けるために朝早くの出発をするのが一番だ。
さて、このあとは長者原駐車場まで戻るのではなく、大船山のミヤマキリシマと大船山の登山道の途中から平治岳を撮影しようと思い大船山へと登っていく。
新緑の緑と平治岳のミヤマキリシマのピンク、そして透き通るような青空。登山してて良かったと思える景色だ。
抹茶プリンの上にピンク色のパウダーを乗せたように見える平治岳
ミヤマキリシマは西側斜面に集中してるのがよくわかる。
北大船山頂近くのミヤマキリシマもほぼ満開状態だったが、枯れ始めの花もちらほらみて撮れた。こちらからは、三股山や九重連山とミヤマキリシマを絡めることができる。
平治岳と北大船稜線。
ミヤマキリシマの数は少ないが登山者も少ないのでゆっくりとミヤマキリシマを観賞することができる。なので、平治岳を登ったあと体力があれば北大船まで足を伸ばすのもオススメだ。
大船山とミヤマキリシマ。大船山にはミヤマキリシマはほとんどなく北大船周辺で終わってしまっている。なので、大船山まで登らずにそのまま下山した。
坊がつるの木道と平治岳。
平治岳の登山者は殆どが男池からの来ているようで坊がつるはそこまで混雑していなかった。
平治岳のミヤマキリシマも美しいが、坊がつるの新緑も気持ちいいので個人的には長者原から坊がつる、そして平治岳のルートがいいと思っている。
このあと、スガモリ越えルートで長者原へと戻ったが去年と同じルートなので割愛します。
4. あとがき
今回の記事とは関係ありませんが、2016年から始めた本ブログも早くも4年目を迎えました。
本ブログは、まだ見たことない星景写真を求めることを主題としながらも、自分の撮影記録や撮影地の記録などを残しています。
そんなブログでも多くの方に訪問頂いてるのは本当にありがたいです。
仕事と休みは撮影等に出ているので中々反応を返せないですが、いつもはてなスターやブクマ等をしてくれている方、ありがとうございます。
さて、今回は前回リベンジの 九重連山 初夏の平治岳を染めるミヤマキリシマのお花見登山になります。今年は虫害が少なかったようで、平治岳をミヤマキリシマが真っピンクに染める景色を見ることが出来ました。
昨年の大船山の紅葉も含めて、九重連山の山域は四季織々で本当に面白いです。
また、夏か秋の初めに今回出来なかった坊がつるでテント泊しながらゆったり星景写真を撮影しようと思っています。
5. 今回使用した機材