カメラと星景写真の日々

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【天体撮影記 第159夜】 大分県 扇ヶ鼻山頂から阿蘇の寝観音と夏の天の川を

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1. まえがき

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前回の宮之浦岳からの夏の天の川の撮影からはや一ヶ月経ちました。

この宮之浦岳の撮影後からすぐに九州は梅雨に入ってしまい、撮影機会に恵まれずでしたが久しぶりに夜間晴れそうな感じだったので下見していた九重連山の扇ヶ鼻から夏の天の川を撮影してきました。

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天気図参考は気象庁|過去の天気図より

高気圧は東北地方の太平洋側にあるのですが、梅雨前線が弱回り一時的になくなっています。ただ、大陸の方からは低気圧が形成され始めているので本当に梅雨の僅かな中休みです。

 

 

2. 扇ヶ鼻について

扇ヶ鼻は標高が1698mと僅かながらに1700m届かないのと九州本土で一番高い中岳へと向かう牧ノ戸峠ルートから寄り道するようなところにあるので知名度としてはそこまで有名ではないかもしれません。ただ、ミヤマキリシマの群生地があるのと牧ノ戸峠から早ければ1時間ちょいで登ることができるので、登山客は比較的多いです。

私もこの扇ヶ鼻については、九重連山を登り始めてしばらく気にしていなかったのですが、改めて調べてみると、久住高原と阿蘇五岳を望むには最高の場所にあることに気がつき今回の夜間の撮影地として選びました。

 

3. 扇ヶ鼻頂上からの天の川

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牧ノ戸峠を出発したのは22:30でそこから1時間15分後の23:45に山頂に到着しました。

実は登山自体は宮之浦岳以来、記事にはしていませんが毎週登っていました。この扇ヶ鼻も長者原から上泉水山から黒岩山、牧ノ戸峠経由で一週間前に登ったばかりでした。

牧ノ戸峠の標高が1333mでそこから300m以上登りますが、きついのは最初の沓掛山まででそこからは比較的ゆるやかな登りになります。少し岩場もありますが、樹林帯ではないので夜間の道迷いなどのリスクが少なくナイトハイクの初心者コースだと思います。

あと、この日は仕事終わりの平日に行ったのですが、平日でも0時過ぎると意外と登ってる人が多くて驚きました。

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 沓掛山からの星空は天体撮影記第150夜で撮影していますが、少し消化不良気味の撮影だったのでリベンジを考えています。

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一ヶ月ぶりの撮影で結構わくわくしながら撮影していました。撮影自体はやはりたまーに行くのが一番いいですね。星空を見るのが好きですが、結構な頻度で行くとやはり作業的な撮影になってしまい楽しめなくなる気がします。

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久住高原の光害は少ないので、夏の天の川濃く、はっきりと見ることができます。

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扇ヶ鼻山頂と夏の天の川。

扇ヶ鼻からの眺めは九重連山の中で個人的には最もいいと思っています。

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阿蘇五岳と夏の天の川。

光害は熊本市内からの明かりが目立ちますが、夏の天の川を撮影する分には問題ないでしょう。

そして、上の写真を見てもらえばわかると思いますが、阿蘇五岳は遠くから見ると人が寝ているような姿から寝観音とも言われています。根子岳が頭で阿蘇山が体ですね。

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さて、本来であれば扇ヶ鼻のミヤマキリシマと星空の組み合わせを狙おうかと思っていたのですが、今年は虫にやられたのか花付きが悪く、蕾状態で枯れていたり、花自体が殆どついていないハズレ年でした。

全く咲いていないわけではなく、株によっては満開のところもあったのでそこを狙って撮影してみました。

本当は月明かりがあるなかで撮影したかったのですが、それも天気で敵わず結局ちょっと現像でシャドウを持ち上げての撮影となりました。

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この日はなんとか明け方まで晴れが続いてくれて最高の夜を過ごせました。

f:id:Starryheavens:20210612184234j:plainさて、6月にもなると夏の天の川もだいぶ傾いてきます。天の川の撮影ピークとしては、8月上旬ぐらいまでなので、あと2ヶ月ほどで終わってしまうんですよね。

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扇ヶ鼻山頂からの天の川

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最後に寝観音と夏の天の川を

これにて薄明が始まってしまいました。

 

www.youtube.com

タイムラプス動画になります。

 

4. 扇ヶ鼻山頂の空の暗さについて

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(Light pollution map)

 空の暗さは0.02になります。九重連山あたりは大きな街がないので光害の影響で星空が見えにくくなることはありません。

ただ、遠くの熊本市内や大分市内からの光害がちょっと気になるかもしません。

それでも、山頂から見る夏の天の川は素晴らしい光景だと思います。

5. あとがき

6月の梅雨時期になると撮影機会が一気に減っていきブログの更新頻度もやや落ちてきます。

梅雨の中休みで撮影できるチャンスがあれば撮影に出たいのですが、結構近場の撮影地は全て撮影してしまったので、遠出での撮影となります。

九州に引っ越してから3年目なので来年あたりには転勤になる可能性が高く、出来れば今九州にいるうちに行けるところには行っておきたいと思っています。

6. 勝手に撮影地ランキング

撮影地の環境:☆☆

空の暗さ:☆☆☆☆☆

牧ノ戸峠から1時間半ほどの登山となります。

道中危険箇所はそこまでないものやはり夜間の登山なのでナイトハイク未経験の人はナイトハイク経験者と一緒に行くのがベストです。

扇ヶ鼻山頂は開けていて、眺めは最高の場所です。

 

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7. 九重連山関連の記事

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8. 使用機材  

Canon ミラーレス一眼カメラ EOS R6 ボディー EOSR6

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  • 発売日: 2020/08/31
  • メディア: Camera
 
CaNn RFレンズ RF15-35mm F2.8 L IS USM ブラック

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  • 発売日: 2019/09/30
  • メディア: エレクトロニクス