1. まえがき
天体撮影記 第128夜は、去年【天体撮影記 第87夜】で訪れた納戸料の百年桜の桜星景を撮影してきました。
【天体撮影記 第87夜】では、空の暗さ的に納戸料の百年桜と夏の天の川を撮影できるのではないかと思っていたのですが、別の撮影地の撮影で去年撮影できなかったので今年挑戦してきました。
結果としては、想像以上の空の暗さがあるのと天候条件が良かったためか濃い夏の天の川と桜を久しぶりに撮影することが出来ました。
空の暗さや納戸料の百年桜については、前回の【天体撮影記 第87夜】で触れているので割愛させて頂きます。
2. 静寂に包まれた星空の下に咲く納戸料の百年桜と夏の天の川
ここ最近、夜空を眺めていると飛行機の数が平常時に比べて随分と減り、夜空が随分と静かになったように感じられる。この静かな夜空はいつまで続くのだろうか。
桜が咲く時期は気温が上がり、春霞に悩まされることが多いがこの日は比較的澄んだ空が広がっていた。そして、桜と夏の天の川を撮影できる日は天候や桜の開花時期を考慮すると期間としてはかなり短いので中々満足いく写真を撮れない。
「納戸料の百年桜と夏の天の川」
蠍座の頭と桜と天の川の中心部を配置した構図。桜の左隣には木星、火星、土星が輝いている。
納戸料の百年桜には少し離れた位置にある街灯や道からの車のヘッドライトによってライトを使わずとしても綺麗に桜を浮かび上がらせることができるが車のヘッドライトの種類によっては強調度合いが強いのもある。
【天体撮影記 第87夜】でも触れましたが、東南方向には多良山があり、光害の発生元がないので天の川もしっかりと写ります。ただ、ここまではっきりと天の川が写るとは思ってもいませんでした。
「納戸料の百年桜と夏の天の川を見上げて」
納戸料の百年桜の樹形は大きく、見上げる形に構図を作るには14mmか15mmほどの超広角レンズが必要になってきます。また、夏の天の川との組み合わせになると夏の天の川が比較的上がった位置にこないと全部は入りきらない感じでした。
しかし去年も思ったのですが、「納戸料の百年桜」の樹形はとても美しく、そしてもふもふとした桜の花びらがひときわ存在感を放っています。
3. あとがき
【天体撮影記 第87夜】では沈む冬のダイヤモンドやぎょしゃ座との組み合わせを撮影しましたので、今回は前回撮影していなかった夏の天の川と桜の組み合わせをメインで撮影しました。ここまできちんと夏の天の川と撮影出来たのは久方ぶりかもしれないです。
しかし、この時期の写真はどうしても夏の天の川との組み合わせばかりになるのでそろそろ他の構図で撮影していかねば…。
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4. 使用機材
5. これまで撮影した桜星景