1. まえがき
GWいかがお過ごしでしょうか?
今回は、2020年の4月9日に発売されたCanon RF24-105mm F4-7.1 IS STMを導入しましたので簡単な外観レビューとか感じたことを書いていきたいと思います。
結構久しぶりのレンズ購入とレビューになります。
と、いっても2月のCanonからのレンズ発表があった際に上記記事で色々書きました。
最初は望遠側のF値がF7.1だったこともあり、購入すべきか悩みましたが、運用については昼間の登山時の撮影メインに使用するため、暗さはそこまで影響ないだろうと思い購入を決めました。
2. Canon RF24-105mm F4-7.1 IS STMのスペック
前回の記事でスペック表についてはまとめていましたが、今回一部追加と修正をしています。
RF24-105mm F4-7.1 IS STMとRF24-105mm F4L IS USMを比較すると
質量は、305gほどの減少となり、かなり軽くなっています。
個人的には、質量が400g切っていることが登山における運用においてかなりのアドバンテージがあると思います。特に24mmから105mmの画角を有してのここまでの軽いレンズは自分が知っている限りではありません。
軽いだけではなく最短撮影距離についても0.2m、MF使用時だと最大撮影倍率が0.5倍とハーフマクロなので、登山中における高山植物の撮影とかにも威力を発揮するレンズだと思います。
というわけで早速開封レビューです。
※今回の記事では、外観のレビューのみになります。
3. Canon RF24-105mm F4-7.1 IS STMの外観や比較などなど
一昔前までは、白を基調とした元箱でしたが、最近は黒を基調したかっこいい元箱になっています。
箱から取り出した時、思わず「軽!」って呟いてしまうほどの軽さです。また、コンパクトで手のひらサイズなので重さは苦になりません。
レンズフードやレンズポートなどの付属品はなく、レンズ本体のみになります。
ちなみにレンズフードはCanon純正のEW-83Nになります。
広角端24mm時の写真が左、望遠端105mm時の写真が右になります。
望遠端時にはかなり伸びるなぁって印象を受けました。
ちなみに今現在持ってる「EF24-105mm F4L IS USM」と比較してみてもその差は一目瞭然だと思います。
ちなみに面白いことに両レンズとも望遠端である105mm時にはだいたい長さが一致します。なので、105mmの画角の設計では、どうしてもこの程度の長さになってしまうんでしょうね。
これまで、登山では「EF24-105mm F4L IS USM」を使用する際にはマウントアダプターを付けていたのですが、質量的には670g+110g=780gとなっていたためかなりの負担でした。また、上の写真のようにマウントアダプターを装着することで全体の長さが増加し、荷物のスペースを圧迫していました。
が、「RF24-105mm F4-7.1 IS STM」を導入することで、重さは400g近く減らすことが出来るので荷物の軽減化、追加の食料などを新たに持つことが出来るようになりました。
EOS Rに「RF24-105mm F4-7.1 IS STM」と「EF24-105mm F4L IS USM」を取り付けた際の比較画像。
ここまで長さの違いは運用面においてもかなり大きいです。
今、手持ちのRFレンズをズラーっと並べてみました。現在持ってるのが「RF35mm F1.8 マクロ IS STM」、「RF24-105mm F4-7.1 IS STM」、「RF15-35mm F2.8L IS USM」の合計3本になります。こう見ると「RF15-35mm F2.8L IS USM」は結構大きいことがわかりますね。EOS Rに「RF15-35mm F2.8L IS USM」を首からぶら下げながらの登山はきつくはないのですが、やはり重心バランスが悪く首を痛めてる部分がありました。
一方で、EOS Rに「RF24-105mm F4-7.1 IS STM」を付けて首からぶら下げてもそこまでのきつさは感じなかったので登山時の標準レンズとして使っていこうと思っています。
EOS RにRF24-105mm F4-7.1 IS STM」を付けた画像です。全体的にコンパクトにまとまりました。重心バランスとしては後ろ寄りなので、首からぶら下げるとボディ側に力がかかってきます。
EOS Rに取り付けた際にはズームリングの操作は親指と中指で、コントロールリングについては人差し指でできますので操作系統に不満は特にありません。
4. Canon RF24-105mm F4-7.1 IS STMで気になること
4.1 マウントシール
「RF24-105mm F4-7.1 IS STM」は値段のお安さのせいかマウントシールが施されていません。雨天時においてマウント部から水が侵入する恐れがありますので、ここら辺は雨天時に不用意に使わない方が良さそうです。といっても雨天時はカメラを仕舞われる方の方が多いのでその心配はないと思いますが…。
4.2 コントロールリングとフォーカスリングが一体化
「RF24-105mm F4-7.1 IS STM」は小型・軽量化するために、コントロールリングとフォーカスリングが一体化しています。切り替えはスイッチによるもので切り替えられます。
ここで実は個人的に一点だけ気になるところがありまして、他のRFレンズを使っている方だとわかるかもしれませんが、他のRFレンズだとコントロールリングはカチカチという音でどのくらい回したかが確認出来るのです。
私としましては、「RF24-105mm F4-7.1 IS STM」はコントロールリングとフォーカスリングが一体化しているせいかこのカチカチ音がしないのに違和感を感じています。まあ、これはかなり気にすぎかもしれません。
4.3 AF/MF切り替えスイッチがない
軽量化のためか「AF/MF切り替え」スイッチがないこと、MFにするにはカメラのメニュー画面のAFメニューの「フォーカスモード」でMFにする必要性があります。
なので、「Center Focus Macro」モードの使用時の切り替えが面倒いといったデメリットがありますね。
4. あとがき
以上が「RF24-105mm F4-7.1 IS STM」の外観レビューになります。実際の撮影レビューについては後日改めてしようかと思っています。
しかし、「RF24-105mm F4-7.1 IS STM」は小型・軽量・安価のいいレンズです。
2月に書いた記事だとF7.1についてボロクソ言ってしまいましたが、やはり軽さは正義だと改めて感じました。個人的にはEOS RやEOS RPで機材を軽くしたい方には是非「RF24-105mm F4-7.1 IS STM」を購入して欲しいと思っています。
ただ、このレンズをEOS RやRPの発売日にキットレンズセットで出していれば恐らくSonyへの流出を免れたのではないかと思っています…。
5. 【追記メモ】LightroomによるRF24-105mm F4-7.1 IS STMの24mm時の周辺減光補正の仕方について
Canon RF24-105mm F4-7.1 IS STMの24mm画角を使うと下の写真のようなケラれが発生するみたいです。
このケラれは仕様とのことでCanonのDigital Photo Professionalでレンズプロファイル補正すると補正してくれて周辺減光をなくすことができるそうです。(最初フードのケラれかと勘違いしていた)
ただ、自分はDPPは写真管理にしか使っていなく、現像はLightroomのため、今回はLightroomでの24mm時の周辺減光補正について簡単に紹介したいと思います。
Lightroom画面の右側に「レンズ補正」の項目があります。
そこを開くと「プロファイル補正を使用」とありますのでメーカー、モデルを選択すると自動的に補正がかかります。
こちらが補正後の写真になります。ケラレ(周辺減光?)が完全に無くなりました。
ただ、画面左端にうっすらと黒い影が残っているので、「補正量」のゆがみか周辺減光を調整してあげると下の写真のように完全にケラレを消すことができます。
これが起きるのはどうやら RF24-105mm F4-7.1 IS STMの24mm画角の使用時のみとなります。ただ、風景を撮影する時に広角側の24mmを使用する機会が多いので一手間増えるのは少し億劫ですね。
まだ、RF24-105mm F4-7.1 IS STMの実写レビューは書いていないのですが、実際に本レンズを持って写真を撮りに行くと軽さは正義だなぁと思います。なので結構本レンズは気に入っているのですが、この光学補正ありきのところは残念だと思うところです。しかも、本レンズはどちらかといえばフルサイズ初心者向けのキットレンズの立ち位置なのでそこで敷居を上げるのは少しどうなのかと思います。
「レンズ補正」については写真取り込み時にレンズを判断して自動的に補正してくれればいいのですが、2020年5月現在では調べてみると自動的な補正機能はないみたいです。
また、何か追加事項が増えましたら適宜追記していきたいと思います。