神奈川県の三浦半島での天の川撮影以来の天体撮影記になります。(前回の北八ヶ岳の記事は本当は1月なので…。)
長崎に引っ越してきて初の天体撮影となりまして、丁度九州地方の桜の満開時期と被っていましたのでいくつか候補を見つけて撮影に出かけてきました。
九州の桜の撮影は行くことがないことだろと言うことで探していなかったのですが、探すと関東にはあまりないような一本桜がたくさんありました。というわけで今回は佐賀県にある3本の一本桜と星景の組み合わせの撮影です。
桜×星景を勝手に桜星景と言っていますが結構言葉の響きが好きです。
では、最初の撮影記で紹介するのは佐賀県の武雄市にある馬場の山桜と星景写真になります。
ちなみに武雄市といえば、知っている人は知ってるかもしれませんがスタバが併設されているおしゃれな市立の武雄市図書館がある所になります。かれこれ私もこの図書館には7,8年前に訪れた以来なので佐賀に行くこと自体久しぶりになります。
1. 馬場の山桜や撮影地について
馬場の山桜は樹齢が120年ほどと推定されていて樹高が約12mの一本桜になります。
桜の種類は山桜(ヤマザクラ)となる。関東圏の一本桜はエドヒガンなどの鮮やかなピンク色の花びらの桜が多いが、佐賀県内の桜はヤマザクラが主となっている。ヤマザクラは、花が咲いているなかでも若葉が出てくるのでちょっとでも満開のタイミングを逃すと花と葉っぱが入り混じった写真になってしまう恐れがあります。
駐車場はなく、片側の道に駐めてくれ!って看板があるのでそちらに停めてから歩いて1分ほどで着くことができる。
馬場の山桜の下には、多くの菜の花が植えられており桜の開花時期と菜の花の開花時期が合うと春が一面に広がるような光景となる。天気が良ければ、下は黄色真ん中はピンク、上は青の三色の綺麗な写真を撮影できることができるのでかなり人気のスポットになっている。
また、馬場の山桜付近にはトイレがないので、前もってどこかで済ませて置いた方がいいかもしれない。
地図:
と、今回から撮影の考察も入れます。
馬場の山桜の天の川写真を狙えるかというと答えはYESだ。次の空の暗さについてで語るが、空の暗さは武雄市の街明かりの影響を多く受けるが天の川が上がってくれば撮影は可能な空の暗さはある。しかし、問題は馬場の山桜の方角が悪い。
これは写真でも紹介するが、馬場の山桜を見上げるような形で撮影すると方角的には北向きになる。まあ、北の空で星の軌跡を撮影するならうってつけだけど天の川を撮影するとなると下のグーグルマップのスクショの部分から撮らないと撮れない。しかし、裏側からだとちょっと馬場の山桜の迫力が失われる部分があるのが欠点なところだ。
ちなみに天の川を撮るとしたら街明かりの影響があるので基本新月期もしくは月が沈んだ時による。更に空が澄んでいないと中々綺麗な天の川写真を撮るのは難しいかもしれない。なので、綺麗な天の川写真と馬場の山桜を撮影した人はかなり幸運だと思う。
組み合わせとしては個人的には北の空の星座や菜の花と丘の上にある馬場の山桜と一緒に撮るのが一番オーソドックスだと思っている。
2. 馬場の山桜周辺の空の暗さ
続いて馬場の山桜周辺の空の暗さについてですが、上記光害Map(Light pollution map) を見てもらうとわかるように空の暗さは0.41と比較的暗い空が広がっている。一方で武雄市からの光害の影響がとても大きい。このせいで昇り立ての天の川が撮影できない。また、長崎は天の川が昇ってくる方角に熊本やその他明るい町が多く関東みたいな伊豆や千葉などの海岸沿いから濃い天の川を撮影できないと感じた。
3. 菜の花の海に浮かぶ馬場の山桜と春の星空
「菜の花と馬場の山桜と北斗七星」
定番構図となるけど地上に菜の花中心部に馬場の山桜、そして上に北斗七星を組み合わせた写真。縦構図としてはなかなか画になる構図で気に入っている。
こちらは沈むぎょしゃ座と馬場の山桜、本来であればオリオン座と組み合わせれば良き写真になりそうだったが到着が遅れてしまい撮影ができなかった。
また、上の写真で気づく人もいると思いますが馬場の山桜の部分はPhotoshopのLRでマスク処理を行なっている。これはかなり目立つ失敗作だがうまく使えば綺麗になじませることができそうだ。ただ、やはり違和感は感じるのでそうそう多用はしないと思う。
こちらもマスク処理をしている。
菜の花畑と春の大曲線の一部アークトゥルスまでを含んでいる。からす座までを入れたかったのだが武雄市の光害が酷いのと桜との組み合わせがうまくいかないと言うことで途中までになっている。
と、もう一つ沈む片割れの冬のダイヤモンドと馬場の山桜の構図。星の構図は基本目立つ星での構図作りが多いので結構同じような写真となってしまうところが難しい。が、それでもうまく構図作りがはまり込んだ時の面白さはあるので飽きることはない。
夏の大三角形と馬場の山桜。うっすらと天の川が見えるので天の川中心部も撮影することはできるのは間違いない。ただ、この時は天気が悪くなってしまったので撮影できなかった。
今年は新月期と被ってしまい月明かりで菜の花、馬場の山桜を撮影出来なかったので来年リベンジしたい。天の川と一緒に撮るよりかは月明かりをうまく生かせばいい写真が撮れるところだと思っている。
4. 勝手に撮影地ランキング
撮影地の環境:☆☆
空の暗さ:☆☆☆
トイレ等ないのでちょっと長居は厳しいかも。昼間の馬場の山桜と菜の花も美しいは夜の儚い感じの馬場の山桜もまた格別だ。
しかし、休日は夜間でも人が多いので撮影に集中できないかもしれない。といっても関東の桜の名所に比べれば全然人は少ないけど…。
5. 使用機材
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