1. 前書き
前回の天体撮影記 第226夜に続いて、C/2025 A6(Lemmon)を撮影していきました。
ただ、一番いい時に限って秋雨前線が発生し、北海道を除く日本列島を覆い被さる状態になってしまいました。
ダメ元で秋雨前線の切れ目になる日本海側の鳥取県を訪れて撮影してきました。


なので、今回は空の条件も悪いかつ風も強かったので長時間の露光も取れずかつ風の影響で多少ぶれているため写真としてはイマイチなものとなっています。
2. 空に浮かぶ青き彗星 C/2025 A6(Lemmon)
[焦点距離:135mm /絞り値: F2 / シャッタースピード:5s/ ISO: 6400,トリミング有]
薄雲の中ですが、双眼鏡を使えばわりと簡単に見つけられるほど明るくなってきています。
また、双眼鏡でも核だけではなく尾も見えたので北半球では昨年の紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)に引き続き観測が楽しい彗星になりました。
[焦点距離:135mm /絞り値: F2 / シャッタースピード:5s/ ISO: 6400]
彗星の尾についても立派に成長しています。イオンテイルっぽいのも見えるのでネオワイズ彗星みたいな形にはなってきています。この後の尾の変化がどうなるかが楽しみですね。
[焦点距離:135mm /絞り値: F2 / シャッタースピード:5s/ ISO: 6400]


左:10月17日,右10月22日撮影
尾が広がり核も17日よりかは明るくなっています。10月22日は4等級ほどでしょうかね。太陽に近づいて明るくなりますが、地球から遠ざかるのでどうなるのか。もしかすると増光して眼視等級までいく可能性もまだないとは言い切れないのでチャンスがあれば観測するのがいいですね。
3. あとがき
10月23日、24日が天気も良く月明かりの影響がないので好条件での撮影が可能です。
ただ、仕事で10月23日はギリ撮影できるかで24日は撮影できず。次は29日あたりの撮影になりそうです。去年も仕事で紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)の一番いい時を逃してしまったのでこれで2回目です…。