前回:
週末の天気の予報では、雨曇りなので今週末は撮影お休みかなぁと思っていましたが、会社終わった後、空を見上げたら天候良さそうだったので急いで桜の開花状況をチェックして撮影に行って来ました。
今回は、昼間の撮影、夜の撮影共にかなり有名な上発知の枝垂れ桜を訪れて来ました。
多分桜星景の中で、駒つなぎの桜と同等ぐらいの知名度がある場所です。そのために、訪れたときも多くのカメラマンがいました。
去年の内に訪れる予定でしたが残念ながら開花タイミングが合わず訪れられませんでした。今年も天気や開花のタイミング的に駄目かなと思っていましたが、どうにか写真に納める事が出来ました。
撮影場所の紹介
塚の上にある一本桜で樹齢は不明だそうです。桜の下にはお墓がありましたのでこの桜も墓守の桜として植えられたのではないかと推測されます。
塚の上にある一本桜として有名ですが、桜の下に赤い布を纏ったお地蔵さんがあることも有名です。
満開時には朝、昼、晩と多くのカメラマンが集まり写真を撮られる場所です。
桜の位置については下記サイトを参考に
上発知のシダレザクラ-発知の地蔵桜(沼田市) | 群馬県の観光スポット・旅行・温泉・地域情報[WEB群馬]
沼田ICから車で20分ほどの場所にあります。(高速から近いのも多くの人が訪れる要因だと思います。)
上発知のしだれ桜までは農道が通じていますが、枝垂れ桜の近くに車が止められる駐車場みたいなのが用意されていてそこから歩いて向かいます。桜の下まで車で行く事は可能ですが間違いなく他のカメラマンからの総バッシングを食らうので駐車場で止めることをオススメします。
(他のところでもそうですが、何故か歩くのが嫌で桜の木の近くに車を停める人が多いんですよね…)
トイレ等はないので、あらかじめどこかのコンビニ等で済ましておいた方がいいです。
そういえば、上発知の枝垂れ桜は1998年の「水曜どうでしょう」で紹介されていたらしいんですが全く知らなかった…。
撮影地の空の暗さ
空の暗さは、天の川が肉眼でも観測出来るほどの暗さです。
ただ、沼田市街からの光害の影響で天の川はある程度昇ってこないと写真に写す事が出来ません。
更に北の方角からの赤っぽい光害のため、現像の際に色を上手く整えるのが大変でした。本当に空が赤っぽく写っちゃうんですよね。多分スキー場とかがあるのでそこからの光害だと思うんですが…。
でも、北の方角はほぼ山岳地帯なので東、南側よりかは星を綺麗に写し込む事が出来ます。
光害マップ
光害マップでの値が0.45(値が大きいほど光害がある)なので、空の暗さレベルではかなり良い場所ですね。ただ、先ほども述べた通り沼田市の光害、スキー場からの光害があります。
作例写真
既にネット上ではこの場所の作例写真は多く上がっています。基本的に目新しい構図で撮影するってのは多分難しいかと。基本的には既存の構図と同等になってしまう場所です。
それとこの上発知の枝垂れ桜は、天体主題というよりかはむしろ桜を主題に背後に星を写す人が多く訪れます。
なので、基本的にこの場所は桜に常にライトを照らす人が基本的に多いです。なので、月明かりで桜を浮かび上がらせて星と一緒に撮影する人などにはオススメできません。
長時間露光中にかならず枝垂れ桜にライトが照らされますので。今回訪れたときも自分以外の人はほとんどライトを使用していました。噂には聞いていましたが本当にここまでかってぐらいの感じでした。
到着した時は既に桜に撮影者からライトが当てられていてすぐに桜の場所を把握する事が出来ました。
到着して早速北斗七星との組み合わせを撮影開始
雲は、肉眼ではほとんど見えませんでしたが残念ながら写真で撮ると写ってしまっていました。
といってもこの日は前線からの雲が近づいていたので晴れていた事する奇跡に近い状況何も文句は言えません…。
この時はライトを照らされずに撮影できましたが、月明かりがなかったので桜の露出が暗くなっています。
枝垂れ桜と夏の大三角形
このときも多分ライトが当たっていたが強いライトではなく弱いライトが使われていたみたいで、桜の本来の淡いピンク色となった。
上発知枝垂れ桜と夏の天の川
桜には少しオレンジ灯っぽいライトが当てられています。
上の写真でもわかるように沼田市
使われるライトによる桜の発色の違い
先に自分の考えとしては基本的には自分は車のライトなどが偶然当たった場合を除いてライトやフラッシュを使っての被写体を浮かび上がらせる手法は好んではいません。(人がいない場所ならともかく人がいると迷惑がかかってしまいますので)
自分はあくまで主題は星と捉えてるのでピントは星で副題が桜になります。
ただ、フォトコンテストや写真雑誌を見ているとライトを使っての撮影法は多く書かれていますのでもう主流になってしまってるんだと思いますし、実際の所フォトコンテストもライトを当てた桜と星の写真が上位入賞している点やSNSでもこうした写真は人気が出ますので止めようにも止められない状況だと思います。なので、ライトを避けるには人がなかなか行けないような所を探すしか方法はないと思います。
基本的にライトを使う人は強力な白色LEDを使ってなでるように当ててその間に撮影しています。
個人的な意見ですがこうした強力な白色LEDのライトだと当てられた箇所が露出オーバーになりやすくかつ白色だと桜の発色的にはどうも微妙だと思っています。
更に桜全体に光を当てることはなかなか難しいので綺麗な写真には実際のところならないのではないかと感じています。
どちらかというと下の写真のような白色LEDではないライトの方がまだ桜のピンク色が出ますし綺麗だと思います。全体を当たるようにしているライトを使いつつなおかつ露出オーバーしないように一瞬で当ててる人がいましたがライトの使い方が本当に上手いと思いました。
ちなみに下の写真の人は超強力なライトで長い間桜に当てての撮影でしたが、ここまでしてるのは初めて見ました。(他の天体撮影場所じゃ普通は見られない光景です)
車のライトの場合
車のライトの場合は桜に万遍なく光が当たります。なので、ライトで当てるよりかはむしろ車のライトが当たるのを待っていた方がいい感じのが撮れるのでないかと、でも個人的な好みがあるので何とも。
ライトが当たっていない場合だと桜の色は出ていないが淡くぼんやりと夜の雰囲気が出ているのでライト無しの方が好きです。
今回はここまでになります。
勝手に撮影地ランキング
撮影地の環境:☆☆
空の暗さ:☆☆☆☆
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