1. 前書き
8月に記事としてあげていましたC/2025 A6(Lemmon)が夕方に撮影できるようになりました。実際には10月中旬前は明け方でも撮影できたのですが、月明かりの影響があるので、今回は明け方からではなく、月明かりのない夕方から撮影できる10月17日に撮影しました。
この日の等級は4.6ほどでした。記事で予想していた−等級にはほど遠いのですが、今年の彗星の中では新年のC/2024 G3 ATLAS 彗星に続いて今年2番手の明るさになっています。
現在最も明るくなる予想だと4等級前半で推移しそうな感じです。


移動性高気圧の範囲内にギリギリと入っており、何とか晴れが広がっていました。
2. 空に浮かぶ青き彗星 C/2025 A6(Lemmon)

[焦点距離:135mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:30s/ ISO: 3200,トリミング有]
目視では流石に確認できないのですが、彗星の尾ははっきりとしています。また、C/2025 A6(Lemmon)の特徴としては青く見えます。これは彗星に含まれる炭素を含む成分が分解した生成物が光っているとのことです。
ちなみに今回のレンズはシグマの135mm F1.8とビクセンのポラリエを使用しています。
[焦点距離:135mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:30s/ ISO: 3200,トリミング有]
ちなみに去年観測できた紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)と異なりスマホなどでの撮影は非常に厳しいです。
カメラでもちゃんと撮影するとなると今の等級だとポラリエなどの赤道儀は必須になると思います。

[焦点距離:35mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:30s/ ISO: 3200]
広角レンズ(大体画角35mm)だとこんな感じになります。飛行機の光跡の左下にC/2025 A6(Lemmon)がいますが、非常にわかりにくいですね。
今後は徐々に地平高度を20度ぐらいまで上がっていくので観測と撮影はしやすくなってきます。今だと低い高度のため地上部の町明かりの影響を受けています。
3. あとがき
今回でC/2025 A6(Lemmon)彗星を撮影することが出来ましたが、まだまだチャンスはありそうです。地球への再接近は10月21日ごろなのでその辺で晴れたらまた撮影に出る予定です。
これから太陽に近づくのでひょっとしたら予想よりも明るくなるかもしれませんし、まだまだ目が離せません。
4. 使用機材




