GWに登った開聞岳に続いて九州の山で登ってみたかった九重連山へ行ってきました。
いやー坊ガツルのキャンプ場含めて初夏の九重連山はとても良いところでした…。
そういえば、ブログの読者数がついに100を超えました!
拙い文章のブログですがいつもご訪問いただきありがとうございます!これからも日本各地の天体撮影記や旅行記を綴っていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
九重連山について
九重連山は山の名前ではなく、八ヶ岳のような各々の山が連なってる山の総称みたいな感じです。
九州の日本百名山の一つですが、深田久弥(ふかだきょうや)の日本百名山によると一応久住山(九重山)が九州最高峰の山とされています。しかし、現在は中岳(1791m)が最高峰なんですよね。
これは日本百名山が発行されたのは1964年で、それで有名になったか登山ブームの影響かはわからないのですが、久住山が多くの登山客に登られたせいで山頂の崩落が進み現在の標高では久住山が1786.58mとなっているそうです。
しかし、その差はわずかに5mほどなので実際にはほとんど変わりません。また、もう一つ九重連山には大船山(たいせんざん)がありこちらは1786.3mとなっています。今回登ったのは久住山でもなく中岳でもなく、大船山(たいせんざん)と隣の隣の山の平治岳へと登ってきました。
大船山と平治岳の登山コース
今回は行きは雨ヶ池越を超えて坊ガツルのキャンプ場を起点として、一日目に大船山、北大船山に登って、二日目に平治岳に登ってきました。そして、帰りは諏蛾守越を通り三俣山を一周するようなコースをとりました。
活動時間が14時間となっていますが坊ガツルのキャンプ場に戻った際にヤマップのアプリを中止にするのを忘れてたりしているのもうちょい少ないです。移動距離に関してはフルマラソンの半分ほどなので結構歩いてますね。
では大船山と平治岳の登山記へ
九重連山の大船山と平治岳登山記
5月中の登山はGWの開聞岳に登ってるので2回目になります。
1. 長者原ビジターセンター〜雨ヶ池越〜坊ガツルまで
坊ガツルのスタート場所は長者原のビジターセンターからになります。駐車場は結構多くの車を停められるのですが、登山口前の駐車場はかなり朝早く来ないとすぐに満車になってしまいます。
駐車場は嬉しいことに無料!
長者原ビジターセンター前には、モンベルが…!神奈川に住んでいた時はモンベルは近くにあったのですが九州だと店舗が少なくてなかなか行ける機会が少なくなってしまいました。オンラインストアでもいいんですが、実物を見て決めたいってのはありますよね。
長者原ビジターセンターです。ここでトイレ等を済ましていざ登山へ
長者原は登山だけでは無く自然研究路でハイキングを楽しめます。
登山口から見えるのは三俣山
この日は北海道で真夏日が観測されるほどの暑さでしたが、大分の九重山は湿度も低く気温も丁度いい登山日和な日でした。
登山口は二股に分かれていますが、左の方向に進みます。雨ヶ池越までは2.7kmで坊ガツルまでは4.7km。基本的に緩やかな登りなのでそれほどきつくはないです。
緑が眩しいー5月の登山道は新緑が芽生えていて歩くのもとても気持ちがいい季節。登山してる身としては一番好きな季節です。
最近良く登山ブログを見ているのですが皆さん道中の写真も綺麗に撮られていて凄いです。どうしても自分のは記録写真っぽくなってしまうんですよね。
あと、基本的に体力がないので疲れて撮影に専念できないって弱点が()
気持ちよい新緑の登山道を抜け、木道が設置されている場所に着きましたがここが雨ヶ池越になります。雨ヶ池は雨が降ると池ができることから名付けられたっぽいです。
なので、池になった場合に備えて木道が設置されているのですね。
道中にはミヤマキリシマが咲いていました。が、満開ほどではなく7~8部咲きぐらい?ちょっと時期が早かったかな。
雨ヶ池から再び歩き始めると坊ガツルが見えてきました。すでに坊ガツルが多くのテントが設営されています。
坊ガツルキャンプ場はかなり広いので基本的には全部埋まることはないと思います。まあ、どこのキャンプ場も同じですがいいところは基本的には早く埋まるのでいい場所狙いならわりと早めに到着するようなプランの方がいいかもしれません。
坊ガツルへ降りてきました。坊ガツルは最初カルデラ内かと思っていたのですが、久住山や大船山に囲まれている湿原だそうです。ただ、中間湿原としては国内最大級の面積でラムサール条約の登録湿地となっているみたいです。
坊ガツルの林道から翌日に登る平治岳を
平治岳の山頂部分にはミヤマキリシマの群生地帯があり、満開の頃は山頂が真っピンクに染まります。写真でも一応うっすらとピンクになり始めてるのがわかります。
坊ガツルキャンプ場までの林道は法華温泉のスタッフが使われているため結構車が通ってたりします。この林道は麓から続いているので自転車であればもしかすると乗り入れ可能かもしれません。
坊ガツルよりこの日登る大船山
坊ガツルキャンプ場に到着!
そして、テント設営なのです!
昔は牧草地みたいだったのでフサフサの草が生えています。寝心地はめちゃくちゃ最高です。ただ、虫が多いので虫除けスプレーとかはあった方がよいかも?
坊ガツルキャンプ場はトイレも水場も無料で使えます。
水場には調理場も備え付けられているので本格的な食事を作ることも可能かと!
2. 坊ガツルキャンプ場の風景と法華院温泉
法華院温泉は坊ガツルキャンプ場から歩いて10分ほどの場所にあります。
テントの設営も終了したので法華院温泉へ!
法華院温泉にもテント場があるのですがこちらは1泊300円になるそうです。
快適に過ごすなら300円払って法華院温泉近くにテント泊したほうが良いかもしれませんね。
法華院温泉の山荘は1泊2食付きで9000円から10000円(大部屋と特別室などで値段が変わってくる)。素泊まりなら6000円。
法華院温泉のメニュー。ランチメニューはカレーと牛丼とエスニックカレーの3点のみで意外と少ない。あと定番のうどん類がないのが意外でした。
法華院温泉山荘では登山者用の休憩場所が談話室として無料開放されています。
この日の山行がなければここでのんびりとしたかったですね。
ちなみに法華院温泉山荘はモンベルのフレンドショップなので、モンベル会員であれば入浴料が半額になります。
温泉の泉質は単純温泉で硫酸塩泉だそうです。どうやら近くにある硫黄山の噴火で泉質が変わることがあるみたいで、登山前に話しかけられたおばあちゃんの話だと昔の方がもっと泉質がよかったらしいです。それでも、登山後に温泉に入れるのであれば十分ですけどね。
3. 坊ガツルキャンプ場から大船山へ
坊ガツルキャンプ場の標高は1200mちょいで大船山は1786.3mなので500mほどの標高差があります。コースタイムとしては1時間45分ほど
坊ガツルキャンプ場から5分ほど歩くと最初の大船山と平治岳に行く分岐へ
大船山は右に進んでいきます。
土と岩の登山道で歩きやすさとしては普通の登山道でした。特に危険場所等ないので安全に登れます。ただ、若干変なところに道が出来ているので暗くなると道迷いしそうな雰囲気でした。大船山だけではなく九重連山の森林帯は迷い込まないように地図やヤマップなどのアプリで現在位置を常に確認した方がいいと思いました。
今回のお供はRF 35mm F/1.8ちゃん!いや毎回の登山のお供なんですよ。(これ以外のRFレンズがなry)
本当にいつになったらRF15-35mmF2.8LUSMが発売発表されるんですかね…。Nikonの14-30mmF4が羨ましいですよ…。
Nikon 超広角ズームレンズ NIKKOR Z 14-30mm f/4S Zマウント フルサイズ対応 Sライン NZ14-30 4
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そういえば登山しているとCanonのEOS Rはほぼ見たことがなく基本的にSony8割かNikon2割ほどの割合のような気がしますが気のせいじゃないですよね…。EOS R組圧倒的に少ないくPentaxよりも見かけないほど…。かなしい
と、話が逸れました続けます。
ミヤマキリシマにつく害虫としてはキシタエダシャクというのがいるらしく大量発生するとミヤマキリシマのお花畑が見れないなんて年もあるそうです。上記写真も蕾かどうかはわかりませんが結構枯れているのが多かった印象です。
ぐいぐいと登っていきますが、シャリバテでもないのに呼吸がきつくかなり息切れしてコースタイムを大幅にオーバーしてしまいました…。坂をスローペースで登ってもかなりきついんですよね。ちなみに翌日も同じような状況だったので今後の山行が心配に…。
ともあれ、何とか大船山の稜線にたどり着くことが出来ました。後はこの稜線沿いを辿っていくだけです。
稜線沿いからの眺めは最高だけど霞があってちょいと残念…。快晴だったら本当に綺麗だと思います。開聞岳もそうですが2度連続して澄んだ空の下で登山出来ないのは寂しいものがあります。
山頂に到着!時刻は17:49なので流石に山頂には誰もいません。
大船山山頂の裏に見える火口池(御池)。一応地図上だと近くまでいけるらしいですが時間も時間なので流石にいけませんでした。それでも神秘的な場所でした。
避難小屋は現在建設中みたいです。稜線沿いに工事関係者の宿泊するプレハブがありました。避難小屋の完成はいつほどになるのだろうか…。稜線沿いの避難小屋なので少々気になっている。
ここから北大船山〜大戸超まで向かう。
大船山のミヤマキリシマもまだまだ蕾状態なので、ミヤマキリシマの満開を狙うなら6月入ってからの方がいいかもしれない。
今回の登山で気に入っている一枚。ちなみにここも登山道で周囲は頭まである木々の間をすり抜けていかないといけない。長袖じゃなかれば腕は枝などによって擦過傷が出来ていたかもしれないので要注意だ。といってもこのルートを通る人は平治岳の縦走をする人ぐらいなのでそんなにいないかもしれない。
北大船山までの道のりはほぼ平坦なのであっという間に到着できた。この後は大戸越までひたすら下りだ。
しかし、相変わらず歩きにくい登山道…。
九重連山の夕焼けだけど霞酷くてこう写真泣かせな天気。そろそろ澄んだ青空の下登山したい〜。
下山中も木々の下をくぐったり、滑りやすい土だったりとかなり悪路な登山道でした…。
何とか大戸越にたどり着きます。この時点で19時ですが流石九州日が暮れるのが遅いので全然行動可能です。でもヘッドライトは忘れないように。
大戸越のミヤマキリシマは8分咲きぐらい?
結構ピンク色に染まり始めている。
本当は平治岳でミヤマキリシマと星を狙おうかと思っていたのですが、天候も微妙だし体調もそこまで良くないので大人しく坊ガツルへ下山しました。
坊ガツル降りる途中で流石に真っ暗になりましたが日頃天体撮影しているし、ナイトハイクの経験も結構あるのでパニックにはならないです。ただ、やっぱり暗い森の中を歩くと後ろが気になる笑
坊ガツルについて夜間ちょっと起きて天の川撮影です。でも薄い雲があって満足いく写真は撮れず…。天気良くないとやっぱりテンションが上がらないですね…。
4. 坊ガツルキャンプ場から平治岳へ
翌朝7時ぐらいに起床して、軽い朝食をとって平治岳へと向かいます。相変わらず坂がきつくなっていくとペースが落ちてきますが一応登れないことはないのでそのまま登ります。流石にこれが北アルプスや南アルプスのコースタイムが6時間以上だと撤退していますが…。
天候も空気が少し澄んでそこそこ綺麗な青空が見えてきました。
心なしか昨日よりも咲いている気が…?
山と渓谷社が発売している2019年のALPINE CALENDARは恐らく平治岳の中腹ぐらいから撮影していると思われます。本当はこのぐらい満開になるのを撮りたかったのですが梅雨時期になってくると中々青空が望めないので運が必要です笑
ちらほら咲いているんですけどね…。空の状態としては悪くないので後は地上がよければ最高でした。
それでも九重連山の山々はとても絵になりますね。三俣山や九重硫黄山中岳あたりの山の形はとても好きです。
一つのピークを超えてそこから5分ほどで平治岳の山頂に到着します。
山頂は登山客で賑わっていたもののそこまで多くの人はいませんでした。
山頂から今回は行かなかったのですがミヤマキリシマのお花畑を歩けるルートがあります。ここも満開になったら本当に綺麗なんでしょうね。来年リベンジしたいです。
そういえば今回はHAKUBAの軽量カメラホルスターを購入して試してみました。今まで登山最中のカメラの保持についてどういうシステムにするか悩んでいたのですがこのカメラホルスターでカメラを保持するのが一番良いという結論に達しました。何よりお値段が安い!
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この商品については別途記事にまとめたいと思います。
そして、再び坊ガツルまで戻ってきました。いやー青空が出て風も心地よいので昼寝をしたい気分でしたが撤退の時間が迫ってきたのでテントを畳み諏蛾守越へと向かいます。正直、今回はテント持っていたのですが天候よければテントなしの野宿作戦もありかもしれないですね。最近夜間の撮影でテントで寝ること少ないので非常用のツェルトのみでの山行もありじゃないかと思っています。
諏蛾守越は法華院温泉の真横を通ります。木々が生い茂っていないので展望は比較的良いですが夏場だと太陽の光にじりじりと焼かれそうな登山道。
新緑が本当に眩しい!そして念願の青空だ…!これを待っていたが一日遅いぞ!
平治岳の山頂も昨日よりピンク色に染まっているのがわかる。
諏蛾守越までは若干の岩場を通るけど傾斜はきつくないので危なくはない。
この岩場を見るとちょうど去年登った槍ヶ岳を思い出す。
よくもまあ一泊二日で登ったものだ。
諏蛾守越に近くにつれだんだんと殺伐とした場所になってゆく。目の前に見えるのは星生山かな?2002年までは分界の影響で立ち入り禁止になっていたみたいです。
現在も活火山なので常に最新の火山情報は山に登る前にはチェックしておいた方がいいです。噴火だけではなく火山性のガスも怖いですからね。
しばらく殺伐した場所を通り過ぎると諏蛾守越になりますが、そこまで標高差ないので楽に超えられます。
諏蛾守越を越えると三俣山登山口へ。三俣山登山口は長者原からこの諏蛾守越を目指すのが一番最短ルートになります。
諏蛾守越には、かつて有人の小屋があったそうですが、1995年の立ち入り規制で営業が中止になり、その後休憩場所となったそうです。
コンクリートに覆われているので万が一噴火した場合はこの休憩所に避難できるようにもなっているみたいですね。
休憩場所からは、大船山を見ることが出来ます。
その反対は長者原というゴールが!後は下るだけなので気分的には楽になっています。
ひたすら下るのみ
そして、長者原ビジターセンタに戻ってきました!スタート時とゴール時両方とも綺麗な青空が広がっていますが大船山の登山時の天気が本当に悔やまれます。
まあ、また秋頃の紅葉が綺麗な季節になったらリベンジしたいです。