1. まえがき
九重連山の紅葉が今年は凄いことになっているという話を聞いて、早速九重連山の大船山の紅葉撮影に登山をしてきました。
実際に登ってみてその紅葉を見て来たのですが本当に凄かったです。
山肌が燃えるような赤に染まっているのです。それと、大船山には御池という火口湖があるのですが、そこが天空の紅葉庭園という表現にぴったりなほどの景色でした。
九州に住んでいる、滞在している人は是非一度は見に行って欲しいと思える景色です。
そういえば、大船山に登るのは5月以来になります。この時はまだミヤマキリシマが満開ではなかったのでちょっと消化不良になりましたが、今回の紅葉はかなりの撮れ高です。
2. 九重連山の星生山〜久住山〜稲星山〜中岳〜天狗ヶ城を縦走コース
【日時】2019年10月26日
【天候】曇のち晴れ
【山頂気温】13度ぐらい
【活動時間】 9時間49分
【活動距離】13.4 km
【登山で掛かった費用】
駐車場代:300円 (吉部登山口)
今回のコースは、長者原の駐車場からではなく、駐車場代がかかる「吉部登山口」を選びました。
この理由としては、長者原の駐車場からだと帰りの雨ヶ池越で100m以上の登り返しがある一方で、吉部登山口だとずっと登りなので帰りに登り返しがないという点です。
それともう一つ、「吉部登山口」からだと帰りに「暮雨の滝」も撮影対象に今回入れていたのもあります。
「吉部登山口」の駐車場はそこそこ広いので結構な台数が駐められます。また、皆んな無料の駐車場の長者原の方へ行くので繁忙期以外は比較的閑散している登山口だとは思います。個人的に大船山を登るなら「吉部登山口」が一番いいのではないか?と思うところです。
3. 天空の紅葉庭園 九重連山の大船山の紅葉登山記
3.1 「吉部登山口」から坊ガツルへ
「吉部登山口」駐車場には午前6時過ぎに到着。紅葉シーズン真っ盛りなので、ほぼ満車かなぁと思いきや意外と空いていました。
駐車場はコンクリートで舗装されていない駐車場になります。
駐車料金の300円は、誰か人がいるわけではなく、紙にナンバーを書いて袋と一緒にお金を入れる方式です。ただ、この時紙がほぼなくなっていたのと袋もなかったので「吉部登山口」を利用する際にはあらかじめ小さなジップロックの袋とかを持っておいた方がいいかもしれませんね。
最初の数百メートルは、林道歩きになります。
少し歩いた先に暮雨の滝登山口。ちなみにこの林道を進んでも坊ガツルへ到着します。
ちなみに林道は、法華院温泉の関係者しか使えないので要注意です。
暮雨の滝の登山道は、最初一気に100m以上の登りがあります。これが傾斜がかなりあるので結構きついです。また、帰り道の下りの時も滑りやすく恐る恐る下りました。
最初の登りをクリアすれば後は緩やかな登りです。
所々緑に混じって黄色や赤の紅葉が秋らしさを感じさせられました。
キノコの図鑑で調べると多分食用の「クリタケ」だとは思います。ただ、似たようなキノコ「ニガクリタケ」の可能性もあるので知識がない中、手を出すと痛い目にあいそうです。晩秋の登山はこうしたキノコとも出会えるので面白い。
秋らしいもみじと苔
RF15-35mmF2.8を購入していこうめっきりとRF35mmF1.8を使う機会が無くなってしまいました…。
登山道を1時間30分ほど進むと坊ガツルに出る。この日は午後に近づくにつれて天候が回復する予定だったので坊ガツルに着いた時にはまだ大船山の山頂はガスに覆われていた。
ガスの合間から赤、黄色に染まった山肌が見えている。本当は坊ガツルで一泊出来たら良かったけど今回は泊まらなく日帰りの山行です。
テントは10張ほど、登山客も天気が悪いのか朝が早いせいかわからないがまだまだ少ない。
では、大船山へいざ!
3.2 「坊ガツル」から「大船山」へ
大船山の登山道に入ると登山道は紅葉色に染まっていました。
綺麗で写真映えはするけどなんだか勿体無さを感じてしまう。
ここからはガスガスの中を進むので写真を撮っていない。坊ガツルから大船山までは標高差400m以上あるので登りにも集中してたってのもある。前回登った時は疲労困憊になりながら登ったがこの日は調子が良くあっという間に大船山の稜線についてしまった。
紅葉早くみたいというアドレナリンが出てたのかそれとも今月4回目の山登りのおかげなのかわからない。
大船山山頂へと向かう前に5月に登った時に工事中だった避難小屋が完成していたので見てきた。コンクリートの建屋で頑丈そう。
中も綺麗だったので今後利用する機会があれば使いたいとは思ってる。
避難小屋を堪能してから再び大船山山頂へと向かう。道中もまだガスの中だが徐々に太陽の光が出てきたことを考えるともう少しで晴れそうだ。
と、思った矢先に少し上の登山道から歓声が聞こえた。急いで登って振り返るとそこには真っ赤に染まった山肌が見えた。
徐々に見えてくる青空と赤い紅葉。あまりの美しさに言葉を失った。というよりもこんなに綺麗な紅葉を見るのは初めてだ。
今まであったガスが嘘のように取れてくる。
なんだこれは…なんなんだ…。凄いぞ九重連山の大船山…!山が燃えてるような赤に染まるというのは聞いていたがここまでとは…。
また、青空の青も凄い…恐らく前日の雨で空の汚れが落とされたのと大陸からの空気のおかげかもしれない。まさしく最高の紅葉日和だ。
登山道を歩いている時はなかなか気づけなかったが俯瞰で見ると赤と黄色のコントラストが凄いことになっている。
まるで祝福されているかのようにブロッケン現象と紅葉の写真も撮影できた。快晴の日の登山も最高だがこうしたガスが時々出るような条件だと写真に躍動感が出て面白いのが撮れる可能性が高くなりますね。
大船山山頂でこの風景をずっと撮影していた。それぐらい素晴らしい眺めだった…。
次に山頂のすぐ近くにある火口湖である「御池」を訪れてみたがこちらもまさしく「天空の紅葉庭園」と名付けてもおかしくない風景が広がっていた。
火口湖一面を覆い尽くすほどの紅葉。
この光景を生み出してるのはどんな種類の植物なのか調べてみるとドウダンツツジやナナカマドみたいだ。
「御池」のすぐそばまで行くことが出来る。
少し小さな浜辺みたいなのになっててここで多くの登山客がお昼を食べながら紅葉風景を楽しんでいた。
「くじゅうブルー」と「御池」の紅葉。
八ヶ岳ブルーがあるみたいに九重連山の澄んだ青空は「くじゅうブルー」とも呼ばれてるみたいだ。
透き通るような青、そして真っ赤に染まる紅葉はあまりにも美しすぎた。
「御池」の火口湖にある岩もまた風光明媚な様を出している。
再び大船山の稜線沿いが見えるところに移動すると、三俣山にかかっていた雲が取れていました。写真だとちょっとわかりにくいかもしれませんが、三俣山についても山頂部はかなり紅葉していることがわかります。
結局この日は、大船山付近だけで900枚近くも写真を撮ってしまった。それほど素晴らしい景色だった。
よく写真だと彩度を上げたりコントラストを上げたりすることで実際の見た目と変わってしまうことが多いが、今回はほぼ見た目と写真は一致している紅葉風景だったと思います。
続いて、大船山の自体の紅葉はこんな感じになっている。やはり大船山の紅葉の見所はこの稜線沿いだろう。
最後に「大船山」を下山して、坊ガツルへと戻って来た。あたり一面は芒なのでときおり吹く秋風に揺られた光景もまた格別だった。正直この日は坊ガツルに泊まればよかったと思ったぐらい。
九重連山の秋景色は北アルプスや南アルプスの山々とまた別の秋を感じさせられるところでした。
4. 暮雨の滝撮影
大船山の紅葉を堪能した後に下山途中にある「暮雨の滝」を訪れて来ました。
こちらも滝の周囲が紅葉しているので滝×紅葉撮影目当てです。
「吉部登山口」からは徒歩50分ほどかかります。また、一旦登山道を外れて、下るので個人的には他の山の下山後に寄るのがベストかなぁと思いました。
そして、今回もNiSiのNDフィルターが大活躍しました。
滝の撮影は長時間露光で水の流れを止める?と一気に印象的な雰囲気になります。
NDフィルターを使用しない撮影だとこんな感じになります。NDフィルターを付けない状態で長時間露光してしまうと日中では露出オーバになってしまうんですよね。そうならないようにNDフィルターを付けないといけません。
NDフィルターをつけて長時間露光すると上のような写真を撮影することができます。こうして見ると写真の印象が一気に変わりますよね。通常撮影できない表現で撮影できる楽しさがあります。
ただ、滝の撮影については初心者なのでどのような構図がいいとかがなかなか…。上手い人のを見て勉強していくしかなさそうですね。
5. あとがき
九重連山での初の紅葉撮影でいきなり当たりを引くことが出来ました。いや本当に大船山の紅葉は素晴らしいの一言の限りです。感動ものです。
ただ、本当だと御池の紅葉と星の組み合わせを狙っていたんですよね。今年は月の回りと紅葉のピークが合わず断念したのですが、来年こそは撮影してみたいと思っています。
YAMAP
https://yamap.com/activities/4860900
今回使用した機材
登山用カメラとしてのEOS Rと登山初実戦投入のRF15-35mm F2.8L IS USMになります!
Canon ミラーレス一眼 EOS R BODY 約135.8 x 98.3 x 84.4mm ブラック
- 出版社/メーカー: キヤノン
- 発売日: 2018/12/07
- メディア: Camera
- この商品を含むブログを見る
ただ、初実戦投入で不安もあるので、予備でEOS 5D MarkⅣとタムロン15-30mm F2.8を結局持って行ってるので今回はまだ軽量化の恩恵を全く受けていません笑
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D MarkIV ボディー EOS5DMK4
- 出版社/メーカー: キヤノン
- 発売日: 2016/09/08
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
TAMRON 大口径超広角ズームレンズ SP 15-30mm F2.8 Di VC USD キヤノン用 フルサイズ対応 A012E
- 出版社/メーカー: タムロン(TAMRON)
- 発売日: 2014/12/25
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る