カメラと星景写真の日々

まだ見ぬ星景写真を求めて

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RF85mm F2 MACRO IS STMのレビューと作例、そして星を撮影してみました。

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1. まえがき

久しぶりのレンズレビューになります。

今回は、Canonが2020年10月22日に発売したRF85mm F2 MACRO IS STMを購入しました。

本ブログは星景写真がメインなので、中望遠系のレンズを滅多に使う機会が少ないのですが、去年のネオワイズ彗星の撮影の時に、85mm単があればちょうどいいなーと思うことがあったのと現在の手持ちのレンズシステムの単焦点の中にちょうど85mmの画角が抜けていたので、CanonがRF85mm F2 MACRO IS STMを発表してからこのレンズの購入を考えていました。

starryheavens.hatenadiary.jp

 

今回のレビューでは、RF85mm F2 MACRO IS STMの外観レビューや操作性等々について書いていこうかと思っています。 

Canon 単焦点レンズ RF85mm F2 MACRO IS STM フルサイズ対応 RF852MISSTM

Canon 単焦点レンズ RF85mm F2 MACRO IS STM フルサイズ対応 RF852MISSTM

  • 発売日: 2020/10/31
  • メディア: エレクトロニクス
 

 

2. RF85mm F2 MACRO IS STMのスペック

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EFマウントで同じようなスペックのレンズといえばEF85mm F1.8 USMがありましたので今回それと比較したスペック表を作成しました。

EF85mm F1.8 USM自体は1992年に発売されたものなので、30年近く経ってようやくリニューアルされた感じです。

話はズレますが個人的にはEF85mm F1.8 USMを使用していた時代があり、ボケ味や写りが古いレンズにしてはよくお気に入りのレンズでした。

 

さて、スペック表を見るとEF85mm F1.8 USMからRF85mm F2 MACRO IS STMへのスペックがかなり大きく変わっています。

まずはレンズ構成については7群9枚から11群12枚になっています。これは恐らくISユニットが増えたのとEF85mm F1.8 USMにはなかったUDレンズが採用されている分の増加だと思います。

また、絞り枚数が9枚になり、円形絞りとなったのでボケ味の良さや夜景撮影、光芒の出方などにメリットがあります。また、最初絞りも29となりましたが29まで使うことがほぼないのでこれは特に気にしなくてもいいですね。

 

次は最短撮影距離についてですが、EF85mm F1.8 USMでは0.85mと寄れないレンズでしたが、RF85mm F2 MACRO IS STMではかなり近寄って撮影できます。

また、撮影倍率も0.13倍から0.5倍とハーフマクロになったので使い勝手は断然RF85mm F2 MACRO IS STMの方が優れています。

先に作例を出しますが、85mmでここまでの近接撮影が出来ますので本当に使い勝手がいいです。

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次に最大径×長さと質量についてですが、EF85mm F1.8 USMよりも少し大型化しています。

これは手ぶれ補正ユニットが付いたことなどが大型化の原因かなと勝手に思っています。CanonのHPでは、小型軽量化と書いてありますが、個人的にはEF85mm F1.8 USM並みの大きさと重さがよかったなと感じます。ただ、ハーフマクロ等ついたのでマクロレンズを省ける分軽くなったと言われると軽量化されたともいえますね。

 

3. RF85mm F2 MACRO IS STMの外観や操作性、携帯性について

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外観は最近のRFレンズらしい外観となっています。

フォーカスリング、コントロールリング共に使いやすい位置に配置されているので操作性には問題ありませんでした。

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マウントは金属マウントになっています。また、RF85mm F2 MACRO IS STMにはマウントシールがないために雨の日などの使用には不安が残りますがCanonは基本的にはLレンズ以外にはマウントシールを付けていないのでこればかりは仕方がないのかなと思っています。

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フィルター径は67mmとRF24-105mm F4-F7.1 IS STMと同じですが、RF35mmでは52mm,RF50mmでは43mmと単焦点レンズでの統一性はないです。なので、フィルターについては各自用意するか一番大きいフィルターを購入してステップアップリングを使用する手があります。

 

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RF85mm F2 MACRO IS STMとRF24-105mm F4-F7.1 IS STMを並べてみると太さと大きさについてはほぼ一緒ぐらいになります。若干RF85mm F2 MACRO IS STMの方が大きいです。

f:id:Starryheavens:20210404145859j:plainちなみにRF50mm F1.8 STMとRF85mm F2 MACRO IS STMとRF24-105mm F4-F7.1 IS STMを並べてみるとこんな感じになります。

f:id:Starryheavens:20210404145842j:plain

レンズフードは別売りのET-77になります。フードをつけると結構長くなります。

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今回はEOS R6につけました。EOS R6との組み合わせは非常にバランスがよく安定しています

f:id:Starryheavens:20210404145916j:plain

EOS R6が660gでRF85mm F2 MACRO IS STMが500gほどなので合計1kgを超えてますので首からぶら下げると若干首に負担がかかるような重さです。

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切替スイッチについて触れてませんでしたが、MFの制限スイッチとAF/MF切り返えスイッチ手ぶれ補正のON/OFFスイッチの三つがあります。

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また、最短撮影距離まで伸ばすと上の写真ぐらいまでレンズ鏡筒が伸びます。

 

4. Canon RF85mm F2 MACRO IS STMの作例と写りについて

 

 

f:id:Starryheavens:20210404170825j:plain(RF85mm F2 MACRO IS STM,F2.0,1/8000,ISO100)

春を感じる空気の中満開の菜の花を撮影してきました。

f:id:Starryheavens:20210404170832j:plain(RF85mm F2 MACRO IS STM,F2.0,1/8000,ISO100)

ボケはうるさくないなく滑らかです。

夜間の撮影をしていないので口径食とかについては今後撮影機会があれば追加する予定です。

f:id:Starryheavens:20210404170840j:plain(RF85mm F2 MACRO IS STM,F2.0,1/8000,ISO100)

最大撮影距離0.35mの時にはこのようなマクロ撮影が出来るのがこのレンズの特徴

f:id:Starryheavens:20210404170846j:plain

(RF85mm F2 MACRO IS STM,F2.0,1/1250,ISO100)

色のりとコントラストもよくLレンズじゃないにしても十分な写りがあると思う。使ってて写りには特に不満がない。

f:id:Starryheavens:20210404170852j:plain

(RF85mm F2 MACRO IS STM,F2.0,1/8000,ISO100)

若干二線ボケが発生しているけどそれほど気にならない

f:id:Starryheavens:20210404170857j:plain

(RF85mm F2 MACRO IS STM,F2.0,1/3200,ISO100)

RF85mm F2 MACRO IS STMの解像感については、よく解像している。変な色収差等も出ないので安心して使える。

f:id:Starryheavens:20210404170904j:plain

(RF85mm F2 MACRO IS STM,F2.0,1/4000,ISO100)

f:id:Starryheavens:20210404170910j:plain(RF85mm F2 MACRO IS STM,F4.0,1/1000,ISO100)

中望遠で風景を撮影してもしっかりと解像しており、Lレンズに引けを劣らず単焦点らしい写りをしていると感じました。(抽象的ですが)
 

5. RF85mm F2 MACRO IS STMで星を撮影

f:id:Starryheavens:20210606102512j:plain

(SS:4.0秒,ISO8000,f/2.0)

赤道儀を使わずに撮影したため、少し星が流れてしまっています。

星についてはしっかり解像していると思います。

f:id:Starryheavens:20210606102503j:plain

右上の四隅を拡大してみると、多少サジタルコマフレア(天使みたいな羽)が発生しているものの開放値でこのぐらいなら許容範囲だと思います。

RF85mm F2 MACRO IS STMで星を撮影する機会はそこまで多くはないと思いますが、これならいざという時に使えそうですね。

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(SS:4.0秒,ISO8000,f/2.8)

f/2.0に比べると僅かながらに周辺減光が改善しています。

f:id:Starryheavens:20210606103126j:plain

サジタルコマフレアについては、f/2.0と比較してもそこまで改善しているように見えない感じです。

これを見る限り開放付近で星を撮影しても問題はなさそうですね。

左側がF2.0,右側がF2.8になります。

左側がF2.0,右側がF2.8になります。

Canon 単焦点レンズ RF85mm F2 MACRO IS STM フルサイズ対応 RF852MISSTM

Canon 単焦点レンズ RF85mm F2 MACRO IS STM フルサイズ対応 RF852MISSTM

  • 発売日: 2020/10/31
  • メディア: エレクトロニクス
 

 

6. RF85mm F2 MACRO IS STMの不満点

実際に使用してみましたが、やはり大きな不安点はAFの合焦点の遅さにあります。

悪く言えばEF85mm F1.8USMよりもAFの合焦点は遅いと思います。これはEF85mm F1.8 USMがUSMだったのに対して、RF85mm F2 MACRO IS STMに関しては、STMになっているせいです。少なくとも動体撮影とかには不向きなのは間違い無いです。

ポートレート作品等でも人物を撮る時にAFの合焦点はストレスになる可能性もあります。

 

あと少しプラボディが安っぽくてすぐに壊れそうな感じでしょうかね?ここら辺は結構個人によって感じ方が違うと思います。

 

7. その他 RFレンズのレビュー

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今回は「記事下」内の先頭にコピペしました。 なんとなく『シェアボタンやスターより先に読み込んだほうがいいのかな?』と思ったからです。 本来は.js形式の別ファイルとしてアップロードして、読み込んだ方がスマートだと思います。 でも、はてなブログではそんなことができないので、力技で乗り切ります。 3-2. CSSの編集 管理画面中の「デザイン → カスタマイズ → デザインCSS」に以下のコードを貼付します。 /* 画像比較スライダー */ .cocoen { box-sizing: border-box; cursor: pointer; line-height: 0; margin: 0; overflow: hidden; padding: 0; position: relative; -webkit-user-select: none; -moz-user-select: none; -ms-user-select: none; user-select:none } .cocoen * { box-sizing:inherit } .cocoen ::after, .cocoen ::before { box-sizing:inherit } .cocoen img, .cocoen picture > img { max-width:none } .cocoen > img, .cocoen > picture > img { display: block; width:100% } .cocoen > div:first-child, picture .cocoen > div { height: 100%; left: 0; overflow: hidden; position: absolute; top: 0; width:50% } .cocoen-drag { background: #fff; bottom: 0; cursor: ew-resize; left: 50%; margin-left: -1px; position: absolute; top: 0; width:2px } .cocoen-drag::before { border: 3px solid #fff; content: ''; height: 30px; left: 50%; margin-left: -7px; margin-top: -18px; position: absolute; top: 50%; width: 14px }