カメラと星景写真の日々

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RF50mm F1.8 STMの簡単なレビューと作例(星を含む)

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1. まえがき

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前回はRF85mm F2 MACRO IS STMのレビューを行いましたが、今回はRF50mm F1.8 STMの簡単なレビューをしていきます。

購入経緯に関しては、RFのシステムへの切替のため以前から所持していたEF50mm F1.8 STMを手放して、RF50mm F1.8 STMを購入しました。

それとRF85mm F2 MACRO IS STMと同様にネオワイズ彗星など標準域で星景写真や天体の撮影を撮影したいなと思った時用のためでもあります。 

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今回のレビューもRF50mm F1.8 STMの外観レビューや操作性等々について記載していきます。

2. RF50mm F1.8 STMのスペック

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基本的なスペックとしては、EF50mm F1.8 STMと同じですが、最短撮影距離が0.30mに伴い、最大撮影倍率も0.25倍となっていてEF50mm F1.8 STMよりも寄れるレンズとなっています。

RF85mm F2 MACRO IS STMとRF35mm F1.8 MACRO IS STMの2つのRFレンズはハーフマクロが搭載されているが、本レンズはハーフマクロの搭載はされませんでした。恐らく質量の増加と安価なレンズに抑えるためだと思います。

質量についてはEF50mm F1.8 STMと同じ、160gだが、長さが1mmほど長くなっています。あくまでも1mmほどなので気にはならないです。

フィルター径が43mmとなっているため、EF50mm F1.8 STMで使用していた49mmフィルターが使えなくなるのが少し残念なところ。49mmフィルターを使うとしたらステップアップリングを買わないといけません。

CanonのHPでEF50mm F1.8 STMとRF50mm F1.8 STMのレンズ構成を見比べると基本的には同じですが、若干レンズ配置の位置が変わっているのでEF50mm F1.8 STMをそのままRF化したわけではなく一応RFレンズように最適な設計にし直した可能性があります。

3. RF50mm F1.8 STMの外観や操作性、携帯性について

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RF50mm F1.8 STMの特徴としては、小型軽量でほぼパンケーキレンズみたいな取り扱いができるところ。ちょっと明るい単焦点が欲しいなというときには鞄の中に入れておいても気にならないのがいいところ。

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レンズフードは別売りのES-65Bで、今回はまだ購入していないがいずれ入手したい。

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EF50mm F1.8 STM時代と同様に金属製マウントを使用している。ただ、マウントシーリングがないので防滴防塵ではありません。

かつてのEF50mm F1.8Ⅱではプラマウントで値段が1万切るぐらいだったが流石にチープすぎて壊れることが多いので金属マウントであることで安心感が出ます。

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RF24-105mm F4-7.1 IS STMと同様にCONTROLとFOCUSを切り替えられるスイッチがついています。

AF-MFの切り替えの場合はカメラ側でするしかないのでここがとても不便。

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現在持っているRF50mm F1.8 STMとRF24-105mm F4-7.1 IS STM、RF85mm F2 MACRO IS STMを並べてみたが、RF50mm F1.8 STMが圧倒的に小さいことがわかる。

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EOS R6に取り付けてみました。

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レンズとボディのバランスとしては、RF50mm F1.8 STMがあまりにも軽量なのでレンズなしのボディを持っている様な感じになります。レンズキャップがわりにそのままRF50mm F1.8 STMをつけておいてもいいかもしれません。

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RF50mm F1.8 STMのレンズの繰り出しは上の写真まで繰り出されます。

 

4. Canon RF50mm F1.8 STMの作例と写りについて

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(RF50mm F1.8 STM,F4.0,1/1000,ISO100)

RF50mm F1.8 STMは開放F1.8で使うと中央部は解像しますが、周辺部や四隅は思いっきり甘い画質になります。ただ、F4.0まで絞ると良好な画質になるので、ボケを使わない風景撮影等であればF4.0以上まで絞った方がいいでしょう。ちなみに画質のピークとしてはF8.0になります。

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(RF50mm F1.8 STM,F1.8,1/8000,ISO100)

F1.8の時の周辺部が甘々なのはEF50mm F1.8 STM時代からです。中央部の解像が開放値でもそこそこ高いので開放F1.8を使用する際には日の丸構図がベスト

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(RF50mm F1.8 STM,F1.8,1/1000,ISO100)

ボケは滑らかにはならず結構うるさく感じます。それとコントラストについても絞れば改善されるのですが、開放付近ではコントラストがかなり低い印象です。

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(RF50mm F1.8 STM,F1.8,1/1000,ISO100)

それでも最大撮影倍率が0.25倍になったことで結構寄れるのは嬉しいところ。ただ、EF50mmF1.8 STMに比べて接写での画質低下があるそうなのでそこをどこまで許容するか

個人的にが普通に使えるレベルだと思ってるのであまり気にしてはいないのですが…。

そもそもRF50mm F1.8 STMはプロユースというよりも初心者向けの初めての単勝点!がコンセプトのようなレンズですしね。値段の割には十分写ってると思います。

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(RF50mm F1.8 STM,F1.8,1/8000,ISO100)

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(RF50mm F1.8 STM,F1.8,1/8000,ISO100)

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(RF50mm F1.8 STM,F1.8,1/8000,ISO100)

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(RF50mm F1.8 STM,F1.8,1/2000,ISO100)

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(RF50mm F1.8 STM,F1.8,1/8000,ISO100)
フォーカススピードについては、RF85mm F2 MACRO IS STMよりも全然早く、合焦も素早くなっている印象です。これはRF85mm F2 MACRO IS STMに比べてAFの際に焦点を合わせるために移動するレンズが軽いからだと思います。

なので、フォーカススピードについては全く不満はありません。精度面でも上の写真のようにしっかりと昆虫に合わせてくれるので問題なし。

5. RF50mm F1.8 STMで星を撮影

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(RF50mm F1.8 STM,F1.8,4ss,ISO6400)

開放F1.8だと中央部の解像度は実用性があるものの、周辺部がやはり甘いですね。

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周辺部だと派手にサジタルコマフレアが発生しています。これだと実用性的には使いづらいので彗星撮影の際にもしRf50mm F1.8 STMを使うとしてもF1.8の場合は中央部に彗星を配置する様な形じゃないと厳しそうですね。(まあ当然ですが)

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(RF50mm F1.8 STM,F2.8,4ss,ISO10000)

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F2.8まで絞ると周辺画質もかなり改善され、サジタルコマフレアも少なくなっています。実用性として使えるのはF2.8からですね。

周辺減光もF2.8まで絞れば問題はなさそうです。

画像スライダーを設置してみました。
左側がF1.8で右側がF2.8の時になります。
 
同じく左側がF1.8で右側がF2.8の時になります。

 

6. RF50mm F1.8 STMの不満点

値段が2万ちょいで十分に写るので特段不満点はありません。

しかし、AF-MF切り替えスイッチがないのがやっぱり不便ですね。パッとMFに切り替えたい時にカメラ側での操作をしないといけないのはちょっとめんどくさいです。

EF50mm F1.8 STMよりも値上がりはしているのですが、他メーカーの50mm F1.8のクラスにしてはかなり格安ですし、チープさもないのでRFレンズの入門としてはかなりいいと思います。

7. その他 RFレンズのレビュー

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