- 1. まえがき
- 2. Canon RF24-105mm F4-7.1 IS STMを登山で使ってみた感想
- 3. Canon RF24-105mm F4-7.1 IS STMの登山運用のメリット・デメリット
1. まえがき
前回のCanon RF24-105mm F4-7.1 IS STMでは、主に外観レビューをしましたが、今回は登山で使用してみての感想を綴っていきたいと思います。
そして、CanonよりEOS R5とその他新製品の発表と思われるプレゼンテーションの告知が行われました。
思われますがと書きましたが間違いなくEOS R5についてこれまで不明だったスペックが告知されるでしょう。とても楽しみでワクワクしています。
開始時間も木曜日の21時ですねこれはリアルタイムで見れるかなと思いましたがお仕事で見れなさそうです。つらい
EOS R5のキットレンズは
こちらのレンズになると思うのですが、Canon RF24-105mm F4L IS USMだと結局デジタル一眼レフカメラの時と重量がほとんど変わらないのでF4通しや防塵防滴を求める以外では購入メリットとしてはあまりないと思いこれまで購入しませんでした。(防塵防滴は登山時において結構重要ですが…。)
一方で、Canon RF24-105mm F4-7.1 IS STMに関しては、最初は望遠側がF7.1に否定的でしたが、昼間しか使わないこと前提だと問題はないと思います。
2. Canon RF24-105mm F4-7.1 IS STMを登山で使ってみた感想
使用したのは、前回公開した九重連山のミヤマキリシマの登山の時になります。
このようにEOS RにさえRF24-105mm F4-7.1 IS STMを付けるとかなりコンパクトになります。
これまでは登山の時にRF15-35mmF2.8L IS USMを使用していたんですが、登山行動時にRF24-105mm F4-7.1 IS STMに変えたらかなり楽になりました。
まあ、重量としては400gほどダウンしているので当たり前っちゃ当たり前ですが笑
[画角27mm,SS:1/1250秒, 絞り:F/4.5,ISO:800]
※今回はphotoshop等で弄っていない撮って出しを使っています。
下記記事でも触れられているように逆光耐性はあまり強くないですが、許容範囲だと思います。むしろ驚いたのがキットレンズとなる代物のレンズで写りが想定以上に良いことです。
[画角28mm,SS:1/400秒, 絞り:F/4.5,ISO:800]
それと安いレンズにも関わらずなんでしょうが独特の空気感を出す時があります。
[画角105mm,SS:1/125秒, 絞り:F/7.1,ISO:800]
ボケに関してもキットレンズにしては滑らかなボケだと思います。開放値の暗さにより、ボケた写真は撮れませんが絞りで撮ることが多い風景写真でも十分に使用できるレベルだと思います。
[画角24mm,SS:1/1600秒, 絞り:F/6.3,ISO:400]
画角24mm時RAWで撮影してしまうと周辺がこのように落ちてしまいます。Jpeg撮影のみだとカメラ内で勝手に補正してくれるので問題ないですが…
特に登山時では広大な風景を撮影するために広角端である24mmを使用することが多いので本レンズで一番残念なところです。
もちろん後で補正すればこのように綺麗に整えることが出来ますので問題はないですが、一手間かかるのがちょっとめんどくさいところですね。
[画角24mm,SS:1/640秒, 絞り:F/9.0,ISO:320]
それでも、本レンズの解像度や色収差、歪曲については値段から考えると文句なしの仕上がりになっています。EOS Rシリーズを使う人で標準レンズに悩んでいる方はCanon RF24-105mm F4L IS USMよりも間違いなくCanon RF24-105mm F4-7.1 IS STMを購入した方が幸せになれると思います。
[画角105mm,SS:1/2500秒, 絞り:F/7.1,ISO:400]
Canon RF24-105mm F4-7.1 IS STMにはワイド端(24mm)では最短撮影距離0.13m、最大撮影倍率0.5倍になる「Center Focus Macro」が搭載されています。今回の登山ではワイド端ではなく、画角105mmでの撮影ですが、MFでここまで寄ることが出来ました。
本レンズについては、風景だけではなく、高山植物の写真をほぼハーフマクロに近い写真も撮影することが出来るので非常に便利だと思います。
[画角105mm,SS:1/2000秒, 絞り:F/7.1,ISO:400]
これまでは、RF15-35mmメインで使用していたので上の写真のような切り取り方は出来ませんでした。
[画角35mm,SS:1/800秒, 絞り:F/6.3,ISO:200]
今回のミヤマキリシマ登山を通して思ったのが、EOS RとRF24-105mm F4-7.1 IS STMを組み合わせても重量は合計1kgほどしかないので首に負担がかからなく登山の登りの時もRF15-35mmF2.8L IS USMを使っていた時よりかなり楽になりました。
それでも登山中に超広角である15mmを使いたい時が結構あるので、今はEOS RとRF24-105mm F4-7.1 IS STM、RF15-35mmF2.8L IS USMの組み合わせで登山中は運用しています。
105mmより更なる望遠が欲しいって時はほとんどないので基本的にはこの二本で事足りています。ただ、RF100-500mm F4.5-F7.1L IS USMの重量次第ではこのシステムに組み込むのもありかなぁと思っています。
[rakuten:mapcamera:11525899:detail]
3. Canon RF24-105mm F4-7.1 IS STMの登山運用のメリット・デメリット
□メリット
1. 重量が395gで更に小型・軽量なので荷物の軽量化が行える。
2. 広角端24mmで広大な風景から105mmの望遠までをこれ一本で抑えることができる。
(EOS RPに本レンズだけだとフルサイズの高画質で色々な構図を撮ることができる)
3. MF時に「Center Focus Macro」を使用すれば撮影倍率0.5倍で撮影できる。
4. キットレンズなのにマウント部が金属なので丈夫
5. キットレンズにしては解像度が比較的高いところ
□デメリット
1. 防滴防塵ではないところ
2. AF/MF切り替えスイッチがなくカメラ側で操作しないといけない一手間がある。
3. RAWデータでは24mm時に大きなケラレが発生すること。
4. 望遠端がF7.1なので運用としては昼間がメインとなることやボケは小さくなる。
□まとめ
Canon EOS Rシリーズをお持ちの方で、登山に持ってくレンズを悩んでいる方は、本レンズを強くオススメしたい。デメリットはいくつかあるがそれを上回るほどの機材の軽量・小型化が出来る。ソニーのαマウントでしかまだ出ていないタムロンの小型・軽量の大三元ではF値等劣ってしまうがそれでも軽さと画角の幅の広さは以下に登山中の撮影において優れているかがこのレンズを使ってみたらわかると思う。
個人的には購入して良かったと思うレンズ。
本レンズはフードがついてないので別途購入が必要
前回記事