- 1. まえがき
- 2. RF16mm F2.8 STMのスペック
- 3. Canon RF16mm F2.8 STMのの外観や操作性、携帯性について
- 4. Canon RF16mm F2.8 STMの作例と星景撮影
- 6. メリット・デメリット
- 7. その他 RFレンズのレビュー
1. まえがき
9月14日に発表されたCanon RF16mm F2.8 STMが手元に届きました!
予約開始には、販売サイトが落ちてしまうほどの予約争奪戦になるぐらいの人気のレンズですが何とか手に入れることが出来てホッとしています。
他社のレンズの中でタイトル通りまさしく登山と旅行に最適な広角レンズとなります。
このレンズがあるだけでもCanonのRFシステムを組んでもいいと言い切ってもいいほどの衝撃的なレンズでした。
また、値段に関しても3万円代と超広角レンズの純正レンズとしては破格な安さでかつサードパーティー製する霞むほどの安さです。
サムヤンの14mmF2.8も最新のレンズは高くなってしまったのでRF16mm F2.8 STMはまさしくお財布に優しいレンズだと思います。
そんな魅力的なCanon RF16mm F2.8 STMなレンズの外観レビューや操作性等々について説明していきます。
2. RF16mm F2.8 STMのスペック
基本的なスペックは上記の表のようになります。比較対象としては、Canonの有名な撒き餌レンズであるRF50mm F1.8 STMと比較しています。
スペックとしてはほぼRF50mm F1.8 STMと同じのように見えますが、最大撮影倍率や最短撮影距離などはもちろん違います。
最大径と長さについては、ほんの0.3mmほどですが、RF16mm F2.8 STMの方が短いです。一方で重さについてはレンズ枚数が若干多いのかRF16mm F2.8 STMが約165gと5gほど重くなっています。ただ、これは誤差の範囲内でしょう(笑)
フィルター径はRF16mm F2.8 STMとRF50mm F1.8 STMと共に43mmなのでRF50mmF1.8 STMで使用しているレンズフィルターをそのまま利用できるというメリットもあります。
3. Canon RF16mm F2.8 STMのの外観や操作性、携帯性について
外観としてはほぼRF50mm F1.8 STMと同じです。RF50mm F1.8 STMのレンズ画角表示を50mmから16mmに変えたぐらいとしか思えません(笑)
RF16mm F2.8 STMとRF50mm F1.8 STMを並べてみましたが殆ど同じですね(笑)
大きさがほぼ一緒なので、RF50mm F1.8 STMと一緒に持ち歩く際についてはRF16mm F2.8 STMと区別するために目印みたいなのをつけたほうがいいかもしれません。
レンズ前玉も超広角レンズとは思えないほどの小ささです。
特に超広角・大口径レンズで出目金レンズでないのもいいですよね。
これはCanonが大口径・ショートバックフォーカスにより、撮像面近くに大口径レンズを配置することによる効果が高いです。そのためRFレンズのポテンシャルはかなりあるので今後も面白いレンズが出てくるかと思います。
後玉はやや飛び出ておりますのでレンズ後玉を傷つけないように注意が必要です。レンズの前玉が傷ついても撮影にはそこまで大きな支障はないのですが、後玉が傷つくと影響が出やすいので本当に注意してください。
また、シーリングもないので防滴・防塵じゃないです。これは値段が安いので仕方ないですが、登山時においての若干の不安点ですね。まあ、晴れている中であれば問題ないのでそこは運用次第
RF50mm F1.8 STMと同じでAF/MFスイッチはなく、CONTROLとFOCUSの切り替えのみです。よってAFとMFはカメラ内で操作することになるので少し手間がかかります。
多少重くなっても良かったのでここはAF/MFの切り替えスイッチをつけて欲しかったのが本音です。
EF50mm F1.8 STM時代と同様に金属製マウントを使用している。ただ、マウントシーリングがないので防滴防塵ではありません。
かつてのEF50mm F1.8Ⅱではプラマウントで値段が1万切るぐらいだったが流石にチープすぎて壊れることが多いので金属マウントであることで安心感が出ます。
レンズフードはEW-65Cになります。花形フードで別売りになります。
星景撮影では街灯といった大きな光源がない限りは使用しないのですが、昼間の風景撮影では使うことが多いので今回購入しました。
EOS R5にRF16mm F2.8 STMを取り付けてみました。この状態で持ってもめちゃくちゃ軽くほぼボディのみを持っている感じです。重心バランスとしてはボディ側に寄っていますが気になりませんでした。
横から見てもコンパクトさが伝わると思います。バックなどに入れておいても全く気にならない大きさだと思います。
超広角レンズを検討している方は是非購入してほしいレンズです。まあ、CanonのRFレンズの広角はあとRF15-35mm F2.8L IS USMとRF14-35mm F4L IS USMと共に20万以上なのでこれしか選択肢がないという所もあるんですが(笑)
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4. Canon RF16mm F2.8 STMの作例と星景撮影
ようやく晴れたのでCanon RF16mm F2.8 STMで星景撮影をしてきました。まあ、晴れたと言ってもほんの一時だけだったので作例としてあげられるのはこの一枚だけですが…。
今後も撮影後は写真を追加していこうかと思っています。
(RF16mm F2.8 STM,F2.8,20ss,ISO4000)
Canon RF16mm F2.8 STM撮影してみてまず初めに驚いたのが想像以上にしっかりと写っていたことです。この小型軽量で値段も安いこともあるのでサジタルコマフレアがぶわぁと出たり周辺部の解像感がものすごく落ちるのかと思いきや全然許容範囲内の写りに…これは素直に凄い
(RF16mm F2.8 STM,F2.8,20ss,ISO4000)
確かに周辺部の解像感は落ちていますし、サジタルコマフレアも出ています。明るい木星を端に配置してもこのぐらいのサジタルコマフレアの出方なら個人的には許容範囲です。
いやこれは本当に登山での星景レンズとしては軽くて写る最強のレンズでは?
EOS RPと組ましたらめちゃくちゃ軽くなるじゃないですか…。これは登山での星景写真が物凄い増えそうな予感です。
追記: Canon RF16mm F2.8 STMで天の川を撮影してみました。(2022/3/20)
続いては夜景を撮影してみました。
こうして見ると周辺部の解像感は落ちているのがわかります。
また、F4.0まで絞るとサジタルコマフレアが改善されるので夜景だとF4.0以上絞った方がいいですね。といっても夜景撮影ではだいたい開放で撮ることがないので必ず絞るとは思いますが
(RF16mm F2.8 STM,F2.8,1ss,ISO200)
(RF16mm F2.8 STM,F4.0,1ss,ISO400)
(RF16mm F2.8 STM,F5.6,1ss,ISO800)
(RF16mm F2.8 STM,F8.0,1ss,ISO1600)
(RF16mm F2.8 STM,F5.6,1/100 ss,ISO1600)
(RF16mm F2.8 STM,F5.6,1/30 ss,ISO1600)
Canon RF16mm F2.8 STMの運用としては、登山や旅行での広角を活かした風景撮影で間違いなく大きな効果を発揮すると思います。
また、EOS RPとの組み合わせにより散歩などでの広角スナップ撮影や動画撮影にもいいかもしれません。
6. メリット・デメリット
メリット
- 小型・軽量で旅行や登山などといった持ち運びには最適な点
- 出目金レンズじゃないところ
- 値段が最安で3万円台と大口径超広角レンズとしてはありえないほどのお手頃価格
- フィルター径が43mmと小さいのでNDやPLフィルターなどが安くなるところ
デメリット
- AF/MF切り替えスイッチがなく、カメラ側からしか操作出来ないこと
- 2021年11月時点では在庫がなく、購入までに時間がかかること
- 2021年11月時点では、Adobe(Photoshop Lightroom)のレンズプロファイルがリリースされていないこと
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7. その他 RFレンズのレビュー