カメラと星景写真の日々

まだ見ぬ星景写真を求めて

カメラと星景写真の日々

【天体撮影記 第196夜】 高知県 室戸岬から見る濃ゆい天の川を

【スポンサーリンク】

1. まえがき

一月ぶりの更新になります。

4月前半は引越しで忙しく撮影に出られませんでしたが、ようやくひと段落し新天地での生活を過ごしています。

そして、今回の撮影地は高知県室戸岬からの撮影になります。高知県での撮影は今回が初めての場所で、四国での撮影はだいぶ前に訪れた石鎚山での撮影以来2回目になります。

starryheavens.hatenadiary.jp

石鎚山での撮影は夏の天の川ではなく冬の星座がメインの撮影になっていたので、リベンジも兼ねてまた撮影に訪れようかと思っています。

 

さて、今回の室戸岬は太平洋側に面してるかつ光害の影響となる街明かりが殆どない絶好の天の川の撮影地でもあります。ただ、いかんせん僻地にあるので、四国に住まない限りはなかなか行きづらい場所です。(高速もまだ完全に出来てないので…出来ればもう少し早くなりそうですが…。)

天気図参考は気象庁|過去のより

移動性の高気圧に覆われて一晩中晴れが広がっていました。

また、春特有の黄砂や春霞などもこの日はなく絶好の星空撮影日和となっていました。

2. 高知県 室戸岬から見る濃ゆい天の川を

[焦点距離:15mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:15s/ ISO: 5000]

室戸岬の月見が浜からの天の川

道沿いに街灯が2箇所ほどあり、そこからの光の影響で地上部が夜空に比べてかなり明るくなっていて、地上部はかなり露出オーバー気味になります。ただ、Photoshop lightroomで地上部の露出をギリ調整出来て上のような写真になります。

[焦点距離:18mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

春霞や黄砂などの影響はなく、澄んだ夜空が広がっていましたが、大気光が出ています。

肉眼だとこの大気光も目視は出来ないですが、写真だとかなりはっきりと縞々模様が出ているのがわかりますね。

[焦点距離:15mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

室戸岬は遊歩道が整備されていて、星景写真の前景としては、室戸岬ならではの奇岩や岩礁と天の川を一緒に撮影することが出来ます。

[焦点距離:15mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

室戸岬の夜空はかなり暗く、天の川も肉眼で綺麗に見れます。ただ、肉眼だと写真のように見えるわけではなく、実際はちょっと薄い雲みたいな感じになります。

[焦点距離:15mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

室戸岬で一番気になる点としたら、道沿いの街灯が地上部の一部を照らすことです。部分的に地上部が照らされてしまっているので写真的には扱いずらいですね。

[焦点距離:15mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

場所によっては足場が悪いところがありますので、夜間の撮影にはかなり注意が必要です。

[焦点距離:15mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

これも地上部をライトで照らしたわけではなく街灯の光の影響で地上部が照らされています。

[焦点距離:15mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

時期的な問題か室戸岬周辺は漁場でないのか、漁船の漁火がほとんど見られませんでした。

遠くに見えるのは商船関連の船で室戸岬からちょっと離れたところが航路になっており、頻繁に商船が通っています。ただ、光害的な意味では漁火に比べて全く問題ないレベルです。

[焦点距離:15mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

個人的にはこの構図がお気に入りです。

[焦点距離:15mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

[焦点距離:15mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

満潮、干潮によって奇岩や岩礁の形や撮影場所も変わるので、事前に潮の満ち引きは確認しておいた方がいいかもしれません。

[焦点距離:15mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

四国の太平洋側の空は本当に暗いですね。撮影スポット候補がいくつかあるので今後も巡っていきたいと思っています。

 

 

3. 高知県 室戸岬周辺の空の暗さ

(Light pollution map)

高知県 室戸岬付近の光害は0.50になります。

北西側の室戸市からの光害を若干感じますが、東から南にかけては、最高峰の暗さの夜空が広がっています。

室戸岬は東から南、そして西も開けているので天の川撮影はシーズンの2月後半から9月前半まで色んな構図で撮ることができると思います。

4. あとがき

前回の天体撮影記 第195夜でお話ししたとおり、四国に引っ越してきました。また、何年いるかはわからないですが、四国での撮影スポットは色々と訪れてみたいところがありますので、更新頻度も天気次第ですが、ここ最近よりかは上げていきたいと思っています。

特に行きたいと思っているのが、剣山や石鎚山での天の川撮影です。また、空の暗い四国の太平洋側での撮影も増やしていきたいですね。

 

5. 勝手に撮影地ランキング

撮影地の環境:☆☆☆☆☆

空の暗さ:☆☆☆☆☆

高知県 室戸岬は駐車場から歩いてすぐに撮影出来ますし、トイレや自動販売機も揃っています。

ただ、道沿いの街灯が気になるので流星群観測などは、駐車場から離れたところからではないと微妙なのと、北側は崖になっていて視界が遮られているのでそこまでおすすめはできないかも?

 

 

6. 使用機材