1. Canon RF16mm F2.8 STM
4ヶ月前に「登山と旅行に最適な広角レンズ Canon RF16mm F2.8 STMのレビューと作例(星も含む)」という記事でCanon RF16mm F2.8 STMのレビューを書きましたが、Canon RF16mm F2.8 STMの発売日が秋と天の川撮影のシーズンが終わっており、天の川を撮影した時のレビューを書いていませんでした。
(Canonの広角レンズは何故か天の川シーズンが終わった秋口に出てくる謎)
今回は上記記事の補足として短いですがEOS R6でCanon RF16mm F2.8 STMで天の川を撮影した感想を書いていきたいと思います。
2. Canon RF16mm F2.8 STMで夏の天の川を撮影
Canon RF16mm F2.8 STMは、小型軽量を代償に電子補正に頼っていまして、電子補正なしだと歪曲収差や周辺減光があまりにも酷すぎて使用するには憚られます。
JPEGで撮影するとカメラ内で自動的に補正してくれますが、RAWで撮影すると電子補正なしのデータとなり、Canonの現像ソフトウェアであるDPPかPhotoshop LR(Lightroom)で補正する必要があります。
今回はPhotoshop LRのレンズプロファイルが対応したので、使ってみました。
Photoshop LRのレンズプロファイルはレンズ補正のプロファイル補正を使用をチェックすると自動的に補正されます。
左が補正前、右が補正後になります。
補正後は歪曲収差と周辺減光が補正されています。しかし、電子補正の特製ですが、歪曲補正のために周辺部の画像は一部切り取られる形になります。なので、RAW撮影する場合は補正後を考えて構図をある程度決めておいた方がいいかもしれません。
左が補正前、右が補正後になります。
Canon RF16mm F2.8 STMは安価な超広角レンズの割にはサジタルコマフレアが少ないのが驚きです。サジタルコマフレアは電子補正には依存しないので電子補正後もある程度出ていますが、私的には充分使用できる範囲内だと思います。
3. 今後の使用について
星景写真を撮影する場合には、Canon RF15-35mm F2.8L IS USMをメインにCanon RF16mm F2.8 STMを予備の超広角レンズとして使用していこうかなと思っています。
理由としましては、星景写真だとCanon RF15-35mm F2.8L IS USMの15〜35mmのズーム域で構図を作りやすいのと画質面において圧倒的にCanon RF15-35mm F2.8L IS USMが勝るからです。
ただ、登山中やお散歩などはCanon RF16mm F2.8 STMをメインに運用します。やっぱり軽いは正義ですから。
キヤノン「RF16mm F2.8 STM」は常軌を逸したバーゲン価格だが高画素機では隅の画質が厳しい - デジカメinfo
ちなみにデジカメinfoで紹介されていたレビュー記事では、EOS R5などの高画素機だとRF16mm F2.8 STMの場合は周辺部が酷いそうです。
なので、高画素機ではないEOS R6やEOS RPなどの組み合わせには間違いなく向いているレンズだと思います。
また、初心者が初めて天の川撮影をするためのレンズを選ぶなら間違いなくCanon RF16mm F2.8 STMをおすすめできると思います。
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