- 1. 2020年のふたご座流星群を振り返って
- 2. 2020年12月12日分
- 3. 2020年12月13日分
- 4. 2020年12月14日分
- 5. ふたご座流星群以外の流星と火球
- 6. あとがき
- 7. 使用機材
- 8. 流星群関連過去記事
1. 2020年のふたご座流星群を振り返って
2020年ふたご座流星群は、12月12日夜から〜12月14日の朝にかけて撮影してきました。
休み的には12月15日も撮影が出来そうだったのですが、極大時間を過ぎると流星の数がものすごい減ることは2018年の結果よりわかっているので今回はなしにしました。
(バッテリーの残りも無くなってしまったっていうのもあります。)
年を越してからの更新となってしまいましたが、理由としては総撮影枚数が13338枚で流星の選別に手間がかかったためです。
小さな流星含め、218枚ほど流星が写っている写真がありました。ただ、途中見逃してるのもあるかもしれないので実質的に写っている数としてはもう少しあると思います。
自動的に流星を判別するソフトもあるにはあるみたいなのですが、個人的には宝探しみたいなワクワク感で流星を探すのが好きなのであえて手動で見つけています。
撮影機材はEOS R5,EOS R6,EOS 6Dの三台を稼働しておりますが、全て夜間に動かすと予備のバッテリー不足に陥るためふたご座が昇る前は1台、昇って来て流星数が増えてから3台稼働させています。
方角は、ふたご座方面、北極星方面、それと冬のダイヤモンドの構図を今回狙いました。
それ以外にも適宜別の構図を狙っています。
今回は円周魚眼レンズを使用していません。理由としては、大火球でもない限り、円周魚眼だと流星が目立ちにくいということがあります。ただ、後述しますが今回ふたご座流星群以外の流星があまりに多かったので別の新規の流星群が活動していたかもしれません。
もちろんただの散在流星の可能性もありますが、あまりにもふたご座流星群が由来でないものが多すぎました。
撮影地は天体撮影記第146夜の矢岳高原展望台と天体撮影記第139夜で紹介した都井岬での撮影分が入る。(※都井岬は夏に訪れているので今回2回目になります。)
では、今回撮影してそこそこはっきりと写っているふたご座流星群を紹介したいと思います。
2. 2020年12月12日分
極大日前々日かつ稼働しているカメラの台数が2台だったので撮影枚数は少ない。
3. 2020年12月13日分
日付を跨いで2020年12月13日になると徐々に流星数が増えていった。
撮影は12月13日の深夜から明け方にかけて
写真に写っている流星以外にも多くの数の流星を見ることが出来た。
オリオン座を貫くふたご座流星群
このクラスになると肉眼でもかなりハッキリと見えます。
また、写真の中央上と下はそれぞれ飛行機の光跡になります。
ふたご座流星群はペルセウス座流星群と異なり青白い色合いをした流星になります。
極大日前日にしては結構な数が流れていました。
2018年よりも個人的には撮影できたと思います。
北極星方面も数としては流れていますが、オリオン座周辺を写した写真よりも明るい流星が少なかった印象です。
続いては、12月13日の夜の分で撮影場所は都井岬になります。
ふたご座が上がってくるまではそこまでの数は流れていませんでしたが、ふたご座が昇り始めると一気に数が増えてきました。
夏の大三角形を流れる流星。多分ふたご座流星群由来だと思いますが、ちょっと自信ないです。
ぎょしゃ座とカシオペア座方面になります。この構図で2~3時間ほど撮影していたのですが、目立った流星はこれぐらいでした。
4. 2020年12月14日分
日付が変わり12月14日の深夜から早朝にかけての撮影分になります。
飛行機の光跡とふたご座流星群
カノープスも見えてます。都井岬はかなり南の方になるので結構高い位置でカノープスを見ることが出来ます。
活動が活発なので、12秒間の露出でも1枚の写真に2つのふたご座流星群が写りました。
ただ、2018年はMaxで5個写っていることもあるので改めて年間三大流星群の中でふたご座流星群が際立っていることがわかります。
これ以外にも小さな流星が写っている写真がありますが、ブログだとわかりにくいのでご紹介する写真はこのぐらいになります。
続いてはふたご座流星群以外の散在流星と火球の紹介です。
5. ふたご座流星群以外の流星と火球
ふたご座流星群の真上を流れている流星
次は真下ですが、流れてる方角的に上の写真と似た経路っぽい感じがします。
冬の天の川に沿うように流れる流星ですが、これも似たような経路
明るい流星、イリジウムフレアかと思いましたが、後の光跡がないので流星だと思われます。
北斗七星を貫くように流れる流星。少し淡い緑
写真右端に写る火球クラス。こちらは目視で確認してましたが結構明るかった火球です。
色合いも黄色系とあまり見ない色合いです。ただ、人工衛星の部品等が大気圏に突入した時に白系の流星みたいになるのでもしかすると人工物が大気圏に突入したものかもしれませんが、確かめる術がありません。
これも散在流星だと思いますが、1枚目の経路とやや似ています。
これも流星経路は違うものの流星の色合い的には上の一枚と似ている?
これが今回の撮影で最も明るかった火球になります。が、これ最初ふたご座流星群と勘違いしていたのですが、指摘されてふたご座流星群の方角から流れていないことに気がつきました。
ただ、位置的には最高の場所に流れているので撮れ高としてはかなり高いです。
ふたご座流星群と散在流星が同時に映った写真になります。
6. あとがき
2020年のふたご座流星群は2018年と同じくらい流れていたと思います。
2018年は撮影開始時間が遅かったため、撮影枚数が稼げませんでしたが、今回は同じ場所で天気が崩れずずっと撮影できたのでかなりの数のふたご座流星群を撮影できたのではないかと思います。
そして、2018年と異なるのは散在流星の数がかなり多かったと思います。ただ、これが新しい流星群のものなのか既存の流星群のものなのかは分からずじまい。
2021年のふたご座流星群はピーク時刻が16時で、月が夜半まであるので今回みたいな良い観測条件ではありませんが、来年は円週魚眼レンズを使用して撮影もしてきたいと思います。
7. 使用機材
冬場はレンズヒータは必ず必要になります。
8. 流星群関連過去記事