カメラと星景写真の日々

まだ見ぬ星景写真を求めて

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【天体撮影記 第156夜】 山口県 星が輝く夜空の下、秋吉台のカルスト台地へ

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1. まえがき

【天体撮影記 第155夜】の翌日も天気が良かったので次は山口県秋吉台カルスト台地を訪れてきました。

山口県内の撮影は天体撮影記 第152夜で角島を訪れた以来になります。

starryheavens.hatenadiary.jp

秋吉台カルスト台地での天体撮影自体は前々から考えていました。九州圏内の気軽に行けるところの撮影地をだいたい廻り終えて来たので山口県まで足を伸ばしています。

といっても長崎から山口までは片道300km以上あるので気軽に行ける距離ではないですが…。

 

カルスト台地での星景撮影は2019年の秋に訪れた四国カルストがあります。

starryheavens.hatenadiary.jp

 

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天気図参考は気象庁|過去の天気図より

本当は九州圏内での撮影を考えていたのですが、高気圧が東北地方を抜けて来て天気的には西から下り坂の模様だったので雲から逃げるような形で秋吉台を訪れて来ました。

 

2. 秋吉台カルスト台地について

 山口県美祢市にあるカルスト台地で、規模としては日本最大規模となっています。近くには鍾乳洞で有名な秋芳洞などの洞窟があります。

元々カルスト台地珊瑚礁が石灰化したものがカルスト台地の独自の風景を生んでいます。

3. 秋吉台カルスト台地に沈むオリオン

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秋吉台周辺には大きな街明かりはないものの東から西側の沿岸部からの光害の影響があります。(後ほど光害Mapにて)

 

そして、今回の撮影地は秋吉台の中にある展望台付近からの撮影です。

ただ、この場所途中の道もやや狭く、駐車場も2,3台しか停まれないので注意が必要です。

なので、普通に星を見に行くなら近くにある長者ヶ森駐車場の方がいいと思います。

 

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ここ最近は深夜に到着して撮影を始めることが多かったのでオリオン座とかの組み合わせでの撮影を行なっていませんでした。

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カルスト台地特有の石灰岩とオリオン座になります。地上部は遠くからの街明かりでやや浮かび上がっていますがやはり自然な感じを出すなら月明かりを利用したいですね。

 

4. 星が輝く夜空の下、秋吉台カルスト台地

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秋吉台の展望所周辺だと、遮るものがないのでほぼ全方位の星空を見ることができます。

なので、流星群の観測、撮影には向いている場所だと思います。

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展望所の上から夏の天の川を撮影

遮るものがないのは夏の天の川の撮影だけなら全然いいのですが、前景となるものがないということなので単調な星空写真にどうしてもなってしまいます。

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夏の天の川については目視でもはっきりと見ることができます。

ただし、上り始めの頃は地上部の光害に覆われているのである程度天の川が上がった状態を撮影するのがいいと思います。

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この場所は車もほとんど来ないのでのんびりと撮影できました。

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カルスト台地特有の白い岩と夏の天の川を撮影しようとしましたが、完全な新月なので地上部がちょっとわかりにくいですね。

ただ、あまりシャドウを持ち上げても違和感ありありな写真になってしまうのでここら辺までにしています。

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展望所と夏の天の川。この日はもう一つの撮影グループが来ていまして、お話したところ山口県の撮影スポットを一か所教えて頂けました。その撮影地については次の天体撮影記 第157夜で紹介したいと思います。

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4月の中旬の明け方近くになると夏の天の川がだいぶ上ってくる時期になりました。

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落ちている倒木と夏の天の川。

薄明が始まると地上部も明るくなってくるのでこのタイミングを狙って前景を生かして撮影していきます。ただ、本当に僅かな時間しか撮影時間がありません。もたもたしていると薄明が進み天の川がはっきりと写らなくなるからです。

 

5. 秋吉台付近の空の暗さについて

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(Light pollution map)

 

秋吉台周辺の暗さは0.04と値的にはかなり暗いですが、南の方にある宇部市や東にある山口市などからの光害を大きく受けるので数値以上に空が明るいと感じます。

ただ、北側には大きな町がないので北方面に関しては空が暗いです。

 

6. あとがき

山口県内では、角島に続き2回目の撮影になりました。山口県まで行くのには車で4時間以上かかるので結構大変ですがまだ行ってみたいところがあるので、これからも訪れてみたいと思っています。

しかし、夏の天の川の撮れ高的にはよくなって来たのですが、星景写真としては少し単調な写真ばかりになっていますので、ちょっと作品となるもの撮影していきたいと思っています。

ただ、ブログの方針としては作品というよりも各地の星の撮れる場所を巡ってそれを記録するような形としています。

まだまだ日本は広く訪れられていないところが多いので引き続き巡っていきたいと思います。

 

そう言えばはてなブログの総アクセス数が100万を超えていました。いつもブログを訪問していただき本当にありがとうございます。

 

7. 勝手に撮影地ランキング

撮影地の環境:☆☆☆☆

空の暗さ:☆☆☆☆

 

長者ヶ森駐車場はトイレがあるので長時間滞在が可能です。もう一か所の展望台の方にもトイレがあるのでこちらも長時間滞在は可能ですが、駐車場が少ないので家族や恋人と星空を見るなら 長者ヶ森駐車場の方をオススメします。

成澤広幸の星空撮影地105選 (双葉社スーパームック)

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8. 使用機材  

Canon ミラーレス一眼カメラ EOS R6 ボディー EOSR6

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  • 発売日: 2020/08/31
  • メディア: Camera
 
CaNn RFレンズ RF15-35mm F2.8 L IS USM ブラック

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  • 発売日: 2019/09/30
  • メディア: エレクトロニクス