天体撮影記 第108夜、第109夜に引き続き、一週間で3夜目の天体撮影記になります。こちらも夏の天の川のシーズンが終わる前に撮影したかった場所の一つでした。
石岳展望台園地は昼、夕方、夜間の三回にわけての撮影をしましたので今回ご紹介していきたいと思います。
1. 石岳展望台園地について
標高191mの石岳の頂上にある展望台になります。映画「ラストサムライ」冒頭シーンの島々はここで撮影されたものということは訪れるまで全く知らなかったです。
(ラストサムライも公開からかなり時間が経っていますしね…)
この展望台は、360度の展望を持っていてタイトルにある通り、九十九島の絶景と佐世保の夜景、そして海に浮かぶ天の川も肉眼で観れてしまうという贅沢な場所の一つです。
弓張岳から見る佐世保の夜景も素晴らしいですが、個人的にはこちらの石岳展望台園地の方が色々な風景を見れたり撮影できたり出来るのでお気に入りの場所です。
石岳展望台園地は駐車場から徒歩5分のところにあります。夜の21時までは展望台へ向かう道がライトアップされているので夜21時までは安心して訪れることが出来ます。
唯一残念なのが、トイレがないこと。トイレさえあれば最高の展望台なんですけどね…。
駐車場は15台以上は停められるスペース有り
展望台までの道はきちんと整備されいて、かなり綺麗。
展望台から眺める南九十九島や
佐世保の風景などは美しく個人的には弓張岳展望台の後にこちらの石岳展望台園地も訪れてほしい場所。
また、近くには九十九島動植物園もあるのでそちらのついでにってのもありかと
一番の見所は夕景で南九十九島を見ながらの美しい日没風景を見ることが出来ます。
2. 石岳展望台園地の空の暗さ
佐世保市内からの距離が近いので光害レベルとしてはかなり高い数値になっています。
一方で、南側方面は海沿いで光害がほとんどなく、3.3の数値ながらも天の川を肉眼で目視できるほどの暗さがあります。
しかし、佐世保方面の星空に関しては光害で埋め尽くされているので、撮影構図としては限られた構図しか撮影できません。
3. 石岳展望台園地より九十九島の風景と天の川を
今回は夕景の撮影からのはしごで天の川撮影になります。夕景から天の川撮影のはしごがしやすいのは9月あたりなので、佐世保を旅行するときはその辺りを狙って見るのもありかもしれません。
上の写真は、夕焼けの残照が残っている中での天の川撮影です。撮影できる時間はほんの僅かですが、この時間帯は空の色は様々な色が混じり合っている美しい時間帯です。
石岳展望台園地から佐世保方面を見ると佐世保の夜景が広がっています。確かに弓張岳から見る夜景に比べれば少々劣る所はあるかもしれませんが、夜景を観れてかつ天の川を肉眼で目視できる展望台はそう多くはありません。観光名所としてはかなりオススメしたい場所ですね。
ちなみに弓張岳からも天の川を見れたりしますが、佐世保の光害を一気に受けるのではっきりとは見にくいです。
この日の空の状態としてはそこまで良くなく、薄雲に乱反射した光が拡散されているような状態でした。空の状態が良ければもっと綺麗に天の川を撮影できたかもしれませんん。天の川の直下の光は大島造船所の光害です。ただ予想よりも暗く、撮影にはそこまで大きな影響はありませんでした。
夜間の撮影をしている人は誰もいないので展望台の独り占めです。
4. あとがき
三連休の天気が悪くその前に撮影に行っておきたく3夜連続の撮影になりました。
個人的にはこの石岳展望台園地は佐世保周辺の展望台の中でも最も好きな場所です。昼間の九十九島風景や夕景も美しく展望台も開放感溢れるので佐世保を訪れた方でレンタカーを借りて是非とも訪れてほしい場所の一つです。
5. 勝手に撮影地ランキング
撮影地の環境:☆☆☆☆
空の暗さ:☆☆☆
駐車場がありますが、展望台までは徒歩5分程度歩かなければならないので車から降りてすぐに撮影というのは出来ない場所。
トイレがないので長時間滞在にはあまり適していません。
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