- 1. まえがき
- 2. RF15-35mm F2.8 L IS USMでの星の作例
- 3. RF15-35mm F2.8 L IS USMを使う上でのメリット・デメリット
- 4. RF15-35mm F2.8 L IS USMを星空・星景写真撮影で使用した感想
- 5. RF15-35mm F2.8 L IS USMはどういう人にオススメか?
1. まえがき
RF15-35mm F2.8 L IS USMのレビューが空いてしまったのは、RF15-35mm F2.8 L IS USMが届いた直後から天候が悪くなってしまい星景撮影ができなかったのがあります。
そんな中、ちょうど石鎚山の登山の紅葉撮影で登山+星景写真の両方で使用できる機会があり、色々と撮影してきました。
では、外観レビューからだいぶ時間が空いてしまいましたが、『RF15-35mm F2.8 L IS USM』を星景写真で使用してみた感想を書いていきたいと思います。
ちなみに、RF15-35mm F2.8 L IS USMでの星の作例はあるのですが、絞り値による比較等は今回は行なっていません。全て開放F2.8での撮影になります。
2. RF15-35mm F2.8 L IS USMでの星の作例
(SS:15秒、開放F/2.8、ISO3200、画角21mm)
(一枚目写真の中心部切り取り)
(一枚目写真の右上の四隅切り取り)
昔からCanonを使用している人は、Canonの広角レンズは弱いというイメージがあると思いますが、ここ最近のCanonの広角レンズは星景写真で十分に使用できるレンズだと思います。
RF15-35mm F2.8 L IS USMに関しても四隅に若干の流れはあるがサジタルコマフレアが抑えられているので星景写真で使うには十分な性能だと感じました。
他のメーカにはない、画角15-35mmの中での光学性能なので流石RFレンズというところです。
これでサジタルコマフレアとかが酷かったら危うくソニーに乗り換えるところだったよ…。
(SS:14秒、開放F/2.8、ISO6400、画角15mm)
本当は夏の天の川での作例を出したかったけどRF15-35mm F2.8 L IS USMの発売日ではもう撮影するタイミングがほとんどないので来年に持ち越しになる。
上の写真は秋の天の川を撮影したもので、カシオペア座、ぎょしゃ座が写っている。
(SS:15秒、開放F/2.8、ISO1250、画角35mm)
月焼けを撮影した写真になります。こうした写真は、TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDなどの出目金レンズだと、ある方向から光が入るととんでもないゴーストが発生することがあり悩みどころでしたが、RF15-35mm F2.8 L IS USMはフレア、ゴーストに関しては、大変よく抑えられています。
しかし、上の写真のように若干のゴーストが出るのでここら辺は扱う時に注意が必要かもしれない。
(SS:15秒、開放F/2.8、ISO2000、画角20mm)
周辺減光については、開放だとやや目立つものの、十分に使用できるレベルと感じました。
3. RF15-35mm F2.8 L IS USMを使う上でのメリット・デメリット
3.1 メリット
◯画角が15-35mmなところ
画角15mmスタートというアドバンテージはかなり大きいです。広角側の1mmの画角の違いというのは、広角レンズをよく使ってる人だとその有り難みはよく感じると思います。特に夏の天の川の撮影だとさそり座〜夏の大三角形を一気に撮影するとなると15mmは欲しいところです。
また、望遠側35mmってところもメリットとして大きいですね。TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDに比べて、5mm望遠側の画角が増えたと考えるとより多くの構図を作れるようになりました。特に星座と風景を写し撮るところではこの差はかなり大きいです。
◯フレア、ゴーストが非常に少ない
TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDやSIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Artの出目金レンズと比べると圧倒的にフレア、ゴーストが少ないです。これは月明かりの中での星景写真を撮影する際に非常にアドバンテージがあります。
◯82mmといえどもフィルターが付けられるところ
TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDやSIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Artの出目金レンズだとフィルターを付けられず、例えばkenkoのスターリーナイトなどの光害を抑えるフィルターなどを取り付けることができませんでしたが、RF15-35mm F2.8 L IS USMはフィルターを取り付けられます。ただ、82mmのフィルターは全体的にお値段が高いのでここはちょっとデメリットになるかな?
Kenko レンズフィルター スターリーナイト 82mm 星景・夜景撮影用 薄枠 日本製 000960
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3.2 デメリット
◯重量が840gとやや重たいレンズ
画角の割にメリットにするか非常に悩んだのですが、やはり800gは切ってい欲しかったということであえてデメリットとして入れてます。
特にRFレンズのメリットを生かしてもう少し軽量化できなかったのかが気になるところですね…。
◯後玉にフィルターフォルダーがないこと
Why?
多分前にフィルター枠があるからいらないでしょ!って思想の元の設計だと思うのですが
前玉配置のソフトフィルターだと周辺が流れてしまうのでLeeのソフトフィルターを後玉に配置したかったんですよ!!!
【国内正規品】 LEE 角型ポリエステルレンズフィルター SP-32 ソフト No.3 100mm×100mm ソフト描写用 209559
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なので、後玉にフィルターフォルダーは本当に欲しかった…。ないものはしょうがないのでテープで貼るしかないですね…。
◯コントロールリングとピントリングを間違えて触れてしまう。
コントロールリングとピントリングが近いのでよくコントロールリングの方を触ってしまうことが多い。といってもこれは慣れの問題だと思うので大きなデメリットではないかもしれない。
◯ピントリングがやや軽い?
使ってて思ったのがピントリングが軽いせいなのかよくピントがズレて撮影のたびにピントを合わせ直すことが多かった。
デメリットとして思いついたのはこのぐらいですね。個人的な大きなデメリットは後玉にフィルターフォルダーがないことぐらいです。
4. RF15-35mm F2.8 L IS USMを星空・星景写真撮影で使用した感想
発表当時から待ち遠しかったレンズ『RF15-35mm F2.8 L IS USM 』ですが、想像通りの星空・星景写真撮影レンズとしては最強スペックでした。間違いなく、今発売されているどのメーカーのレンズの中で一番星景写真撮影用レンズとして向いています。
特に画角15mmから35mmまで使用できるのはかなり大きく一本のレンズでより多くの構図を生み出すことができます。
重さに関しては、やや重たいものの通常の撮影には支障がないレベルでEOS Rとのバランスはなかなかにいい感じです。
個人的にはこのレンズは使い倒していきたいと思ったレンズです。
5. RF15-35mm F2.8 L IS USMはどういう人にオススメか?
EOS Rを持ってる人は無理してでも買った方がいいですね。特に星景写真を撮影している人にはかなりオススメしたいです。
あと、山岳写真でもこの画角だと基本一本で済むので荷物の軽量化にもなります。
外観レビューはこちら↓