カメラと星景写真の日々

まだ見ぬ星景写真を求めて

カメラと星景写真の日々

RF15-35mm F2.8 L IS USMの後玉付近にLEEのソフトフィルターを取り付けました。

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1. まえがき

RF15-35mm F2.8 L IS USMは出目金レンズではないタイプの広角レンズのため、前玉にフィルター枠があり、82mm径のフィルターであれば何でも取り付けることが出来ます。

 

そのため、これまでは星を強調させるためのソフトフィルターは後玉付近に取り付けていたのですが、新たにKenko のソフトフィルタープロソフトンAを購入して使用しました。 

Kenko カメラ用フィルター PRO1D プロソフトン [A] (W) 82mm ソフト描写用 282885

Kenko カメラ用フィルター PRO1D プロソフトン [A] (W) 82mm ソフト描写用 282885

 

 

しかしながら、石鎚山で初のKenko のソフトフィルタープロソフトンAの実戦投入を行なったのですが、四隅の流れがあまりにも酷すぎてこれは使い物にならなかったです。

starryheavens.hatenadiary.jp

 

2. Kenko のソフトフィルタープロソフトンAの問題点

実のところ、このKenko のソフトフィルタープロソフトンAの四隅の周辺流れについては購入前からわかっていたのですが、そこまで大きな影響はないだろうということで購入を決めました。が、これが失敗でしたね…。

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中心部についてはほぼ問題ないのですが、四隅に明るい星を配置するとかなり流れているのがわかります。

小さく暗い星だとそこまではわからないので中心部に明るい星を配置する構図メインなら問題はないのですが、冬のダイヤモンド等の撮影だとどうしても四隅まで明るい星を配置する構図になってしまいます。

Leeのソフトフィルターを後玉付近に装着していた時はこのような問題は生じなかったのですが、実際に体験してみてこれはKenkoさんに悪いですが個人的には大きな問題です…。

というわけで、今回はRF15-35mm F2.8 L IS USMの後玉付近にLEEのソフトフィルターを取り付けました。

 

3. LEE の角型ポリエステルレンズフィルターのNo.3を購入

以前から使用している LEE の角型ポリエステルレンズフィルターのNo.3を購入しました。

昔購入した時は、角型ポリエステルレンズフィルターに枠が付いていて切りずらかったのですが今は枠なしで売られていて加工がかなり楽になっています。

 

4. RF15-35mm F2.8 L IS USMにLEEソフトフィルターを取り付け作業

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星景写真では、LEEのNo.3が星を程よい程度に強調してくれます。No.1だとちょっと強調が弱くてNo.5だと強調が強すぎるんですよね。(個別販売しているのは奇数番号のみ)

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枠がなくなりカッター等での加工がしやすくなったLEEのソフトフィルター

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後玉でおおよその切り出すサイズを測ってペンなどで切り取り線を引く。

上の写真では、レンズに載せる写真を撮るためにわざと中央部においているが、これだと勿体ないので端っこから使っていく。

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切り取ったあとは、セロハンテープもしくはドラフトテープで固定できるようにする。

RF15-35mm F2.8 L IS USMの後玉にフィルターフォルダーがあったらこんな事をしなくていいんだけど残念ながらないんですよね…。多分、前玉のフィルター枠にフィルター付ければ良いだろっていうCanon様のお声が聞こえそうです。

一応、撮影現場で落としたりすることに備えて、もう一枚予備も作成しといた方がいいと思います。夜間にソフトフィルター落とすと本当に見つけられないですからね…(何度かやらかした)

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ちなみにデジタル一眼レフ時代では、LEEのソフトフィルターをこんな風に配置していました。これだとレンズの種類に寄らずどのレンズでもソフトフィルターを使うことが出来ました。

実はこのソフトフィルターを置いている場所は本来光害カットフィルターを配置できるようになっている構造でその部分を利用しています。

ただし、EOS Rなどのミラーレズカメラの場合ではこの部分は無くなってしまっていますのでこの方法が残念ながら使えなくなっています。

 

5. ソフトフィルタープロソフトンAとLEEのソフトフィルターの違い

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左がkenkoのソフトフィルタープロソフトンAで右がLEEソフトフィルターNo.3を付けて撮影したものになります。星の強調はプロソフトンAが若干大きいのがわかります。星の強調度合いとしてはLEEのソフトフィルターNo.4あたりかもしれません。

そして、プロソフトンAとLEEのソフトフィルターの四隅をそれぞれ見てもらえるとわかると思いますが、プロソフトンAだと白鳥座のデネブがかなり流れていますが、LEEソフトフィルターNo.3だと全く流れていないのがわかりますよね。ここまで違うのです。こうなるとKenkoのプロソフトンAを使うのはちょっとってなってしまうんですよね…。

 

加工はちょっとかかりますが、個人的にはLEEソフトフィルターNo.3を後玉付近につけるようにした方がいいと思います。値段もフィルター径によりますが、LEEソフトフィルターNo.3の方が安いですしね。

 

 

そういえば、RF15-35mm F2.8 L IS USMとEOS Rの間は一眼レフカメラよりもショートバックフランジになっているのでソフトフィルターが変な干渉をしないか不安でしたが撮影上は大丈夫そうです。