カメラと星景写真の日々

まだ見ぬ星景写真を求めて

カメラと星景写真の日々

【天体撮影記 第111夜】 愛媛県 石鎚山山頂から満点の星空を

【スポンサーリンク】

天体撮影記 第111夜は四国での初の天体撮影記。

今回訪れた場所は、愛媛県石鎚山になります。石鎚山は登山で登ってみたい山+山頂から星空を撮影したいと考えていて前々から訪問の機を狙っていたところで、九州からだと関東よりも多少距離は近くなるということで遂に訪れることができました。

また、後日に石鎚山の登山記も更新していきたいと思います。

それと今回はRF15-35mm F2.8 L IS USMの実戦投入になります!詳しいレビューはRF15-35mm F2.8 L IS USMの天体撮影で使用して見たみたいな記事もまた別に上げるつもりです。

 

 

1. 石鎚山について 

石鎚山は、西日本最高峰の標高1982mの山になります。また、日本百名山や日本七霊山の一つでもあり、霊峰石鎚山とも呼ばれています。

秋の紅葉にシーズンには、赤く染まった石鎚山目当てで多くの登山者やカメラマンが集まる山としても有名です。

頂上には石鎚山頂上山荘があり、トイレ等の問題も考えると宿泊して星景撮影を行うのが一番安心・安全かと思います。(自分も当初は泊まらずに撮影しようかと思いましたが、頂上山荘に宿泊して撮影しました)

 

石鎚山山頂での夜間の撮影で一番気をつけてもらいたいのが、必ず明かりをつけての移動が大事です。これは石鎚山山頂の周りが崖なので、気づかずにそのまま崖下に落ちてしまうということも有り得るからです。

ただ、明かりに関しては、移動後でもライトを点けっぱなしにしていると何か言われる可能性がありますので、移動後星を眺めたり撮影するときはライトを消しておいた方がいいと思います。

 

2. 石鎚山の空の暗さ

f:id:Starryheavens:20191008072855p:plain

(Light pollution map)

石鎚山の空の暗さは、0.23とかなーり暗い夜空となっています。

そもそも四国自体が、松山や高知などの主要として付近以外がほぼ全て暗い夜空なので四国の星空のポテンシャルはめちゃくちゃ高いです。

 

ただ、石鎚山は四国一、西日本一高い山なので、松山、西条、高知からの街明かりの光害を受けるという点もあります。これは後ほどの紹介したいと思います。 

3. 石鎚山山頂から満点の星空を

ちょうど台風18号温帯低気圧に変わり、やや冬型の気圧配置になっていたので瀬戸内海からの湿った空気が石鎚山にあたりガスがあたって何も見えないがお昼頃には晴れてくるだろうと予想はしていました。しかしながら、結局お昼から夕方まで晴れずようやく晴れてきたのは21時過ぎてからでした。

それでも夜間ずっとガスガスの中で何も撮れないよりかはましです。

f:id:Starryheavens:20191008074516j:plain

晴れてきたので月明かりに照らされた石鎚山と雲海です。本当は月に照らされ紅葉が目立った石鎚山石鎚山の左横に出てくるオリオン座の構図を狙いたかったのですが、残念ながら今回は月が沈むのは22時でオリオンの昇る時間とあわず。

 

ただし、これを逃すと来週は満月期、その次の週には紅葉が散っている可能性があったので強行しました。まあ、今年は月の巡りがあまり良くないですね…天候も悪い日が多いので自分の中では外れ年かもしれません。

f:id:Starryheavens:20191008074542j:plain

22時すぐに上弦の月が沈んでいきます。右手に見える明かりは松山市内の夜景です。石鎚山からは、松山市の夜景、西条市の夜景、遠くは高知の夜景を見ることが出来るのです。

f:id:Starryheavens:20191008074537j:plain

雲海に隠された、西条市の夜景。雲海が濃ければ濃いほど街明かり雲に遮られて、星が多く見られます。しかし、薄い雲海の時で街明かりが雲海の隙間から漏れている方が写真的にいいかもしれません。

f:id:Starryheavens:20191008074529j:plain

石鎚山神社の鳥居と夏の大三角形

今回はRF15-35mm F2.8 L IS USMとKenkoのソフトフィルタープロトンAを使用したのですが、懸念していたソフトフィルターによる周囲の星の流れは思っていた以上に酷いですね。

Kenko レンズフィルター MC プロソフトン (A) N 82mm ソフト効果用 382905

Kenko レンズフィルター MC プロソフトン (A) N 82mm ソフト効果用 382905

 

ここまで酷いとなるとRF15-35mm F2.8 L IS USMの後方にLEEのソフトフィルターを切って使用した方がいいかもしれません。

f:id:Starryheavens:20191008074523j:plain

石鎚山の社殿と秋の天の川

山頂からは全ての方角を撮影することが出来るので色々な構図での撮影が楽しめます。

f:id:Starryheavens:20191008073428j:plain

石鎚頂上山荘と松山夜景と流星

特に松山からの夜景が素晴らしくずっと見ていたぐらいでした。

f:id:Starryheavens:20191008074555j:plain

さて、本命の石鎚山とオリオン座になります。しかしながら、月が沈んでしまい石鎚山は照らされていないので写真的には個人的にはボツ写真ですね…。

 

月入りの時間を考えると3,4日後がちょうどよかったのですが、残念ながら平日です…勤め人には厳しいです。天候、月の巡り、紅葉の全てのいい条件で撮影となると本当に奇跡が起きないと難しいですね。狙うとしたら老後かセミリタイヤしない限りは無理そうです。

 

それと今回の撮影で気がついたのが、ちょうどオリオン座が昇る方角に高知の光害があることです。これは想定外で結構街明かりの影響を受けます。

f:id:Starryheavens:20191008073422j:plain

石鎚山冬の大三角形

f:id:Starryheavens:20191008074601j:plain

冬のダイヤモンドと石鎚山

右下にポツンと石鎚山を配置して冬のダイヤモンドの構図です。ISOをかなり上げているのでシャドウ部が破綻しています。が、こうでもしないと石鎚山が目立たな過ぎで悲しいことに…。

f:id:Starryheavens:20191008073416j:plain

他の人のライトを利用して、石鎚山の山頂看板とオリオン座の構図になります。

見るとわかるのですが結構岩場があるので、ライト無しでの行動は危険です。

f:id:Starryheavens:20191008074607j:plain

最後に石鎚山山頂の雰囲気と冬の大三角形です。

 

4. あとがき

憧れの石鎚山山頂での星景撮影には成功しました。が、本来狙っていた雲海+紅葉+オリオン座の構図は撮れなかったのでまた、来年挑戦できたら挑戦したいです。

それと、夏の天の川と石鎚山、霧氷と石鎚山と星っていうのも撮りたいので今後も再び石鎚山を訪れる予定はあります。が、九州から四国でもめちゃくちゃ時間とお金がかかるのでそう頻繁には行けなさそうですね…。

今回、四国初の天体撮影となりましたが、やはり四国の夜空は全国的にもかなり暗いと思いました。他にも訪れたい場所があるのでちょくちょく四国での撮影も行なっていきたいと思います。

 

5. 勝手に撮影地ランキング

撮影地の環境:☆☆☆☆☆

空の暗さ:☆☆☆☆☆

頂上山荘に宿泊しての星空撮影が一番安心安全です。