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【天体撮影記 第109夜】 佐賀県 乳待坊公園展望台より雄岩と雌岩に寄り添う天の川を

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Canon RFレンズ RF15-35mm F2.8 L IS USM

Canon RFレンズ RF15-35mm F2.8 L IS USM

 

 CanonのRF15-35mm F2.8の発売日が9月27日に決まりました。やっとRFレンズの本命を使うことが出来そうです。発売日あたりが新月期なので、天候が晴れ次第すぐにでもレビュー記事を書いていきたいと思います。
starryheavens.hatenadiary.jp

 

前回の天体撮影記第108夜に引き続きの天の川撮影になります。

佐賀県 乳待坊公園展望台より黒髪山の雄岩と雌岩に寄り添う天の川の構図は、以前から考えていました。また、出でる月に照らされた雄岩と雌岩と一緒に撮影するというのも目的の一つです。

 

 

1. 乳待坊公園展望台について 

黒髪山景勝地である乳待坊公園展望台は、雄岩と雌岩といった奇岩や黒髪山を一望できる展望台です。時期的には秋の紅葉シーズンがオススメらしいのですが、その頃だと夏の天の川は沈んでしまっています。なので、紅葉シーズンは冬の星座との組み合わせを狙った方がいいかもしれません。

展望台から徒歩2分ほどの所には駐車場(4~5台停められる程度)とトイレがあります。

周囲が山に囲まれていますが乳待坊公園展望台自体結構な高さがありますので、意外と遮られるものなく星を見ることができます。

しかしながら、周囲は真っ暗で何かが出てきそうなちょっと怖い雰囲気もありますので出来れば複数人で行った方が安心です。

2. 乳待坊公園展望台の空の暗さ

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(Light pollution map)

佐世保伊万里、武雄などと行った光害のある街に囲まれているもののどの町からも距離はあるので天の川も余裕で見ることができる暗さを持っています。

 乳待坊公園展望台は街灯類が一切ないので周囲はかなり暗いです。一方で、雄岩と雌岩に関しては、近くのキャンプ場からの明かりに照らされており、撮影すると普通に地上背景として写し撮ることが出来ます。

 

3. 乳待坊公園展望台より雄岩と雌岩に寄り添う天の川を

 この日は空気の澄み具合としては最高レベルとも言える空。

ただ、残念ながら大気が不安定だったようで雲が湧きやすい状態で、何度も雲に天の川が覆われる日でもありました。

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特に黒髪山周辺部だけに雲がかかっていてそれ以外は晴れているという様相でとても悔しい…。それでも、この機会を逃すと撮影自体は来年になってしまうかもしれないということで雲が抜けるのを待ち

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ようやくの一枚。さそり座は尾の部分は山陰に隠れていますが、頭とはさみの部分が隠れる前に撮影できました。ちなみに写真の上に写っている線は流星ではなく、人工衛星によるものです。

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この場所は横の構図よりも天の川が立っている状態で縦構図で撮るのが一番構図として美しいと感じました。

ちなみに手前の光はこの近くにあるキャンプ場からの光です。恐らくこの光で雄岩と雌岩が照らされて自然と浮かび上がっていると思われます。

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この後月出を待ち、月に照らされた雄岩と雌岩と天の川を撮影しようとしましたが、雲が一気に発生して結局晴れずに雨も降ってくるオチに…。ともあれ、目的であった出でる月に照らされた雄岩と雌岩と一緒に撮影することは叶いませんでしたが、天の川と雄岩と雌岩の構図で横構図と縦構図両方とも撮影出来たので満足です。

 

4. あとがき

現在のところ、近場の天の川と組み合わせたい構図の場所はだいたい撮影が終わりました。これからの時期は冬の星座との組み合わせ構図に徐々にシフトです。星を追っていると季節の廻りを感じることができますがもう9月も終わりなんですよねー年齢を重ねるごとに月日の流れの速さを感じます。

 

5. 勝手に撮影地ランキング

撮影地の環境:☆☆☆☆

空の暗さ:☆☆☆☆

少ないながらも駐車場ありで、トレイもあるので長時間の撮影は問題ないものの周りは真っ暗で林道をわりと進んだ所にあるので結構怖さを感じる部分もあります。

しかし、屋根付き展望台もあるので星空の観測場所としては悪くないと思います。