天体撮影記 第106夜で波戸岬を訪れてきましたが、ちょっと雲が出てきたので近くにある佐賀県の「浜野浦の棚田」の棚田と星空を撮影しに行きました。
今回は番外編なので、記事としては短く写真も少なめです。
1. 浜野浦の棚田について
浜野浦の棚田は「日本の棚田百選」と波戸岬と同じで「恋人の聖地」にも選ばれている棚田になります。浜野浦川によって形成された侵食谷の斜面に283枚ほどの田んぼが作られています。
浜野浦の棚田は、夕焼けや日の入りの撮影スポットとしての人気が高くGWになると数百人の人が夕焼けを見に来るとか…。そのためか展望台やベンチ、駐車場等も完備されているので撮影地環境としてはかなりいい方だと思います。
しかしながら、侵食谷にあるので周囲は山に囲まれており、天体観測、流星群観測には不向きな場所です。
2. 浜野浦の棚田の空の暗さ
波戸岬でも問題となった玄海原子力発電所の近くなので値としては1.10と高いです。
それでも夏の大三角形付近の天の川を肉眼で目視できるぐらいの空の暗さはあります。
ただ、この後の写真を見てもらえばわかると思うのですが、道路の街灯のオレンジ色の光が田んぼを照らしていてこう星空と棚田の組み合わせでは何ともいえない感じとなってしまっています…。
数値としては0.45ほどで十分に天の川が見れられる暗さです。
3. 浜野浦の棚田と夏の大三角形と緑の火球
横構図だと色々な邪魔なものは入るので浜野浦の棚田は縦構図の方が構図としては綺麗です。しかしながら、道路にある街灯のオレンジ色の光が棚田を照らしており棚田が全体的にオレンジ色となってしまうのが残念な所。
しかも、多くの場所で言われていますが棚田の上に電線が通っているのもマイナスですね…。この電線だけでも他の場所に移動できないのかなと思います。電線がなければ雰囲気的に良さそうなんですけどね。
個人的には以前、天体撮影記第89夜で紹介した土谷棚田の方が棚田の規模や美しさ等々を兼ね備えているので浜野浦の棚田よりも土谷棚田を推したいところです。
と、今回は偶然緑色の美しい火球を撮影することができました。
実はこの写真ちょうど構図を決めている最中の試し撮りの一枚だったんですよね。
その時に偶然海の近くに火球が流れてくれました。こちらの火球は肉眼でもしっかり見えていましたがとても美しい緑の火球で思わず「おおっ」という声が出たほどです。
そもそも、波戸岬から浜野浦の棚田へも行くか悩んでいたのでこれを撮影出来たのは本当に偶然ですね笑
拡大するとちょうど電線の部分に引っかかっているのが残念…。欲をいえばこうもっと綺麗な所で撮影したかったってのもあります笑
でも、この美しい緑の火球を撮影出来たのは初めてなので結構嬉しいです。
4. 勝手に撮影地ランキング
撮影地の環境:☆☆☆☆
空の暗さ:☆
トイレ、駐車場完備なので長時間過ごしやすいですが、玄海原子力発電所の光害や街灯の明るさがあるので天体撮影や天体観測としてはかなり不向きな場所。
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