今週のお題「夏を振り返る」
今年のお盆期間中は満月期ということで、星景写真ではなく登山の方を中心に活動しました。といっても登った山は前回ご紹介した「黒髪山」と「霧島連山 韓国岳」のみですが!
今回の「霧島連山 韓国岳」に登った理由としては、九州で6つしかない百名山巡り(九重山、阿蘇山、祖母山、霧島山、開聞岳、宮之浦岳)も兼ねてです。引っ越してきて既に開聞岳と九重山を登っているので今回は三つめの山となり九州百名山の折り返しになります。(※九重山は最高峰の久住山に登っていないので含めていいかは微妙な所)
といっても、私は特段百名山コレクターとかではなく面白そうな山があれば登っています。
今回、霧島連山の「韓国岳」を選んだ理由としては、未だに噴火活動を続ける近くの新燃岳が活発化して登山規制がかかり登れなくなる可能性があるので登れるうちに登っておこうという考えのもとです。
2019年現在では、新燃岳の噴火警戒レベル1ですが、御嶽山や浅間山みたいな予想していない噴火はあるのである程度の覚悟ももっておいた方がいいかもしれません。
霧島連山の韓国岳について
霧島連山の韓国岳(からくにだけ)は宮崎県のえびの市と小林市、鹿児島県の霧島市にまたがる山になります。標高は1700.3mで霧島連山の中では最高峰の山となっています。
また、韓国岳の山頂から朝鮮半島(韓の国)まで見渡すことができるほどの高い山ということで「韓国の見岳(かんのくにのみたけ)」と呼ばれた説があるそうですが、1700mほどの高さでは朝鮮半島を実際に見ることが物理上不可能です。
他の説では、日本書紀の「空国(からくに)」から「韓国」へと変化した説もあるそうです。
また、冒頭でお話ししたとおり、霧島連山は九州にある百名山の一つでもあり、百名山制覇を目指す人は最高峰の「韓国岳」を登っていることが多いそうです。
しかし、深田久弥の「日本百名山」を読むと「韓国岳」よりも「高千穂峯」の記述が多いので実際の霧島連山を登るなら「高千穂峯」かもしれない。しかし、深田久弥は霧島連山を縦走しているので本当に拘るなら霧島連山を縦走しないといけないかもしれない。
ちなみに高千穂峯についてもいずれか登るつもりだ。
霧島連山の韓国岳の登山コース
今回の記録について
【日時】8月17日
【天候】晴れ(雲頂多し)
【山頂気温】26度ぐらい
【活動時間】 4時間3分
【活動距離】8.2 km
【高低差】 637m
【今回の登山で掛かった費用】
駐車場代:無料
韓国岳の登山コースとしては、駐車場(有料)やビジタセンターがあるえびの高原からのコースが一般的に利用されていますが、今回は韓国岳の中腹にある「大浪池」も訪れたかったので「大浪池登山口コース」から大浪池を経て、韓国岳山頂を目指した。
えびの高原から韓国岳山頂まではコースは片道1時間半、一方で「大浪池登山口コース」からだと片道2時間半となる。少しがっつりと登りたいなら「大浪池登山口コース」の方がオススメかもしれない。
といっても、総距離は8.2kmで高低差637mなので普段から登山をしている人にとってはかなり楽な登山かもしれない。
九州の百名山の登山で一番きついのは「宮之浦岳」ぐらいだろう。
今回使用した機材群
もう登山用カメラとなっている EOS Rとシグマ14-24mmF2.8です。
Canon ミラーレス一眼 EOS R BODY 約135.8 x 98.3 x 84.4mm ブラック
- 出版社/メーカー: キヤノン
- 発売日: 2018/12/07
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SIGMA 超広角ズームレンズ 14-24mm F2.8 DG HSM | Art A018 CANON-EFマウント用 フルサイズ対応 212544
- 出版社/メーカー: シグマ(Sigma)
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そろそろRF15-35mm F2.8Lが出そうなのでかなり重たいシグマ14-24mmF2.8を持っていかずに済みそうですがCanonさん発表から発売までは長すぎるし、夏の天の川シーズン終わった後に発売は本当に残念。
三脚類は持たずの軽装備です。
霧島連山の韓国岳(からくにだけ)登山記
「大浪池登山口」の駐車場は少なく、休日だとほぼ満車になる。この場所以外に停めるところがないのでその場合は、「えびの高原登山口」からの登山となる。
登山口にはトイレがあるのでここで済ましておく。この後は、トイレがないので要注意。
新燃岳だけではなく霧島山連山自体が巨大な火山なので、こうした避難壕が備え付けられている。ただ、韓国岳の登山道には特に避難壕はないので噴火したら物陰に隠れるぐらいしかない。
「大浪池」までのコースは石のタイルや石が敷き詰められていて歩きやすいけど雨の日などは滑りそうな雰囲気。
8月の立秋が過ぎてからは山の気温も徐々に下がってくる。この日も山の中は26度前後で清々しい雰囲気が漂っていた。
「大浪池」までは、30分もかからずに到着。この段階までは青空が広がっていたがこの後雲が広がってくる。
「大浪池」の火口縁部分は両周りとも登山道が整備されている。今回行きに東周り(上記写真の右回り)、帰りに西回り(上記写真の左回り)とした。
最初に東回りを選んだ理由は太陽の光の方向でちょうど「大浪池」と「韓国岳」が順光になりそうだったからだ。
「大浪池」の縁は100mほどの登りとなる。そこまでのキツさは感じないが、九州特有の低い木々の中の登山道はちょっと歩きにくい。
東回りからの風景は絶景だった。帰りに西回りで帰ったが風景を撮るなら確実に東回りがいい。
西回りは何故かこういった展望のあるところが少ない。
韓国岳避難小屋は「大浪池」の火口縁を下ったところにある。
記録上だと1341mでここから1700mの山頂までの400mを距離にして1.2kmほどで登らないと行けないので100mあたり33mも登らないと行けない。勾配にすると33.3%近いので結構きつい登りとなる。
上りはハシゴなどはなくて基本的に木製の階段であるが、所々滑るし階段が壊れかけて浮いていたりする部分もあるので上り下り共に注意しないといけない。
それと本当に傾斜がきついので、ここら辺は結構きつかった。
山頂まで残り標高150mほどあたりから展望が広がり始める。後ろには「大浪池」が見えてくるのでここからの登山は気分的に楽になる。
しかし、この日はモヤモヤとしている。5月の「開聞岳」や「九重山」の時もそうだったが九州の山では中々空気が澄んだ綺麗な青空の登山はお預けになっているのが辛いところだ。
残り距離300m
「大浪池」の隣には「新燃岳」が見える。まだ、小さな蒸気が上がっていたり、黒い冷えた溶岩が見て取れる。
ここにも木製階段がある。木製階段にはアイゼンの跡も結構残っていたので冬山登山者も結構多いかもしれない。
残りの岩場を登っていくと
韓国岳山頂に到着!この看板の後ろに温度計があるけど撮り忘れてしまった。
火口縁となっていて、後ろは落ちたらまず命のないような崖があるのでガスっているときは注意が必要。
「韓国岳」は火口からの噴火の記録はないみたいだが、北西側の山腹から溶岩が流出した記録はある。
「韓国岳」から「新燃岳」や「高千穂峯」と霧島連山の素晴らしい風景が見れるがこの日は本当に大気の状態が良くなかった。
「韓国岳」の山頂で昼食を取っていると徐々に天候が回復し、澄んだ青空が見えてきた。
「新燃岳」と「大浪池」
新燃岳が噴火する際には「大浪池」みたいな池が火口内にあったみたいだが、噴火でそれは綺麗になくなってしまった。しかし、いつかは「大浪池」みやいな池が形成されるかもしれない。
しかし、「韓国岳」の火口内には池が形成されていないのは何故だろうか?
「韓国岳」の地質的に水が溜まる前に地中内に浸透しやすいのか
山頂での眺めを楽しんだ後は下山
登りよりも天候がよかったので、韓国岳登山道の木道と「大浪池」を撮影
実は方角的に丁度この真っ正面に天の川が立つのでいずれかはここで星景写真を撮影してみたいと考えている。
ただ、時期的には来年の夏の終わりから秋頃にかけてかなー?次は「えびの高原登山口」から登ってみよう。
くねくねと面白い木道なのでかなり画になる。もっと空気が澄んでいればなぁと何度思ったことか。
下山して続いては、「大浪池」の西回りを通って「大浪登山口」へと向かう。
正直、韓国岳から下山してまた登り返すのはだるい。天気がもっと良ければテンションが上がるのだけどうーん。
西回りの「大浪池」は太陽がある程度傾いてきたせいかコバルトブルーの綺麗な色に変わっていた。ちなみにこの真っ正面から天の川が上がってくるのでこの構図も撮りたいけどそうなると二回に分けて行くべきか…。
「大浪池」の西回りはそこまでの展望はないので、「大浪池〜韓国岳〜えびの高原」のコースを考えている方は東回りのコースを選んだ方がいいかもしれない。
あとがき
九重連山以来のちょっと長距離と標高のある登山となった。コースタイムとしては霧島連山の韓国岳は短いので比較的気軽に登りやすい。
ただ、今回は天候が安定していたが、ガスになったり夏場だと突然の雷雨になったりとすることがあるみたいなので登山装備はしっかりと。特に山小屋などが途中にないので夏場は多めの水やスポーツドリンク、非常食を持って行くのがいいと思う。
そういえば、最近は登山の様子や撮影の様子を動画にしてまとめているサイトが多くなってきているように感じる。
ちょっと動画も興味あるので初めて見たいとは思っているけどいつになるやら。
それとYAMAPかなり使いやすくなったしWebデザインもかっこよくなったのでこちらの方も色々と編集していきたいとは思っています。
https://yamap.com/users/794325
登った九州の百名山