【天体撮影記 第89夜】 長崎県 土谷棚田(どやたなだ)と春の星空に沈むオリオンを撮影してきました。

天体撮影記第89夜になります。ここ最近は2,3月星活できなかったためと新天地での撮影場所が増えたおかげか星活三昧となっています。そして、恐らく夏あたりには記念すべき天体撮影記第100夜を迎えそうですね。引き続き更新していきたいと思います。

さて、今回の撮影地は 長崎県 土谷棚田(どやたなだ)になります。本来はお昼頃まで天候が悪かったので撮影する予定ではなかったのですが、夕方ぐらいから天候が回復し星景写真を狙えるようになったので訪れてきました。

と、土谷棚田(どやたなだ)は本来は夕景が有名なのでそちらはまた別の記事で紹介してきたいと思います。
 

1. 土谷棚田(どやたなだ)や撮影地について

土谷棚田(どやたなだ)は長崎県の松浦市にある棚田になります。伊万里の近くにあるのでてっきり佐賀県だと思っていましたが長崎県だったという…危ない危ない。

土谷棚田は日本の棚田百選に選ばれている棚田になります。土田棚田の近くには同じく日本の棚田百選の一つ大浦の棚田や浜野浦の棚田などがあり、一帯は棚田の宝庫になっているんですよね。

今回訪れた時期は4月中旬です。

2018年に訪れた星峠の棚田は5月でしたがこちらはまだまだ田植えまで結構時間がありそうでしたが、土谷棚田は既に多くの棚田に水が張っていて田植えも始まっていることでした。

starryheavens.hatenadiary.jp

地図:

今回の狙いというかその場で思いついたのが沈むオリオン座と棚田の組み合わせです。まあ、もう一つ考えている案があるのですがそれは秋頃にしか撮れない構図なのでまた訪れたいと思います。にしても本当に長崎、佐賀のコンテンツ力高い。どこいっても綺麗な景色が広がっています。

棚田すぐ近くの駐車場は11台停められます。夕焼けのピーク時にはだいたい埋まっているのでもう一つの駐車場に停めている方が多かった気がます。ピークはやはり日の入りで日が落ちると一気に車が無くなりますので夜間に満車になることは恐らくないと思います。

また、今回のオリオン座と棚田の組み合わせは水色のラインで撮影しています。

2. 土谷棚田周辺の空の暗さ

土谷棚田付近の夜空は結構暗いです。月明かりあるなかでも多くの星を見ることができました。上記光害Map(Light pollution map) での空の暗さは0.28とこのレベルなら天の川が十分に見られるくらいです。伊万里の光害に関しては距離がそこそこあるのでそこまで大きな影響は受けませんでした。

3. 土谷棚田と春の星空に沈むオリオン

「地平線に沈み行くオリオン座」

久しぶりにオリオン座が沈む前から撮影しました。おおよそ予想どおりの位置にオリオン座が来てくれました。また、棚田は月明かりのおかげでシャドウを無理やり上げることなく浮かび上がらせることができたので自然的な雰囲気に仕上がっています。

新月から6~7日ほどがこの月明かりを生かした作例を作ることができるのでこの時期にいかに撮影にいくかが重要になります。

上の写真の田んぼの水面に映る星はシリウス

ちょっと場所を変えて縦構図Verです。最近は横構図より縦構図での撮影が増えています。

最後は前撮りで日が沈んだ後のグラデーションが素晴らしい時の写真を撮っておき、その後に星の軌跡を比較明合成した写真です。なんやかんだ夕日が沈むよりも沈んだ後のグラデーションの方が好みなんですよね。

4. 勝手に撮影地ランキング

撮影地の環境:☆☆☆

空の暗さ:☆☆☆

駐車場はあるのですが、トイレが駐車場から400m先なのでちょっと長時間は居ずらいです。ただ、土谷棚田の夕日は美しく、日が沈んだあとの星が棚田に映る光景、蛙がなく音など雰囲気としては最高の場所でした。

全国棚田ガイド TANADAS

日本の棚田百選―米も風景もおいしい私たちの「文化遺産」 (Shotor Travel)

5. 使用機材

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D MarkIV ボディー EOS5DMK4

Canon ミラーレス一眼 EOS R BODY 約135.8 x 98.3 x 84.4mm

TAMRON 大口径超広角ズームレンズ SP 15-30mm F2.8 Di VC USD キヤノン用 フルサイズ対応 A012E

シグマ SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM※キヤノンマウント 14-24MM F2.8 DG A EO