やっと満月期が終わってさぁ星を撮ろうと思っていた矢先に秋雨前線が活発かして、こちら九州北部はほとんどお天道様が見えていません。
「天気の子」で雨が3年間降り続いているとありますがはっきりいって2週間だけでも憂鬱になっています。本当に太陽様様です早く澄んだ青空を見たいし、太陽の光を浴びたい。
そんな思いが通じたのかようやく秋雨前線が南下して、九州北部に2週間ぶりの星空が広がりました。
ただ、天気予報ではこの日の夜だけしか晴れ予報にはなっておらず、GPVもちょい微妙だったので出撃するか悩やんでいました。
しかしながら、20時頃から徐々に晴れ始めてたので、一応駄目元の夜間ドライブついでに出撃してきました。
今回の撮影地は佐賀県の波戸岬になりますが、実は最初の目的の撮影地ではなかったんですよ。
本来の撮影予定地は加部島の「肥前立石埼灯台」との組み合わせを考えていました。
けれどもこの灯台は、牧場に接しているために牛などの疫病防止の柵で立ち入り禁止になっていました。昔は入れたみたいですが今は灯台近くまで行くことができないみたいです。
というわけで急遽もうひとつの候補場所の波戸岬での天体撮影してきました。
1. 波戸岬について
波戸岬(はどみさき)は佐賀県の唐津市の東松浦半島最北端にある岬になります。
玄海国定公園の一部で、日本全国に8基ある海中展望塔があります。また、恋人の岬としても有名でハートのオブジェがあります。
それにしてもあいあい岬もそうだけど岬は恋人の聖地としての観光地が多いのは何故だろうか?
前回の川内峠と同じく、360度の景色が広がっているので天体観測や流星群観測にはかなり向いている場所でもあります。特に駐車場やトイレ、自動販売機も完備なので個人的にはカップルや家族での天体観測場所としては強くオススメしたいところです。
ただ、川内峠よりかは光害が多かったです。(それでも天の川は見れます。)
昼間の波戸岬も景色が綺麗そうなので訪れてみたいと思っています。
2. 波戸岬の空の暗さ
数値としては0.45ほどで十分に天の川が見れられる暗さです。
しかしながら南方向から南西方向にかけては、九州電力の玄海原子力発電所の光害がもの凄いんですよ。実際今回玄海町を選んだのは、夜の空の暗さを知りたかった所もあります。ただ、やはり南側の空は予想していた通り明るいですね…。長崎県の海沿いと比較してしまうとどうしても物足りなさを感じてしまいます。
一方で、北側は海であるのは壱岐、対馬なので結構な暗さがあります。なので、玄海町などでは北側の星座との星景かぐるぐるを狙った方がいいかもしれません。
3. 恋人の聖地 波戸岬の星空とさよなら夏の天の川
「恋人のオブジェと沈む北斗七星」
出発時間が遅れたのと撮影地変更のトラブルで北斗七星の勺の部分は沈んでしまっている。もうちょい早く到着していれば構図としてしっかりと作れたかもしれない。
「恋人のオブジェとカシオペア座」
これはカシオペア座と秋の天の川とこの時期定番の組み合わせ。秋頃は夏の天の川が早い段階で沈んでしまい、それ以外も目立つ冬の星座は明け方に出て来るので深夜帯はあまり作れる構図が少ないちょっと寂しい時期。
上の写真の奥に見えるのが加唐島や松島、小川島。島からの明かりはほとんど気にならない。ちなみに恋人のハートのオブジェが明るいのはこの右にある海中展望塔からの明かりのせいである。
「夏の天の川とハートのオブジェ」
レンズはシグマ14-24mm F2.8の14mmで夏の大三角形を含めた構図。
夏の天の川の濃い部分はすでに沈んでいる。残念ながらもう天の川のピークの時期は終わってしまった。今年もあっという間に天の川の時期が過ぎ去ったように思える。
それにしてもこの時期は縦構図がどうしても多くなる時期でもある。
左に見える明るい部分が玄海原子力発電所の光害になります。普通の街明かりよりもかなり明るいです。ちょうど夏の天の川が昇ってきたタイミングで訪れていても、玄海原子力発電所の光害によって天の川の中心部ははっきりと撮影できなかったかもしれません。
それとちょっと気になるのが右横の黄色と緑の光の層。これは何だろう?方角的にはせいぜい馬渡島ぐらいしかないので街の光害ではないと思うけど…。
もしかすると下記の記事と同じでクルーズ船が原因かもしれない。
竹富町で謎の発光 専門家「クルーズ船原因か」(https://www.yaeyama-nippo.co.jp/archives/8353)
または、薄雲があるせいで韓国側からの光害が届いてしまったのか…うーんわからない。
この後は雲が発生してしまい撤収となった。
と、もう一箇所波戸岬灯台もついでに撮影してきた。が、ここで鳥居の隣に鬼蜘蛛の巣が張ってあることに気がつきこの道を進めず…。めっちゃデカイ鬼蜘蛛なのでかなりビビりました。蜘蛛は苦手なんですよ…あと鬼蜘蛛に噛まれたら痛いですし…。
方角的にも灯台と夏の天の川を組み合わせるのはちょっと難しそう。
あと、もうちょいローアングルで鳥居を撮影すればよかったと後悔しています。
4. 勝手に撮影地ランキング
撮影地の環境:☆☆☆☆☆
空の暗さ:☆☆
トイレ、駐車場完備なので長時間過ごしやすく、天体観測にも最適な場所。
天の川も見えますが、玄海原子力発電所の光害あるので天の川の撮影には不向き
ただ、360°の展望があるので流星群観測には最適な場所だ。
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