カメラと星景写真の日々

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【天体撮影記 第95夜】 長崎県 梅雨前の星空の下、蛍舞う夜を眺めて

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5月下旬は蛍のシーズンということで、蛍×星空の組み合わせの写真を狙うために天気予報や蛍の出現情報を調べて撮影に挑みました。

 

引っ越す前の関東近辺だと蛍がいる場所はあるのですが車で何時間かかかる場所や検索に引っかかる所は蛍よりも人が多いところしか中々情報として出てこないのでこれまで本格的に蛍×星空は狙ってきませんでしたが、引っ越し先から車で数十分もかからない所に蛍がいて尚且つ人も全然いないという好条件の場所ばかりです。

 

星空の下、蛍舞う夜を眺めて

皆さんご存知かと思われますが、蛍で有名なのがゲンジボタル」と「ヘイケボタルの2種類です。両種の蛍の出現時期としては、ゲンジボタルだと早いところだと5月中旬から7月上旬ぐらいまで、ヘイケボタルは7月から8月までが一応発生時期とされています。光量が多いのがゲンジボタルの方で基本的に撮影としての対象として狙われるのは「ゲンジボタル」になります。

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今回撮影した「ゲンジボタル」になりますが、「ゲンジボタル」は集中的に発生するので川沿いに光の線が出来上がります。もちろんこの写真は比較明合成で重ねたので実際の数はもうちょい少ないですがそれでも50匹前後は飛んでいました。

活動時間としては、観測してる限り20時から21時がピークでそれ以降になるあまり飛ばずに木などで休んでいることが多いような印象です。

 

この時のカメラ側の設定としては

・露光時間:20秒

ISO感度:1000

・絞り:F2.8

で撮影しています。合成数はだいたい40枚程度です。

蛍と星の組み合わせで難しいと感じるのがあまりにも蛍の大乱舞状態だと比較明合成時に空まで蛍で埋め尽くされてしまい肝心の星が目立たなくなってしまうところです。なので、意外と数が少ない方が蛍と星空のバランスとして綺麗に撮影できるなと感じました。

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もう一枚の方は星空を4割、地上部6割ほどの割合の構図で撮影したものです。少しアンダー気味で撮影したのでカメラの頭上を横切る蛍で星空が若干埋め尽くされてきています。が、写真としてはこうして見上げるような感じが個人的には好きですね。

それと蛍写真は蛍の行動がなかなか読めないので構図決めが非常に難しい。実際に何枚か撮影してみても思った場所に蛍がきていないことが多いです。

更に活動時間のリミットもあるため、チャンスも少なく色々な構図で写真を撮るのは難しいです。

 

それと蛍と星で更に難しいのが天候ですね、蛍の活動時期ってどうしても梅雨時期に入ってしまうので快晴の日が少なく蛍は撮れども星は撮れないってことがあります。これまで撮影に行けなかったのも休みと蛍の発生時期や天候が合わなかったてものあるんですよね。ただ、近場に撮影箇所があると、仕事終わりでもこうして撮影に行けるチャンスが広がったので写真が趣味の者としては本当に嬉しい限りですよ。

 

と、今回紹介はこの2枚のみとなります。次回の天体撮影記 第96夜では、長年の撮影の夢だった天の川と蛍の組み合わせの記事になります。

 

スローシャッター・バイブル2 (玄光社MOOK)

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 これまでの蛍と星の撮影

starryheavens.hatenadiary.jp

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