カメラと星景写真の日々

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【天体撮影記 第96夜】 長年の撮影の夢だった蛍と天の川を撮影してきました!

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遂に遂に夢が叶いました…その夢とは星景写真を初めて以来ずーっと撮影したかった組み合わせである蛍と天の川の写真

長年の夢となっていた原因としては、この組み合わせの難易度の高さです。

 

 

1.これまで蛍と天の川写真を撮影できなかった理由

その要因としては主にあげられるのが3点ほど。

 

蛍の活動ピーク時間は20時から21時なので天の川の時間と合わない
梅雨の時期なので晴れてる機会が少ない
蛍の出現場所って山に囲まれていることが多いので天の川と上手く組み合わせられない

 

1番目の理由として前回の天体撮影記第95夜で書きましたが蛍の活動ピーク時間って20時から21時なんですよね。ピーク時刻を過ぎるとだんだんと蛍自体はいるのですが飛ぶ蛍の数がかなり少なくなってきます。しかも周辺の樹木に蛍が集まり始めて川沿いに飛ばなくなってしまうんですよね。f:id:Starryheavens:20190601121202j:plain樹木に集まる蛍も、季節外れのクリスマスツリーみたいでとても美しい。

恐らく繁殖行動のために雌を追っかけて雄が集まっているのかなぁ。

 

ちょいと話がずれましたが、5月の後半から6月前半だと天の川が撮影できるのが早くても23時ごろで、更に3番目の理由と絡むのですが周囲が山に覆われていることが多く、天の川が昇りきらないと撮影できないって所があります。

 

なので、蛍×天の川を狙うなら発生時期が7月で天の川の立ち上がりが早くなる北関東〜東北の方が若干撮りやすいかもしれません。それと今回はあえて蛍と天の川の組み合わせを一枚撮りで狙ったので更に条件が難しくなっています。

 

ちなみに地上部と星空部をそれぞれ切り分けて後から合成すればもうちょい見栄え良く撮影できますね。(これは次回やってみようかなぁと)

 

2番目の理由として梅雨の時期に入るのでまず一日中快晴の日ってのがほとんどありません。たまーに梅雨の中休みで晴れることがありますがそれでも1日ぐらいなので休みの日と合わないんですよね。これを解消するにはお金持ちになって自由に撮影に出られる状態にならなければなりません…。

 

続いて、3番目の理由なんですが、基本蛍の生息地って山に囲まれた川沿いや谷などが多く周りの展望がほとんどありません。そのために天の川の中心部含めた撮影になると蛍はいる場所でも撮影地候補がぐっと絞られますし、入念なロケハンも必要になってきてしまいます。ここら辺が蛍と天の川の撮影の難しいところなんですよね

 

理由としてはまあこんな感じです。

2. 天の川が昇るまではのんびりと蛍撮影

f:id:Starryheavens:20190601121149j:plain

天の川が登ってくるまでは3時間ほど時間が空いているので前回と同じく星の奇跡と蛍の撮影です。前回とはまた違う場所ですがこの場所は街からも離れているので光害が少なく前回よりも綺麗な星空が見れました。

 

しかし、帰り道にめちゃくちゃでかいイノシシがいてビビりましたね。九州は熊がいない分安心できますがイノシシは夜には出会いたくない…。結構夜間車で走ることが多いのですがイノシシは初めて見ましたね。しかもサイズ的にもでかくあれに突っ込まれた間違いなく命を落とすレベルでした。この時は車に乗っていましたが体当たりされた車も相当なダメージを負いそうです。

f:id:Starryheavens:20190601121155j:plain

蛍の数的には大乱舞とはいかないものの100匹前後は飛んでいました。やはり、ピークとしては20時から21時ほどです。

f:id:Starryheavens:20190601121144j:plain

この撮影ポイントは北側の空が開けているので星空と蛍の組み合わせにかなり向いていました。こういう場所を探すのがなかなか難しい。特に蛍の撮影地情報はほとんど出ませんからね。実際に自分の足で探すしかありません。

 

ちなみにこの場所で2日間撮影しましたが蛍を見に来た人は数人で撮影しているのは自分だけでした。もちろん平日だったってのもあるかもしれませんが、ライト等気にせず撮影できたのはかなり嬉しい。人気の蛍撮影地や観測地だとどうしても他の人の光の影響を受けてしまいますからね…。

3. 長年の撮影の夢だった蛍と天の川

いよいよ長年の夢だった天の川と蛍の組み合わせです。事前のロケハンだとちょうど谷になってくるところに天の川が昇る構図になると予想していましたがその通りになりました。

f:id:Starryheavens:20190601120951j:plain

ただ、ピーク時期に比べて飛んでいる蛍が圧倒的に少ない…。それでも1匹が飛び始めるとそれに呼応して他の蛍も光、飛び始めます。そのタイミングを狙ってどうにか撮影することができました。

f:id:Starryheavens:20190601120515j:plain

ちなみに全く飛ばない時はこんな感じです。蛍が止まっていることがわかりますでしょうか?こうなると一枚撮りだといい写真を撮るのが難しい。

 

というわけで今回遂に長年の夢だった蛍と天の川の組み合わせを撮影することができました。やっと願いが叶って感無量ですよ…。本当に撮って見たかった組み合わせの一つですから。

 

4. 今回使用した機材 

Canon 超広角ズームレンズ EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM フルサイズ対応

Canon 超広角ズームレンズ EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM フルサイズ対応

 
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D MarkIV ボディー EOS5DMK4

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D MarkIV ボディー EOS5DMK4

 

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