目次
- 前置き
- 1. 星景写真を撮るためのポイント
- 2. 星景写真の構図の決め方
- 3. 星空と地上の割合について
- 4. 地上の風景と星空の組み合わせを狙う
- 5. 星空と地上風景どちらにピントを合わせるべきなのか?
- 6. まとめ
前置き
前回
前回はCAPAの記事での違和感についての解説と個人での撮影方法の紹介を行いました。CAPAの星空の撮り方はシリーズ化されていたので、ちょっと自分も勝手にシリーズ化しちゃいました。
また、前回も説明していますが、この記事はあくまでCAPAでの撮影の方法と違和感を感じたために書いているのと星景撮影はあくまでアマチュアレベルであるため、こんな考え方や撮り方があるんだぐらいに留めておいて欲しい。それと決してこの記事はカメラマンを非難しているわけではないことも
今回はこの記事を元に自分なりの撮影ポイントをまとめていきたいと思っています。
今回は前回と違って星空を綺麗に写し撮ることが主題ではないので、Photoshop Lightroomで現像した写真を使用しています。
1. 星景写真を撮るためのポイント
まず始めに記事内では
星景写真のポイントは、星空の描写をしっかり写し出すことと、地表の表情を引き出すことにあります。星が主役の撮影ですが、地上の取り入れ方を誤ると、作品として成立しなくなることもあります。そんなこともあり、星景写真では撮影場所と構図の選択が重要になります。
この際にまず考えたいのが、光害がなくて広く空が臨める場所であること。さらに、絵になる地表物があることも撮影地の条件になります。また、空と地表物のバランスを考えながら、空を広めに収めましょう。
この星景写真のポイントについては非常に的を得てるポイントでまとめると
1. 星空の描写のため光害が少なく空が開けている場所
2. 星と絡める地上風景があること
上記2点となっている。このポイントには同意見で、自分も光害が少ない場所や構図を決める際の地上風景を主軸として撮影地は選んでいる。
ただ、星景写真といってもジャンルとして都市部で撮影する都市星景写真などもあったりして必ずしも光害がある写真は星景写真ではないと言ってるわけではありません。
ようは星とどう絡めて行くかが構図を決めるポイントだと自分は考えています。
それとこの中述べられていないが星景写真の撮影で最も重要なのは天気です。
いくら場所が良くても天気が悪くて星が見えないとなると元も子もない。なので、天気をいかにして読むってのも結構重要なことだと思っています。
2. 星景写真の構図の決め方
下の写真は自分が初めて天の川写真を撮影した時の写真
この頃はまだ星空の撮り方などほんの少しの知識しかなく構図の決め方などについては全くわかっていなかった。なので、とりあえず天の川が写った事だけでも満足感は充分にありました。このことはだいたい天の川を初めて撮った人ならわかるんじゃないかと思う。
それから5年後の写真が下の天売島からの天の川と灯台の写真
これは地上風景の右側に灯台、左に天の川の中心部を取入れた写真です。星景写真お基本構図は三分割構図が最も美しくなりやすいと思っています。
この場所は最初で説明したポイントにマッチしている。
1. 星空の描写のため光害が少なく空が開けている場所→離島で空が暗い
2. 星と絡める地上風景があること→灯台がある。
ただ、前で述べていた星景写真で最も重要な天気がこの時は微妙だった。
上記の構図は人の好みにもよると思う。例えば灯台が右に寄り過ぎててもうちょっと左に配置すればいいんじゃないかといった意見などもあると思う。あと雲のせいで肝心の天の川が全部出ていないことや北海道本土の光害が酷いからやり直しって言う人もいるかもしれない。
ただ、綺麗な星空を撮りたいって人がは最初からこんな事を考えているとつまらないので純粋に星と地上風景を撮影するのを楽しむのが一番だ。
それと構図決めで最も重要なことはCAPA記事内に書かれてある通りきっちりと水平を取る事が重要です。
傾いた写真だとどうも気持ち悪さを感じてしまう部分がある。
記事内でも
水平がきちんと取れると安定感が出て、自然と夜空の印象も高まる。
と書かれているがその通りだと思う。
しかし、例え水平に撮れていなくても素晴らしい写真になる場合もあるので必ずしも禁止事項ってことではないがフォトコンテストだと結構落選の原因となるので注意が必要
3. 星空と地上の割合について
これは難しい…。主軸は星空がメインなので地上物の割合が1~2割がベターと書いてあるが果たしてそうなのか?たとえ地上部が1~2割じゃないと星景写真ではないといったわけではない。
では、地上部と星空部の割合について見てみる。
地上部2割ぐらいがだいたいこのぐらいだと思う。
地上風景より星がメインになっている。ただ、この場合は地上部に十字架などの被写体物があるので幾分か地上部に協調性がある。逆に地上部に何も無ければ星空のみの少しもの寂しい写真になったかもしれない。
地上部3割ぐらい(若干4割近い)
天の川が横たわっている時期には基本地上部が4割ぐらいが丁度良いとこれまでの経験では感じている。
地上部5割
これはCAPA記事のセオリーに反しているかもしれない地上部5割だがこれも星景写真だと思う。これは広角レンズではなく望遠レンズで撮影したものであるのでここまで地上部が多い。千畳敷カールからの写真はCAPA記事内でも使用されていたが地上部1割の場合山岳の岩肌の感じが出ていなく星空との調和性がないように感じのとあれなら別に有名撮影地じゃなくても撮れるような写真だと思った。
結局地上部と星空の割合については個人的な意見だが星景写真はその時の地上物の被写体によるが地上部は2~4割ぐらいがいいんじゃないかとこれまでの経験で感じている。(これも好みによって変わってきちゃうけど…)
4. 地上の風景と星空の組み合わせを狙う
星景写真の醍醐味である地上物との組み合わせ
星があくまでも主題だが地上物が味気ない物だとつまらない写真になってしまう。
桜や灯台、鳥居などと星空を組み合わせるとこれまでとはまた違った顔が見えてくる。
鳥居と天の川
地上風景が明るいのは月明かりによるもの
テントと灯台と天の川
キャンプに行った時にこんな写真が撮れたら最高な星景写真の一枚
桜と天の川は誰しもが撮ってみたい撮影対象だと思う
5. 星空と地上風景どちらにピントを合わせるべきなのか?
星が主題なので自分は星にピントを合わせています。
上の写真を見てもらえばわかる通り広角だとある程度の距離が離れれば地上物の被写体にピントが合ってないと感じることはほとんどありません。
どちらにもピントを合わせたい!って思う方は、地上部と星空を別々にピントを合わせて撮影してそれを後からPhotoshopで合成ってのもありです。
一枚撮りで撮影する露光中絞可変法で地上部と星空の両方のピントを合わせる方法ってのもあるけどあれは強力なライトを使うのと絞りリングが付いてないと出来ないのでオススメは出来ません。
6. まとめ
つらつらーと書いてしまったがこの記事での星景写真を撮るためのポイントと構図の決め方はポイントを纏めると
1. 星空の描写のため光害が少なく空が開けている場所
2. 星と絡める地上風景があること
3. 天気が重要
4. 地上風景は2~4割程度が程よい
5. 地上部水平をとること
6. 星が主題なのでピントは星に
個人的には上のポイントを基本守るようにしています。(時と場合によっては変えたりしたり柔軟に対応するのも大事)
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