カメラと星景写真の日々

星景写真をメインに旅先や離島での写真なども紹介。時たま購入機材の紹介も

【レンズ機材】 星景写真用として最高のレンズかもしれないSIGMA Art 14mm F1.8 DG HSMを購入しました。

f:id:Starryheavens:20170716155759j:plain

焦点距離14mmの超広角レンズの中では無二唯一の開放F1.8を使用出来るSIGMA Art 14mm F1.8 DG HSM。

今年の2017年2月21日にシグマから発表され、半年後の2017年7月7日に発売されたレンズになります。発表されてから星景写真を撮影してる身としては喉から手が出ても欲しいレンズで、予約開始が始まり次第すぐに予約してしまいました。

それにしてもシグマさんまさかこのスペックを出してくるとは思いませんでした。もちろんこのスペックは望んではいたのですが、設計上かなり厳しい代物ではないかと思っていたので正直商品として発売してくるとは衝撃的

商品化できたのは超広角レンズに必要な非球面レンズの作成ノウハウが出来たとのお話だったのでシグマの技術力は純正メーカに負けず劣らずだと感じさせられます、

というか最近は純正メーカのレンズを使ってる人があまり見なくてシグマやタムロンとかのサードパーティー製使ってる人が多くなって来ていますね。これ純正メーカー大丈夫なのか…。

 

そんなわけで今回はこのSIGMA Art 14mm F1.8 DG HSMを購入しましたので、レビューしていきたいと思います。

SIGMA Art 14mm F1.8 DG HSMの特徴•外観

スペックは下記のとおり

レンズ構成:11 群16 枚
画角:114.2°
絞り羽枚数:9 枚(円形絞り)
最小絞り:F16
最短撮影距離:27cm
最大撮影倍率:1:9.8
最大径×長さ:φ95.4mm×126mm
質量:1,120g

質量が1120gもあります。同じ焦点距離の14mmのCanon (キヤノン) EF14mm F2.8L II USMの質量は645gなのでそれと比べるとその重さは2倍近くにおよびます。

もちろん開放F1.8なのでF値を明るくするほど光を取り込むため前玉のレンズは大きくなります。ただ、その他にも色収差を抑えるためや歪みを少なくするため様々なレンズを用いているのでこの重量になったと思われます。

持ってみた感じではずっしりと重くガラス玉が詰まっている印象を受けました。昔誰かから聞いたのですがレンズが詰まっているほど良い写りをするという話もあります。

同じ星景レンズとして有名なTAMRON (タムロン) SP 15-30mm F2.8 Di VC USD/Model A012Eの質量は1100gなのでSIGMA Art 14mm F1.8 DG HSMの方が20gも重いですね。

タムロンも持っていいるので持ち比べするとそこまでの重さの違いはわからなかったです。ただただ、このレンズは重たいという感想しか浮かび上がりません。

f:id:Starryheavens:20170716155533j:plain

あと、最大径と長さもかなり大きいレンズです。今回タムロンとシグマを比較してみたところSIGMA Art 14mm F1.8 DG HSMの出目金具合が凄いとしかいいようがありません。これ落としたりしたら一発で前玉が壊れそうなので取り扱いにはかなり注意しないといけないですね…。タムロンはまだ10万円切るので買い直そうと思えば買い直せるのですがシグマの方は17万円したので厳しい。

f:id:Starryheavens:20170716155449j:plain

長さを比べてみるとズームレンズであるTAMRON (タムロン) SP 15-30mm F2.8 Di VC USD/Modelの方が少し長めです。直径は前玉が大きいSIGMA Art 14mm F1.8 DG HSMに軍配が上がっていますね。手になじむ感じはSIGMA Art 14mm F1.8 DG HSMの方が持ちやすいイメージでした。

 

SIGMA Art 14mm F1.8 DG HSMの何がいいの?

SIGMA Art 14mm F1.8 DG HSMの何は良いかというと先で述べた通り焦点距離14mmで開放F1.8であること。開放F1.8だと開放F2.8に比べて※11段以上明るいので通常ISO6400で撮影しないと明るくならないものをISO3200に落としても同等の明るさで撮れるというところ。ISO感度は知ってのとおり高感度つまり高い値になっていくとノイズが増えていく。

星景写真の場合だとノイズが増えると後処理等が多くなるのでなるべく低い値にしたいそう言う時には主にどうすれば良いかというと撮影時間を長くして光の取り込む時間を増やすかF値の明るいレンズを使うかの二択がある。

今回のSIGMA Art 14mm F1.8 DG HSMでは後者にあたる。もちろん撮影時間を長くすれば暗いレンズでも星をたくさん撮れるが撮影時間が長くなるほど星が流れてします。(地球の自転の影響で)

それに長時間露光すると※1熱ノイズの影響も出てしまうのでやはり明るいレンズを使ってISO感度を落とすのがベストな選択だと思う。(ただ、開放で使うと画質が甘いやら周辺減光が酷い等のデメリットもあるが…)

もちろんF値が1.8より明るいレンズは山ほどあるが焦点距離14mmでF1.8は産業用のレンズではない限りこのSIGMA Art 14mm F1.8 DG HSMが初めてである。

 

※1 1段明るくする:カメラの設定を見るとF値という設定があるけどこれは何かというとF値によって光の取り込み量が変わるということ。F値は1の倍数と1.4の倍数で刻まれていて、F5.6を基準にすると1段開放した時がF4で2段開放がF2.8、3段がF2になる。逆に絞りだと、1段がF8、2段がF11、3段がF16になる。つまり、F値は√2倍(約1.4倍)になった時に1段明るいや1段暗いとなる。光の取り込む量としては1段開放が光の取り込みが倍に、逆に絞ると光の取り込む量が半分になる。レンズでは絞りバネという構造があってそこから光の調節を行っている。

まとめるとF値の場合は「F1.4, F2,F2.8,F4,F5.6,F8,F16,F22」でシャッタースピードの段数の刻みは、「1,0.5,1/4,1/8,1/15,1/30,1/60,1/125,1/250.1/500,1/1000,1/2000,1/4000,1/8000」となる。

また、ISO感度は「100,200,400,800,1600,3200,6400,12800」となる。

※2熱ノイズ:カメラ内の電子回路に熱が発生してそれがノイズとして出てくる現象 対策としてはカメラの回路を冷却する等ある。詳しくは冷却カメラで調べてみると良いかも

 

SIGMA Art 14mm F1.8 DG HSMはどんな人に向いている?

このレンズどんな人に向いているかというとやはり星景写真を撮りたいという方に向いています。特に濃い天の川を撮影したいと思ってる方には間違いなくオススメのレンズになります、

実際にシグマさんもばりばり星景写真用レンズとしてのアピールが凄いですよ。

ただ、個人的に思うのが超広角レンズで最初に買うレンズとしては、やめておいた方がいいかもしれない。もちろん超広角レンズは使用してみると楽しいのですが、使いどころが非常に難しい。 特に最初超広角レンズのダイナミックな描写は感動しますが、似たり寄ったりな写真になりやすく扱いにくいって所があります。(もちろん写真のスキルがすごい人が使えば話は別ですが)

なので初めて星景写真を始める人はTAMRON (タムロン) SP 15-30mm F2.8 Di VC USD/Model A012Eを薦めています。ズーム域は15mmから30mmありますので結構色々な星景構図を楽しめます。

 

そんなわけでSIGMA Art 14mm F1.8 DG HSMは追加購入しての運用の方がいいかもしれません。ただ、この二本のレンズを購入すると合計のお値段が軽く30万円近いので、どうしても濃く綺麗な天の川を撮りたい人はいきなりSIGMA Art 14mm F1.8 DG HSMでもありっちゃありです。もちろん風景写真でもダイナミックな風景を撮れるので風景写真を撮影してる方にも最適だと思います。

f:id:Starryheavens:20170716092250j:plain

登山用のレンズとしては重すぎるので運用するのは厳しそうな雰囲気です。多分体を鍛えて重さに耐えられるようにしないとダメ...

本当は14mmの焦点距離で開放F2.8の重さが500g下回るサムヤンみたいなレンズがサードパーティか純正で出てくればそれなりの需要はあると思うんだけど...現在ないですよね...。多分軽量レンズは需要あると思うし将来的に出してほしいなぁと思う次第です。

 

星景写真作例

f:id:Starryheavens:20170722162841j:plain

千葉県 大福山から撮影した天体写真(撮って出しの写真)

撮影情報:Tv(シャッター速度) 20,Av(絞り数値) 1.8,ISO感度 2500

周辺減光はやや目立ちますが大口径広角レンズとしては標準的な周辺減光だと思います。

f:id:Starryheavens:20170724104951j:plain

右上の四隅である部分を切り出して拡大してみました。拡大箇所はちょっと見にくいですが赤枠の部分になります。

f:id:Starryheavens:20170724105002j:plain

四隅は開放時ならではのサジタルコマフレアが出ています。しかし、今まで何本かの大口径レンズを使って来たのですがそれらに比べるとサジタルコマフレアは相当抑えられている方じゃないかと思います。14mmの広角なので拡大しない限りはサジタルコマフレアはそれほど目立たないイメージです。

また、周辺流れも昔のシグマのレンズを思い出すと酷かったのですがSIGMA Art 14mm F1.8 DG HSMはしっかりと補正されていて全然気にならないレベルです。流石ここ最近単焦点レンズで独走してるシグマの技術力を感じますね。ほんと凄い

 

縦構図

 

f:id:Starryheavens:20170724105710j:plain

撮影情報:Tv(シャッター速度) 25,Av(絞り数値) 1.8,ISO感度 4000

夏の大三角形も入ってしまうほどの超広角、だから超広角レンズはやめられない…。

 

ちょっと作例写真少なめですが一旦ここで記事を上げてまた追記で作例写真は増やして行こうかと思っています。だから晴れてくださいほんと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【天体撮影記 第28夜】 埼玉県 のんのんびよりの聖地 小川小学校 下里分校と天の川

前回:

 

天体撮影記 第28夜になります。

今回は、埼玉県の小川小学校からの星景写真のご紹介です。以前から廃校×星景写真を撮影したかった夢が叶いました。更に、廃校方面ではなかったのですがこの場所から天の川も撮影できましたので写真のご紹介をしたいと思います。

 

小川小学校 下里分校とは?

埼玉県小川町にある「小川町立小川小学校 下里分校」という名前で、平成23年4月に廃校となった木造校舎の小学校です。小学校としては廃校となっていますが地元の有志の方々で校舎の保全活動が行われています。校舎には桜の木が植えられていて、春には桜と校舎を楽しむことができます。

漫画やアニメで話題になりました「のんのんびより」のモデルとなった学校でもあり、廃校好きの方や聖地巡礼地でも有名な場所です。

校舎内への立ち入りは許可等貰えないと入れませんが校庭にはいつでも入れるようになっていました。

校庭はかつて子供たちが遊んでいた遊具も残されていてノスタルジックな気分になる場所でした。青春時代はこうした木造校舎で過ごしてみたかったのですが、実際はすきま風とかで寒いやら暑いやらで大変かもしれません。

 

小川町立小川小学校 下里分校 空の暗さ

都内に近いため空はかなり明るいです、それでも星の見える数はそれなり見え天の川も目視で確認できるので空の暗さとしては、都会に比べると充分に暗いレベルに入ると思います。

当初この場所では、日周運動での撮影を考えていましたが現地について空を見上げると天の川がうっすらと見えていたので撮影してみたら写っちゃいましたって感じでした。いや本当に驚きました、秩父で天の川が見えるとは聞いていましたがまさかこの場所で見えるとは思ってもいませんでした。

 

作例写真

この場所での作例写真はネットで探したのですがあまりないのが意外でした。

なので、少し構図について紹介をしたい思います。まず、校舎は北側に位置し北極星と校舎を日周運動で撮影できます。ただ、校舎内に火災報知機?の赤いライトがあるのが気になります。

f:id:Starryheavens:20170701154523j:plain

↑廃校と星々

f:id:Starryheavens:20170701154443j:plain

カラーだと報知機の赤いライトが目立ってしまうのでモノクロにしてみたところいい感じの雰囲気になりました。廃校と星はモノクロ写真の方が映えるかもしれませんね。

f:id:Starryheavens:20170701154528j:plain

↑廃校のタイヤと天の川

校庭に立ち構図を色々考えながら空を見上げるととても淡い天の川が見えました。

空の状況としては、うす雲のせいで町の光を反射するため条件としてはかなり悪い条件でした。しかし、それでもこれだけの天の川が撮影できるとなると空の条件が良い時はどれほど綺麗に見えるのかと気になりますね。実は、春に桜と校舎と星を撮ろうかと考えているのでその時が楽しみです。

 

撮影地勝手にランキング

撮影地の環境:☆☆☆
空の暗さ:☆☆

 

 

 

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 6Dボディ EOS6D

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 6Dボディ EOS6D

 

 

 

【夕景撮影記】 江川海岸の海へ続く電柱と夕焼けを撮影してきました。

折角の三連休、本来は山行を楽しむ予定でしたが、お昼には雷雲が発生する予報を見て計画中止に…。

そんなわけで早速三連休一日目から予定が無くなってしまったので以前というかかなり前から気になっていた江川海岸の海中電柱を訪れてきました。

ついでに新しく購入したシグマ ART 14mm F1.8 DG HSMの初陣も!

 

江川海岸の海へ続く電柱とは?

元々下の写真にような海へ続く電柱は千葉県の金田海岸、久津間海岸、江川海岸の三箇所にありましたが、現在では、金田海岸の電柱が撤去され、久津間海岸、江川海岸の二箇所のみとなっています。

ではどうして海へ続く電柱があるかというとこの海岸のどれもが潮干狩りで有名な海岸で、夜間アサリ等の密漁を監視するための小屋(後ほど写真で紹介)に電気を送るため設置されたそうです。

ただ、現在では電柱が使われておらず、風化が進み将来的には撤去される可能性がかなり高いです。(実際に金田海岸は3年ぐらい前に撤去されている)

f:id:Starryheavens:20170716092205j:plain

 

そもそもこの江川海岸は以前そこまで注目されていませんでしたが、日本のウユニ塩湖と呼ばれSNSでの拡散とマスコミ等に取り上げられ現在ではツアーに組み込まれるほど有名になっています。

ただ、人が増えたせいで電柱に登ったりやらかす輩も来てしまい現在は電柱近くまで立ち入りできなくなってしまっています。(人が増えるとマナーが悪い人も増えてしまう)

特に江川海岸はアクアラインからかなり近い場所なので都内からアクセスしやすいってのもありますが…。自分もその恩恵に預かってるので何も言えないですが

江川海岸への行き方

アクアラインの木更津金田から降りて車で10分ほど進むと到着できます。

潮干狩りのオフシーズン中でも駐車場が開放されています。駐車場は50台ぐらいは停められるような感じでした。途中の道が狭いので注意が必要ですが。

 

☆地図:

 

江川海岸を訪れる時期はいつがいい?

今回、夏の湿った空気の中での撮影でしたのでクリアな写真は撮れませんでした。

冬場の澄んでいる空気で撮影するのがベストですね。特に冬晴れの時は富士山と電柱とかも撮影できるみたいです。

ただ、海沿いなので風が強い!つまり冬場だとめちゃくちゃ寒いはずです。なので、デートとか観光とかだと夏に訪れた方が過ごしやすいかもしれません。

 

江川海岸の海へ続く電柱と夕焼け写真

現地に到着したら既に大勢の人で賑わっていました。

特に下の写真の右のところを見てもらえばわかるのですが50人近くの人がいます。

三連休ってのもあるかもしれませんがそれでも普通の撮影スポットではかなり多い方です。

f:id:Starryheavens:20170716092315j:plain

↑シグマ ART 14mm F1.8 DG HSM

撮影場所としては正面から撮影するのもするのが定番ですが、上の写真のように夕日と絡めて撮るのが良さそうです。横からの方が人が少ないのもポイント高いです。

そして、シグマ ART 14mm F1.8 DG HSMを早速しようしましたが、超広角14mmの描く風景は素晴らしいですね。広過ぎて海へ続く電柱が小さく見えますが笑

他にも歪みが少なく開放時の解像度も高いのと意外とフレア、ゴーストもしっかりと対策されている印象でした。(昔のシグマ14mm f2.8も実は持っていた事があるのですがそれよりも全然使える!)値段も17万円とお手軽!(純正でこのスベックだと30万は超える)無理して買ったかいがありました。

早く天気がいい日に天体撮影に使いたいです。

後ほどレビュー記事も書こうかと思っているのでその時にまた使ってみた感想を書いてみたいと思います。

f:id:Starryheavens:20170716092227j:plain

↑シグマ ART 14mm F1.8 DG HSM

f:id:Starryheavens:20170716092406j:plain

先で述べた監視小屋が写っている写真になります。海のど真ん中に監視小屋が建てられていてそこに送電するために電柱が建てられているのがわかります。

入道雲がもくもくと湧いていて夏を感じる風景でした。地上部が晴れていて入道雲単体であればもっと良い写真になったかもしれません。

f:id:Starryheavens:20170716092349j:plain

↑縦構図ver

●工場夜景と電柱

f:id:Starryheavens:20170716101129j:plain

海へ続く電柱の先にある工場はグーグルマップを見ると大同特殊鋼の工場

この日は風が強かったため、拡大すると風景が結構ぶれています。

 

まとめ

ずっとずっと前から気になっていて行けてなかった場所で電柱が撤去される前に行く事が出来て良かったです。この場所は夕焼けや工場夜景と色々撮影できるので良い場所でした。ちょうどこの日は横浜で花火大会が開催されていて対岸からは小さいながらも花火を鑑賞することが出来ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【天体撮影記 第27夜】 奈良県 曽爾高原の頭上に輝く天の川

前回:

starryheavens.hatenadiary.jp

 長野県 八島ヶ原高層湿原の撮影の1週間後またもや週末の天気が良かったので、遠征して奈良県 曽爾高原に天の川撮影で訪れてきました。

本来は三重県で天体撮影予定でしたが、GPV見ると梅雨前線の雲が深夜辺りから上がってくる予報だったので関西方面で天体撮影の有名な曽爾高原を訪れました。

神奈川から奈良県の曽爾高原までは途中高速を使って途中から一般道で7時間以上かかります。まあ、青森県よりは遠くはないのですがドライブだけでクタクタ

ちなみに曽爾高原の撮影が終わった翌日には岐阜でヒメボタル撮影に行ってますのでここ最近の移動距離が本当におかしい事になってます。

 

撮影場所について

さて、撮影場所についでですが、曽爾高原は奈良県宇陀群曽爾村にある高原で、奈良県三重県の県境付近にあります。秋には一面すすきで覆われ多くの人で賑わう場所です。また、関西方面でも有名な撮影地で星野撮影*1では、天文ガイド等でも載ってる場所になります。実際に現地入りすると既に天体望遠鏡で撮影してる方が多くおられました。

駐車場は二箇所あり、一箇所は国立曽爾青少年自然の家、もう一箇所はそこから少し離れた位置にあります。

今回の撮影場所は国立曽爾青少年自然の家の駐車場から徒歩で5分ほど歩きまして、ベンチなどがある広場で撮影していました。もちろん国立曽爾青少年自然の家の駐車場でも撮影は可能ですが、自然の家からの光害が酷いのであまりオススメは出来ません。

観測地としてはベンチもあって過ごしやすく、広範囲で観測出来るので天体観測地としては向いているところだと思いました。ただ、トイレが無いので長時間滞在は少し厳しところ。

また、5月末は昼間の気温はとても暑いのですが、夜になると気温としては相当下がっており冬用のダウンで丁度良いぐらいでした。5月の撮影では、昼間と夜間の気温差があるので一応防寒対策はしっかりとしておいた方がいいと思います。もちろん夏の標高が高い撮影地でも同じことが言えるのですが…。

 

曽爾高原の空の暗さ

曽爾高原の空の暗さとしては、天の川が肉眼ではっきりと見えるぐらい暗いです。

光害としては三重側と奈良側からの光害があるぐらいですが、天の川の方面に関しては光害はほぼ感じない印象でした。ただ、上記の撮影場所で述べていましたが、国立曽爾青少年自然の家からの光害があるので要注意です。

 

作例写真

 撮影地に到着した時には既に22時を回っていたので既に天の川は昇りつつある状況でした。急いで機材の準備を行い何枚か撮影、その後構図を考えながらあっちこっち歩きました。曽爾高原自体かなり広いので全てを回る事ができなく特に、山の上からの撮影ができなかったのが少し悔やまれます。

f:id:Starryheavens:20170701152104j:plain

↑曽爾高原の天の川

上記の写真のように曽爾高原内には遊歩道が整備されていて歩きやすいです。また、写真を見てもらえればわかりますが、地上風景は青少年の家の明かりで明るく写ってしまいます。明るさとしてはライト無しでも歩き回れる程でした。今回の写真で少し残念なのが、前線の外側の雲が天の川に少しかかっていたんですね。それと大気光があるので空の条件としては今回の撮影では微妙な感じでした。

f:id:Starryheavens:20170701152134j:plain

↑天の川へと続く道

道と天の川があればどうしても天の川へと続く道を撮影してみたくなります。

f:id:Starryheavens:20170701152036j:plain

↑干潟星雲と小さな流れ星

今回は、赤道儀ポラリエを使って星野撮影に挑戦してみました。カメラはCanon EOS 6D 改造でレンズはサムヤン85mm F1.4を用いました。

撮影設定としてはF2.0のSSが25秒、ISO感度 6400です。今回は一枚撮りでしたが綺麗に撮れました。ポラリエでも充分星野撮影できます。現像についてはPhotoshopLRを使い現像しました、結果としては思ったより綺麗に現像できたのかなと思っています。ネット上で星野撮影してる人々の足下にも及ばないですが…。

また、写真の中央の干潟星雲の隣に小さな天の川がタイミング良く写ってくれてます。肉眼だと恐らく目視できない程の小さな流れ星ですが...。こうやって綺麗な写真が撮れると星野撮影も機材をきちんと揃えて画像処理技術も磨いていきたいですね。

 

撮影地勝手にランキング

撮影地の環境:☆☆☆☆

空の暗さ:☆☆☆☆

 

おしまい

 

 

 

Vixen ポータブル赤道儀 星空雲台ポラリエ(WT) ホワイト 355051

Vixen ポータブル赤道儀 星空雲台ポラリエ(WT) ホワイト 355051

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:銀河などを撮影するジャンル

【天体撮影記 第26夜】 長野県 八島ヶ原高層湿原から木道と天の川

前回:

starryheavens.hatenadiary.jp

 

GWも終わり天体撮影をたくさん楽しみましたが、5月の五月晴れがまだまだ続いていたので長野県 八島ヶ原高層湿原に天体撮影に訪れました。

この記事、作成7月なのでもう2ヶ月分も遅れての更新になりますが…

それにしても、今年の週末は去年(2016年)と違って良く晴れますね。天体撮影してる身としては、非常に嬉しい日々が続いています。

 

撮影場所について

撮影場所についてですが今回は長野県 八島ヶ原高層高原(以降 八島ヶ原湿原)を訪れました。

八島ヶ原湿原霧ヶ峰高原の北西側に位置していて標高は1632mの高層にある湿原です。昼間はトレッキングコースとしても有名で多くの植物等を楽しむことで人気のスポットになっています。また、長野の諏訪からもそれほど離れてなく比較的気軽に訪れられる場所だと思いました。

今回の撮影では、昼間のロケハンが出来ず夜に到着したのでお恥ずかしいことに八島ヶ原湿原への入り方がわからず迷っていました。

実際に夜に訪れた方はわかると思いますが、初見だと八島ヶ原湿原の入り口はかなりわかりにくいので、一応八島ヶ原湿原の入り口を書いておきます。

八島ビジターセンターあざみ館の駐車場がありますが、その駐車場に車を止め八島ヶ原湿原方面の道路に出ると八島ヶ原湿原はフェンス等でガードされ、侵入が妨げられています。実は入り口は、駐車場のトイレの近くに道路の下を貫通してるトンネルがあってそこから入ることが出来ます。昼間なら容易に気づけるのでしょうが夜だとわかりにくいので注意してください。

 

撮影環境についてですが、近くに街灯や天敵自動販売機等の明かりも無いので場所の条件としては良い方だと感じました。

また、入り口から少し歩くとベンチがあるので天体観測のみならそこでのんびり寝っ転びながら星を眺めるのがオススメです。

 

八島ヶ原湿原の空の暗さ

まず、空の暗さはこれから紹介する写真を見てもらえればわかりますが諏訪市が近い分、地上付近の光害は結構あります。なので、地上付近で昇りつつある天の川だと写りが悪い印象を受けました。ある程度時間が経ち天の川が立ってくると肉眼でも容易に目視出来るほどになります。

 

 

 

作例写真

八島ヶ原湿原は、訪れ易い場所なので多くの作例が上がってます。

有名な構図としては木道と天の川を一緒に撮影する写真です。

f:id:Starryheavens:20170607061910j:plain

↑木道と天の川

地上付近はライト等照らさずに街明かりの僅かな光と現像の際にシャドウを上げて浮かび上がらせています。

余談ですが、実はこの前日の撮影中にタムロン15-30mmF2.8を壊してしまいました。(ズーム、フォーカス動かなくなった)カメラ初めて早6年程ですがレンズを壊すのは初めてなので結構ショックは大きかったです。 

そんなこんなで八島ヶ原湿原での撮影は予備の広角レンズのシグマ20mmF1.4を使用しています。ただ、20mmの画角だと天の川撮る時にはもっと広角が欲しいってなってしまうんですよね...。

f:id:Starryheavens:20170607061940j:plain

↑縦構図で八島ヶ池と天の川。

気温差で水面付近で水蒸気が発生していました。

水面は波だってなく星が映り込んでいてとても美しい風景になりました。

f:id:Starryheavens:20170607062012j:plain

↑横構図で八島ヶ池と天の川

 

 木道付近はライトを付けなくても辛うじて見えますが足元付近に不安があるので地面を照らす赤いライト等はあった方がいいかもしれません。

 

撮影地勝手にランキング

撮影地の環境:☆☆☆☆

空の暗さ:☆☆☆

次回: 

starryheavens.hatenadiary.jp

 

 

 

SIGMA 短焦点広角レンズ Art 20mm F1.4 DG HSM キヤノン用 フルサイズ対応

SIGMA 短焦点広角レンズ Art 20mm F1.4 DG HSM キヤノン用 フルサイズ対応

 

 

 

 

 

 

 

 

【天体撮影記 第25夜】 青森県 横浜町から菜の花と天の川

いよいよGW天体撮影紀行最終の第7弾になります。

前回:

starryheavens.hatenadiary.jp

 

ラストは青森県横浜町から菜の花と天の川の組み合わせの写真になります。

青森県横浜町は、菜の花の街で観光名所としても有名な場所で、畑一面に菜の花が咲いている光景を多くの場所で見ることが出来ます。

この場所を選んだのは、今まで菜の花と天の川を一緒に撮影したことがなかったので選びました。

今年はGW終盤にもなると月が沈むのが1時過ぎになってきて、天の川の撮影出来る時間はそうそう長くはありませんでした。それとGPVだと深夜辺りから雲がかかるという予報で天気の心配もありましたがこちらの方は杞憂に終わりました。

 

小話

ちょっと小話になりますが田んぼの稲作前に菜の花がよく植えられています。これは元々菜の花畑にするためではなく、実は畑の土壌改善や菜の花ごと耕して肥料とすることにも出来る為に植えられているそうです。

田畑の綺麗な風景はこういう理由で生まれると考えると感慨深いですね。

 

撮影場所

撮影地は使われていない畑に菜の花鑑賞用の駐車場が作られていたのでそこで撮影していました。夜でも車も入る事ができましたので良かったです。

 

青森県横浜町の空の暗さ

横浜町の空の暗さは、肉眼でも充分に天の川を観測出来るため空の暗さとしては暗い方だと思います。しかし、横浜町むつ市八戸市と四方八方の光害を受けますのでものすごい暗い星空というわけではありません。

 

作例写真

f:id:Starryheavens:20170509224941j:plain

青森県横浜町の菜の花と風力発電と天の川

作例写真を見て頂ければわかりますが、八戸市からの光害はかなり影響してきます。

5月だと丁度天の川の中心が八戸市光害と重なります。予想はしていたのですが、思ってた以上に酷い光害でしたね。

また、上記の写真は、月が沈む15分前ほどに撮影したものですが、月焼で若干風景が赤く染まっています。

f:id:Starryheavens:20170625174157j:plain

↑月焼け方向

一見夕焼けに見えますが、月による夕焼けで私は月焼と勝手に読んでいます。

なかなか見る機会がないですが、夕焼けに負けず劣らず綺麗な風景となります。

特にこの日は本当に綺麗に焼けていました。

 

f:id:Starryheavens:20170509224944j:plain

↑菜の花と天の川

これでも3部咲きもいってないそうです。満開時に撮影出来なかったのは少々残念ですが、それでも菜の花と天の川を一緒に撮れただけで満足です。

 

撮影地勝手にランキング
撮影地の環境:☆☆☆
空の暗さ:☆☆☆

 

総括

GW中は色々な場所で撮影してきました。何度も言いますが今年は天気が良い日が本当に多い!しかも快晴の日が休みと被っているので天体撮影している身としては嬉しい限りです。そのためだいぶ星欲が満たされたので満足です笑

来年のGWも快晴であることを祈ってGW撮影記を締めたいと思います。それでは!

 

次回↓

starryheavens.hatenadiary.jp

 

 

 

初めてでもカンタン・キレイに撮れる!  星と月の撮り方入門

初めてでもカンタン・キレイに撮れる! 星と月の撮り方入門

 
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 6Dボディ EOS6D

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 6Dボディ EOS6D

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【フォトプリント用紙】 一枚500円のプリント用紙 ピクトラン シルバーマットを使って印刷してみました。

1枚500円もするフォトプリント用紙をご存知でしょうか?

このピクトラン シルバーマットというプリント用紙は2枚入りで1000円なので一枚あたり500円もします。

元々工場夜景の写真にこのピクトランの用紙を使っている方にプリントされた写真を見せて頂いてあまりにも綺麗だったのでこの用紙を使おうと考えていました。普段は高過ぎてなかなか使えないプリント用紙ですが、今回はいずれブログでも紹介するヒメボタル写真を印刷する際にこの用紙を使ってみたいなぁと思い購入しました。

ネット上のブログ等でもこのプリント用紙のレビュー等が少ないため、実際に使用してみての感想を少し書いていきたいと思います。

 

 

f:id:Starryheavens:20170625175909j:plain

f:id:Starryheavens:20170625175941j:plain

2枚入りで1000円もするのでかなり高級感があります。このプリンター用紙は染料、顔料共に使用できます。

袋から取り出してみて光沢具合を確認してみましたが、シルバーマットの光沢具合としては、なんでしょう遊戯王カードのレアカードみたいな光沢をしています。(わかりにくいかな…)どちらかというと鈍い光沢ですね。同じくピクトラン ミラーというプリント用紙がありますが、こちらは明らかに光沢があり、反射つまりミラーみたいな光沢具合でした。光沢の違いは、写真によって合うか合わないか結構変わってくるので、しっかり見極めないと500円損します。それと印刷ミスとかした場合のショックがでかいので最初は別のプリント用紙で試し刷りした方がいいかもしれません。

 

印刷結果

早速印刷してみました。印刷のプリンターはCanonのPRO 100を使用しております。

f:id:Starryheavens:20170625180015j:plain

写真だと見にくいですが星の軌跡の部分とヒメボタルの光に対して光沢が出ています。

実物は写真よりか、綺麗になっていますのでこればかりは、印刷してもらい体験してするのが一番だと思います。

f:id:Starryheavens:20170625180036j:plain

お次ぎは、多くのFavとRTを頂いたヒメボタルの写真を印刷してみました。

こちらもプリント写真の撮り方が悪いかもしれませんが、実物はヒメボタルの光に対して一つずつ光沢が出ていてとても美しいです。

f:id:Starryheavens:20170625175957j:plain

実は、ピクトラン ミラーも購入してみて使ってみましたが光沢具合としては、ピクトラン シルバーマットの方が光沢具合としては好きです。何かとレア感があります笑

 

このプリント用紙は、写真によって合う合わないがあると思います。工場夜景や水系の写真で光沢が生かせそうな写真には効果絶大なので、もしお金に余裕のある方や記念で印刷してみたい方にはオススメしたいです。

 

 

Canon インクジェットプリンター PIXUS PRO-100S

Canon インクジェットプリンター PIXUS PRO-100S

 
Canon キヤノン インクジェットプリンタ PIXUS Pro-100

Canon キヤノン インクジェットプリンタ PIXUS Pro-100