カメラと星景写真の日々

まだ見ぬ星景写真を求めて

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【天体撮影記 第191夜】 宮崎県 恋ヶ浦展望所 春先の夜明けの天の川に想いを馳せる

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1. まえがき

starryheavens.hatenadiary.jp

今年入って初の更新になってりまいました。

前回の天体撮影記190夜からはや3ヶ月ですが、天体撮影記第190夜については、自宅からの撮影でしたので、遠征に出かけたのは前々回の天体撮影記 第189夜ぶりになります。

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今回の撮影地は天体撮影記 第178夜でご紹介しました、宮崎県 恋ヶ浦展望所「かんなフラワーガーデン」になります。

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天体撮影記 第178夜でご紹介した通り夜空の暗さとしては、国内でも一等級の場所だと思います。また、宮崎県の太平洋側は冬の夜でもそこそこ暖かいので夜の撮影にも最適な場所と感じます。

天気図参考は気象庁|過去の天気図より

天気図では、寒冷前線が日本列島を抜けて大陸からの高気圧が張り出す気圧配置になっていて、天候的には晴れとなる気圧配置です。ただ、雨天直後だったため、湿度が高く抜けるような夜空にはなりませんでした。

2. 恋ヶ浦展望所 春先の夜明けの天の川に想いを馳せる

仕事終わりの金曜日夜に長崎を出発し、深夜の1時ぐらいに到着して仮眠を3時間ほど取った早朝4時ぐらいから撮影を始めました。

[焦点距離:15mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

天の川が昇り始めていましたが、水平線近くに雲が多かったため、雲の上まで天の川が昇ってくるのを少し待ちました。

また、漁船の漁火がちょうど天の川付近の近くにあり、先行きの不安を感じましたが、1時間ほどすると漁を終えたのか漁火が消え、恋ヶ浦展望所の夜空を楽しむことができました。

漁火は、天体撮影記 題137夜の佐多岬の撮影で一夜まるまるダメにしたことがあるので結構トラウマになっています。こればかりは事前に調べようがないからですね…。

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[焦点距離:15mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

ここ「恋ヶ浦展望所」では、ヤシの木が生えておりそれを利用した南国らしい星景写真を撮ることができます。

[焦点距離:15mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

都井岬灯台と天の川

上の写真と下の写真を見比べてみるとわかりますが、前景にヤシの木を配置することでただ単に天の川を撮るよりも天の川の大きさを強調させるような感じの写真になります。

[焦点距離:19mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

こちらは焦点距離20mmほどでヤシの木と天の川を組み合わせた構図です。

良い位置にヤシの木がありますよね。

[焦点距離:17mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

「恋ヶ浦展望所」全体図はこんな感じで、南国の雰囲気が漂っています。空の暗さも沖縄の離島で星空を見るようなぐらい暗く星空撮影だけではなく、観測にも最適な場所ですね。

 

[焦点距離:21mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

[焦点距離:17mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

そして、日の出1時間前近くになると天文薄明が始まってきます。うっすらと夜空が明るくなってくるとそこからあっという間に星々の光が消えてゆきます。

[焦点距離:15mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

薄い青色に染まった夜空と天の川の組み合わせは2月から3月頃の本当に10分ほどしかない特別な時間です。寝ぼけ眼を開きながら見ていました。

 

天の川が夜明けの空に溶け込むと仕事の疲れと長距離移動のせいなのか流石に耐えられなくなり、このあと9時ぐらいまで仮眠を取ってしまいました。

3. かんなフラワーガーデン付近の空の暗さ

f:id:Starryheavens:20220110122141p:plain

(Light pollution map)

前回の天体撮影記 第171夜と一緒の内容になります。

空の暗さは0.09とほぼ0の値。光害は航空自衛隊 高畑山分屯基地からの光害ですがこちらは北側方面にあるので、冬の星座や夏の天の川の撮影には支障はないと思います。

ただ、東側から西側にかけては志布志町からの光害がやや気になります。

4. あとがき

天体撮影記 第191夜は恋ヶ浦展望所 春先の夜明けの天の川での撮影でした。

撮影遠征は4ヶ月ぶりぐらいですが、やっぱり久しぶりの星空を堪能できて満足しました。

恋ヶ浦展望所に星野観測者がいまして星団等教えてもらいましたが、星団に関しては知識不足を痛感させられました。

いずれかは星野撮影にも手を出してみたいですね。

 

そして、カメラの話題になりますが、CanonからやっとRPの後継機となるR8が発表されましたね。センサーについてもR6Mark2のセンサーを流用しているみたいなので高感度も安心して使えそうです。

個人的にはR5を手放して、R8を購入しようかと思っています。また、購入後については、ブログに書いていきたいと思います。

 

5. 勝手に撮影地ランキング

撮影地の環境:☆☆☆☆☆

空の暗さ:☆☆☆☆☆

駐車場はあり、トイレありで長時間過ごすところとしては最高のところです。

※トイレについては今は使用中止となっていました。

空も暗いので流星群観測にも最適な場所です。

 

※駐車場から撮影地までがすぐ側なので車のヘッドライトなどをつけっぱなしにしないようお願いいたします。

成澤広幸の星空撮影地105選 (双葉社スーパームック)

成澤広幸の星空撮影地105選 (双葉社スーパームック)

 

 

 

6. 使用機材  

Canon ミラーレス一眼カメラ EOS R6 ボディー EOSR6

Canon ミラーレス一眼カメラ EOS R6 ボディー EOSR6

  • 発売日: 2020/08/31
  • メディア: Camera
 
CaNn RFレンズ RF15-35mm F2.8 L IS USM ブラック

CaNn RFレンズ RF15-35mm F2.8 L IS USM ブラック

  • 発売日: 2019/09/30
  • メディア: エレクトロニクス