1. まえがき
2021年1月7日から降り続いた雪が収まった成人の日
福岡県の宇美町にある河原谷の氷柱が何年かぶりに成長して大氷柱になっているとの話を聞いて訪れてきました。
そして、九州に転勤になって以来、雪の積もった冬山に登っていないのもありましたのでワクワクしながらの登山に
2. 河原谷(ごうらだに)の大氷柱(通称:難所ヶ滝(なんしょがたき)について
福岡県宇美町の三郡山にある河原谷(ごうらだに)渓谷を一本松公園標高200mぐらいから標高724mまでを1時間半登ります。標高差は500mほどあるのでまあまあの登山になります。
この河原谷の大氷柱は、通称は難所ヶ滝とも言われていますが、岩から滲み出るぐらいの水が岩肌をつたいながら落ちていくので夏とかだとただの岩にしか見えないとのころです。
ただし、冬場の寒気が強い時期になると、高さ20mほどの大氷柱になり、2月まで寒気が続けば岩全面を覆うほどの大氷柱になるそうです。
今回は、例年に比べるとかなり強い寒気が入り込むようになり、雪が積もりましたが通常はここまで積もることは滅多にないと思います。
しかし、雪が積もれば普段登っている山も雪山に変わるので装備はアイゼンなどが必要になります。
ただ、軽アイゼンかチェーンスパイクでも十分対応できると思います。後ほど説明しますが、河原谷の大氷柱の最後の上りはかなり凍っており、危険でした。
その中でも、軽アイゼンなしの長靴やシューズで登ってきてる人がいます。
特にニュースとかで紹介されるとこの河原谷の大氷柱が簡単に行けてしまうと思ってしまいますが、少なくとも雪が積もってる場合はきちんとした冬山装備は必要です。
3. 河原谷(ごうらだに)の大氷柱へ
最後に登った雪山は木曽駒ヶ岳からなので、2年近く登っていませんでした。
久しぶりに踏みしめる雪の心地よさを感じながら登っていきます。ピッケルについては必要になるほどではないので通常のストックで問題ないと思います。
河原谷の大氷柱前の最後の急登になります。ここは左が上り専用、右が下り専用となっています。この登りがかなり凍っており、軽アイゼンやチェーンスパイクがないとかなり危険です。
少し早い時間に着いたので何とか人がいない状態で撮影することができました。
この後続々と登ってきましたのでタイミングとしては良かったと思います。
大氷柱もとい氷瀑状態です。この前日だともっと雪が降り積もっていたのですが、これでも十分美しいです。2月まで寒波が続くとこの岩肌いっぱいが氷瀑に包まれるらしいです。
ただ、近年は暖冬状態が続いてるので中々そこまで成長することが少なくなってるみたい
氷は透明で綺麗。
河原谷の大氷柱は広角レンズでないと全景を撮るのが難しいです。
河原谷の大氷柱の空には環天頂アークらしき虹がうっすらと出ていました。
本当は河原谷の大氷柱を見てすぐに下山しようと思っていましたが、せっかくここまで雪が積もっているのでそのまま宝満山と仏頂山縦走に入りました。
滝の左側から山頂に向かうルートがあるので登っていきます。
使用しているのはアルプスの秋山とかの万が一の積雪に備えて持っていたコンパクトスノースパイクを使いました。
軽量で取り付けがしやすいので使い勝手は良かったですが、何回か外れることもあるのでチェーンスパイクかこういう脚全体を覆う6本爪のタイプの方が良かったかもしれません。
コンパクトスノースパイクは後ろのみにしか付かないので岩場や雪が少ないところであれば歩きやすさはコンパクトスノースパイクの方がよかったです。
枝には雪が積もり、気温が上がったせいなのか時々落ちてきます。それでもこんなに綺麗な雪景色を九州で見られるとは思ってもいませんでした。
標高869mの仏頂山、河原谷の大氷柱が724mなので100m以上上りますが、きつくないです。ただ、展望はないので次の宝満山へ
一部梯子があるものの特段危険箇所はなし
宝満山山頂へとつきました。山頂にはしめ縄が巻いてある岩がありました。
宝満山から仏頂山を見る。宝満山の方がちょっと低くなっています。
しかし、樹氷が見れるとは…そして、右側が筑紫平野ですが、すっかりと白くなっています。
4. あとがき
今年は昨年と異なり、寒波が定期的に訪れるので次に雪が降ったら九重連山の雪山登山に出かけたいと思っています。
それと、もう一つ氷瀑と星の作品も撮影したいので候補地で撮影機会があれば撮影してまたご紹介したいと思います。
それでは
5. 今回使用した機材