1月に入ってから蓼科山(まだ記事にしていません)、丹沢の鍋割山に続き3度目の冬山登山になります。中央アルプス 木曽駒ヶ岳は秋に1回、2年前の2017年に星景写真撮影のため木曽駒ヶ岳のホテルに泊まって訪れた1回で今回で3回目になります。
前々から好晴天に恵まれた冬の木曽駒ヶ岳に登ってみたいと思っていてひたすら天気予報とにらめっこしてまして今回やっと登ることができました。
中央アルプスは冬型が緩まれば比較的晴れる事が多いので北アルプスの山々よりはチャンスの機会が多いので冬に登りやすい山ですね。
木曽駒ケ岳は長野県にある標高2956mの山で、日本百名山のひとつでもあり中央アルプスの最高峰となっています。駒ヶ岳ロープウェイで標高2612mまで上がれてそこから300mちょいで山頂まで登れるため冬山初心者向けの山で紹介されています。
それでは、自分の備忘録も兼ねて記事を書いていきます。
1. 木曽駒ケ岳の登山コースと記録について
今回の登山コースは定番の「中央アルプルホテル千畳敷~千畳敷カール〜乗越浄土〜宝山山荘〜中岳〜頂上山荘〜駒ケ岳」のルートを歩いてきました。
【日時】1月27日
【天候】バリ快晴
【山頂気温】-14度
【活動時間】 4時間21分
【活動距離】3.65 km
【高低差】 339m
【今回の登山で掛かった費用】
駐車場代:600円(安い!)
ロープウェイ往復:2260円(モンベル会員のカード提示で1700円 (25%OFF)割引になるのはロープウェイのみ)
+バス費用往復:1640円=3340円
活動距離としては3.65kmほどで、高低差も339mとかなり楽な分類に入ると思う。
上図の距離と標高を見るとかなり綺麗な対称になっている笑
最初の乗越浄土まではそこそこの急登が続くが、超えた後はもうかなり楽になる。
ちなみにロープウェイの運賃は2019年4月に改定されるそう。
それでもロープウェイ代とバス代で4000円ぐらいで冬の標高2612mにいけると考えるとお安いのではないかと思ってしまう。
冬山登山もかれこれ5度目だけど常に冬山初心者の気心です。というかまだまだ冬山の入門しか登ってないので初心者から脱することはなさそう。
では、登山記を綴っていきたいと思います。
2. 「木曽駒ケ岳」登山記
2.1 中央アルプルホテル千畳敷から乗越浄土まで
深夜に自宅を出発後道の駅で軽い仮眠を取ってから車を木曽駒ヶ岳ロープウェイまでのバス停駐車場に向かいます。
道中の車窓からの景色を見てバリ晴れの快晴だったのでもう勝ち確を予感していました。
だいたい朝の7時頃に木曽駒ヶ岳ロープウェイまでのバス停駐車場に到着
駐車場については7時過ぎで満車までとは行かなかったけど既に結構な車の数がありましたので早めの行動が大事かと思われます。
登山準備とトイレを済ませて、バスとロープウェイの乗車券を購入します。この列が長い…。
乗車券購入後もバスの乗るには2本見送ってやっとのこさ乗れました…。
ロープウェイも1本見送り、結局木曽駒ヶ岳の登山口に着いたのは準備から2時間後の朝10時です。2時間もかかってしまってます。
(ロープウェイ内からは混雑過ぎで写真が撮れませんでした…。)
山頂駅は標高2612mになります。この時の気温は-6度なので結構暖かい方?
ロープウェイの最終便が16時ですが路線バスが15:15最終なので時間的な余裕は5時間ぐらいしかありません。
ホテル千畳敷前からの景色で、一昨年はホテルに泊まっていたのですがその時も快晴でしたが雪山登山の装備は当時持っていなかったのでここから指を咥えながら登って行く人を見ていました。というわけである意味でのリベンジです!笑
先頭列はすでに乗越浄土まで半分を切っています。前日に降雪があったのでラッセルがきつそうですね。
稜線付近は雪が舞っているので稜線を超えると風がかなり強そう。
ホテル千畳敷から少し歩くと登山道に入ります。ここからはアイゼン、ピッケルの冬山登山が必要になってきます。
雲ひとつない快晴の空です。
ここからの夜の風景は下のような感じになります。
雪は膝上まであるので結構歩きづらい、時折雪を踏みぬき腰まで埋まってしまう時も
だいぶ登ってきました。土日だと人が多いのが難点でもありますが、その分何かあった場合の安心感はあります。
ここからがやや急登になっていきアイゼンとピッケルを使って登っていきます。ストックでも登れなくはないですが万が一転けて滑り落ちたら止まれないのでピッケルは必須装備です。
ちなみにここらへんは結構雪崩の巣になっているので、注意深く進む必要があります。
乗越浄土手前、ここまで来ればあと少し!
それにしても、まるで吸い込まれそうな空の色だ。
八丁坂の斜度としてはこのような感じ。ここら辺で足を滑らせると一気に下まで転がり落ちてしまう。
乗越浄土に到着!登り初めから1時間ぐらいで到着しました。
青空と宝剣岳に纏う雪の白さ…たまらない…。
冬山の魅力はこの青と白の世界。一回冬山に登ってこの景色を見てしまうと確かに虜になってしまう。
伊那前岳方面。こちらも時間があればいきたかったのですが、残念ながらタイムオーバーに
温度は-14度。外に取り付けたポカリスエットが凍る気温です。
温度計は下記のものを使用
エンペックス 温度計 サーモマックス50 ブラック FG-5152
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2.2 乗越浄土から木曽駒ケ岳まで
宝剣山荘前にテントが設営されていました。冬山での訓練のためですかね?
この稜線付近は常に風が強い状態でしたので唯一風から逃れられるのはこの宝剣山荘ぐらいしかないような感じでした。
木曽駒ケ岳の冬山ブログを見ているとだいたいはこのエビさんが写っています。
中岳山頂です。標高は2925mなのでほぼ3000m級
中岳山頂から振り返ると晴天の青空、宝剣岳、伊那前岳、南アルプスの山々、富士山が見える最高のビューポイントです。
ここは夏に来て星空撮影したかったんですがあいにく予定が合わないまま転勤で九州になりそうですがまた関東に戻れるチャンスはあるのでその時にでも挑戦したいかと思っています。
中岳から木曽駒ケ岳山頂まで。
一旦、降りて登り返すのがやや面倒ですが、そこまで高低差はないので以外とすんなりいけます。
一旦、木曽駒ケ岳を登り始めると御嶽山は見えなくなりますが山頂近くになると再び偉大な姿が現れて来ます。
山頂に到着!山頂までは途中撮影しながら2時間半かかりました。
休日なのでまあまあ混雑していました。
木曽駒ヶ岳神社の大部分は雪で埋もれてしまっています。
山頂の標識。字が読めないのでそろそろ新しいのに変わりそうな気がしなくもない
この登山後に御嶽山麓にある白川氷柱群に向かいます。
乗鞍岳を境に冬型の雲がまだかかっているので北アルプスの天候はやや悪そう。
にしてもこの深い青…。これが3000m級の冬の青空なのか…。なんていうか空に飲み込まれそうな感じです。写真撮るとひたすらこんな色になるので今回だけでも500枚近く写真を撮っていました笑
鍋割山の標高だとこの青空の色は晴れていても出ないんですよね。やっぱり3000m級になると汚れた?空気の層を抜けるからこの青空の色になるんですかね。
木曽駒ケ岳神社と御嶽山。人がいないタイミングを見計らっての撮影。
鳥居は新しいものになっていました。
山頂での絶景を楽しんだ後は帰路につきます。
人はまばらになり、流石にこの時間に登ってくる人はほとんどいない。
伊那前岳稜線から南アルプス、富士山の山頂がポツンと出ています。
中岳までの登り返し。この日は風も強くないですが、岩にへばり付いているエビを見るとほとんどに日は暴風に晒されているんじゃないかと
宝剣岳に登っている人。流石に宝剣岳はロープワークと仲間がいないと登るのは怖い。
この宝剣岳から滑落している人は何人もいますので、初心者は登るべき山ではない
八丁坂を下る時に撮影した今回の写真のお気に入りの一枚
帰りも気をつけて降らないとそのまま滑落コースです。
下りはあっという間で1時間半ほどで下山できました。
振り返れば山稜の影がカール内にかかっています。
この天候なら夜間も素晴らしい星空が観れたのではないかと思います。
ちなみにホテル千畳敷からのモルゲンロートと天体写真は下のような雰囲気になります。
これで朝昼晩全て快晴の時の写真をコンプリート!
そして、登山後には御嶽山麓にある白川氷柱群と星景写真を撮りに行って来ました。
3. 今回の使用機材
シグマ SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM※キヤノンマウント 14-24MM F2.8 DG A EO
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Canon 単焦点広角レンズ RF35mm F1.8 マクロ IS STM EOSR対応 RF3518MISSTM
- 出版社/メーカー: キヤノン
- 発売日: 2018/12/07
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登山の登りではRF35mm F1.8 マクロ IS STMとアダプターを介してSIGMAの14-24mm F2.8を使用していました。帰りはEF24-105mm F4L IS USMです。いやぁボディをEOS Rにして小型にしたのはいいものの広角で結局重たいSIGMAの14-24mm F2.8を使っているのでそれほど軽量化の恩恵は得られていません笑
早くRF15-35mmF2.8が発売されて欲しいものです。と、後望遠の85mm F1.8とか105mm F1.8の小型な単焦点を希望!