カメラと星景写真の日々

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【天体撮影記 第81夜】 長野県 白川氷柱群の上に瞬く冬の星空を

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冬の星景写真として組み合わせをしたいと兼ねてから思っていた氷柱星景写真

2年前に埼玉県の奥秩父の三十槌の氷柱と星空を挑戦してみたのですが、こちらはライトアップされている時間にしか氷柱のある場所に入ることができずに結局中途半端な写真で終わってしまいました。
starryheavens.hatenadiary.jp

そのリベンジとして今回は、長野県の御嶽山麓にある白川氷柱を訪れてきました。

白川氷柱がある木曽町付近は気圧配置が冬型になると御嶽山日本海側からの湿った空気が当たることで曇る可能性が高くなるので、冬型が少し弱まる気圧配置になる日を見て決行。

週末と天候の良さを考えるとなかなかチャンスがないので今回撮影出来たのは運が良かったと思います。

今回はまだ登山記録を書いていませんが木曽駒ケ岳の雪山登山後の撮影になりますので結構クタクタの中撮影になります。

 

目次

 

 

1. 撮影地について 

長野県の木曽町にある白川氷柱群は幅250m,高さ50mに達することがある氷柱群でその姿には圧倒されます。また、1月中旬から2月中旬には休日、平日問わず17:30〜21:30の間で氷柱がライトアップされています。

埼玉県の三十槌の氷柱は21:00に比べると結構夜遅くまでライトアップされてるのに驚き!

星景写真の撮影時間としては、ライトアップが終了してからの21:30以降ですが、ここで問題がありまして1月末ぐらいになると21:30以降には冬の星座がだいぶ傾いてきて氷柱と冬の星座を撮影するには少し離れなければなりません。そうなると氷柱を見上げた形での冬の星座との星景写真の組み合わせが難しくなる問題点があります。

もちろん1月の初旬に訪れればライトアップも開始されていないので冬の星座との組み合わせは撮影しやすくなるのですが、氷柱が発達してない可能性も...

 

白川氷柱のライトアップは下の地図のように2箇所でされていて、そのうちの1箇所は氷柱すぐそばまで行けます。もう1箇所の方が大規模な氷柱となっているのですが川の向こうにあるために渡河しないと氷柱の下まで行けない雰囲気です。

ただ、今回到着が夜間だったので下見をしていなくもしかすると下まで行けるルートがあるかも?

交通アクセスとしては、中央自動車道の伊那ICから車で60分ぐらいかかってしまうので

結構不便です。その代わり訪れる人がかなり少ないのでのんびりと撮影出来ます。

 

2. 撮影地の空の暗さ

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御嶽山麓の木曾町の空は街明かりが非常に少なく本当に暗いです。目立った光害もなく、夜空には多くの星が瞬いています。

光害マップの値は0.27になっており、このぐらいの値であれば淡い冬の天の川も目視で見つけることができるレベルです。

 

3. 白川氷柱群の上に瞬く冬の星空写真

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1枚目はオリオン座と氷柱

ちょっと露出が足りなくて氷柱部分の露出がアンダーになってるのでもう少しISO感度を上げるべきだったと反省。

月明かりを生かしての撮影も考えましたがこの日は月が0時過ぎには昇ってくる予定でそうなると冬の星座が崖の裏に沈んでしまい氷柱と冬の星座の組み合わせが撮影出来なくなるので断念...

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「沈むカシオペアと氷柱」

もうちょと雪が積もっていれば雪に反射した明かりで地上部が浮かび上がりそうでした。

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「氷柱の上のオリオン座とスバル」

今年は暖冬?の影響か思ってた以上に氷柱が発達していない印象。例年こんなものなのかな?

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「沈みゆくオリオンと氷柱」

1月末の22時過ぎにはオリオンはここまで沈んでしまいます。氷柱と冬の星座を上手く組み合わせることを考えると1月初旬の方が良さそうと思いました。

 

4. 使用機材

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D MarkIV ボディー EOS5DMK4

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D MarkIV ボディー EOS5DMK4