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【天体撮影記 第104夜】 2019年のペルセウス座流星群の撮影・観測記録 

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今年のペルセウス座流星群は、月が2時半(九州方面だと3時頃)に沈むということで撮影及び観測に出撃するか悩んでいましたが、天候が良かったのと極大日前に結構火球が観測されていたこともあったので撮影と観測に出かけてきました。

starryheavens.hatenadiary.jp

去年は、天の川に落ちるペルセウス座流星群を撮影できましたが今年はどうなったか…?ちなみにですが、今年は月明かりがあるせいでこの天の川と流星の構図を狙うことができなかったのがちょっと残念です。

 

 

1. 2019年のペルセウス座流星群の観測記録 

2019年のペルセウス座流星群の極大時刻は8月13日の午後4時なので、本格的にペルセウス座流星群が増えてくるのは13日の未明にかけてとなります。

正直のところ月が沈むのが3時なので、未明からの撮影だけでも良かったのですが、万が一の火球に備えて12日の22時から翌13日の早朝5時ぐらいまで撮影and観測を行っていました。

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ペルセウス座流星群放射点ペルセウス座を探すよりもカシオペア座のちょい下にあると覚えておくのが一番いいです。

また、個人的には放射点の方向の観測じゃなくて、放射点から少し離れたところを観測することをオススメしています。その方が流星経路の長い流星が見えやすいとこれまでの経験で思っています。

 

個人的なペルセウス座流星群の観測の所感になります。

 

8月12日の22時~0時までは、月明かりの影響を大きく、あくまで自分の目視観測になりますが1時間に2~3個といったレベル。火球クラスは出現しませんでした。

 

日付が変わり0時過ぎてくると月が傾いてきてだいぶ小さな流星もちらほらと見えてくるようになりました。ただ、それでも1時間に10個ぐらいです。(正確には数えてないので参考にはなりません)

 

本格的に見え始めたのは月が沈みかけの8月13日の2時半ぐらいからで、この辺から火球がかなり多く出現し始めています。出現数は1時間に15~20個ほど。

 

本来だと流星の出現については、確率的に全方角ほぼ一緒と言われていますが、東から南の方角にかけて今回は多くの火球が見られました。これは本当に不思議です。

 

そして、この夜に一番大きく明るい火球は3時半丁度に現れた火球でした。こちらは残念ながらカメラを別の方角に向けていたために撮影できず…。

 

この火球が現れたすぐ後にも明るい流星が流れていますが、流星経路的にペルセウス座流星群ではなかったです。この夜はペルセウス座流星群以外の火球も比較的多く観測できました。この時期に活動しているのは、「はくちょう座κ流星群」、「やぎ座流星群」、「みずがめ座η流星群」なのでこのどれかに属する流星群だと思われます。

 

また、天文薄明の始まる4時11分頃以降も観測を続けていましたが、淡い夜明けの空に多くの流星を見ることができました。

 

さて、続いて今回撮影できたペルセウス座流星群の写真になります。

 

2. 2019年のペルセウス座流星群の撮影写真

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最初に本格的に捉えた流星は、8月13日の0時25分の流星。(トリミングあり)

ネギの色みたいに緑から白色に色が変化していくのがペルセウス座流星群の特徴です。方角的にもペルセウス座流星群に間違いないと思います。

月明かりのある中で流星を捉えたのは今回が初。というか今までは月が出ている中での撮影をしていなかったってのもありますが…。

 

今回選んだ撮影地と観測地は、天体撮影記100夜で紹介した「片島魚雷発射試験場跡」からになります。この場所は、空が比較的暗く、ほぼ360°見渡せるのと流星を含めた星景写真として流星群撮影はここを訪れようと思っていました。

それと車で30分の場所ってのもあります。神奈川に住んでいた頃よりも気軽に観測地に出られるのは本当にいいです。

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続いて17分後の8月13日の0時42分ごろに同じような場所にペルセウス流星群の流星が流れました。こちらは先ほどよりも暗いですが上と同じような長さを持つ流星です。

放射点が低い位置にある時は比較的長い流星が現れやすいです。

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8月13日の4時18分頃に撮影された夏の大三角形の中に映るペルセウス流星群になります。

本当はこの構図でズバッと大火球を撮る!ってイメージだったのですが、そんなに上手くいきません…笑

結局この方向にカメラを向けていたせいで3時半の大火球を逃してしまうという大失態をおかします。ちなみにもう一台は南の方角に向けていたため残念ながら映りませんでした…。

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ちなみに3時半の大火球の流星痕はこちら。流れてから既に10分立っていますが余裕で見えていました。しかし、大火球流れた後の流星痕を撮影していないのも大問題です。(何やっていたんでしょうね…)

それにしても3時半の大火球は地面が明るくなるほどの火球でしたし、その後の流星痕の美しさも素晴らしかったのでなおさら撮影出来なかったのが悔しいところです。

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次に比較的大きい流星が撮影できたのは8月13日の4時31分になります。(ツイッター上では4時38分となっていましたが間違いですすみません。)

目視でも観測できて結構明るかったの流星です。丁度昇り始めた冬のダイヤモンドの中に入ってきています。それと黄道光も薄っすらと映っていますね。

去年は結局オリオン座が昇るまでは撮影していなかったので、今回の構図を撮影出来てとりあえずよかった。

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1枚撮りの写真に二つのペルセウス座流星群を撮影できた写真になります。

もうちょい真ん中に来て欲しかったなぁ…。

 

3. まとめ

2019年のペルセウス座流星群は月明かりもあるせいで期待はしていなかったのですが、実際には多くの流星や火球を観測することが出来て楽しい一夜を過ごせました。

しかし、今回の撮影では「流星痕」をきちんと撮影していないことなどの反省点もあるので次回に活かしていきたいと思います。

それと、前から思っているのですが、写真だけではなく動画撮影とかインターバル撮影とかもチャレンジしていきたいですね。

次の流星群撮影は10月の「オリオン座流星群」がそこそこ観測条件としてはいいので撮影と観測をしていきたい思っています。

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