カメラと星景写真の日々

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【天体撮影記 第121夜】 神奈川県 洲崎灯台と対をなす剱埼灯台(つるぎさきとうだい)と星空を

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1. まえがき

【天体撮影記 第119夜】では「洲埼灯台」が浦賀水道東京湾)と太平洋の境界であることをご紹介しましたが、その対となる三浦半島にある「剱埼灯台」に星空撮影に訪れてきました。

この場所も、前々から気になっていた場所ですが、他の撮影地を優先していたため今回が初訪問となります。実家に戻って新年初っ端から飛ばして色々な撮影地を訪れていますが、こうチャンスがある時に行かないとずっと先送りにしてしまいますからね。

 

2. 剱埼灯台(つるぎさきとうだい)について

房総半島にある「洲埼灯台」と「剱埼灯台」を結ぶと浦賀水道東京湾)と太平洋の境界を示す灯台になります。

lighthouse-japan.com


「洲埼灯台」が赤い灯火だったのに対して、「剱埼灯台」は緑の灯火ですがこれは、「洲埼灯台」の記事で紹介しました航路標識で決まっている色になります。

初点灯は明治時代で関東大震災などで倒壊しているものの歴史はかなり長い灯台になります。

 

続いて、撮影地情報です。

灯台付近は、立ち入り禁止とされていませんので灯台近くまで行く事ができます。

しかしながら、灯台近くまでは農道となっていて軽自動車ならどうにか入れますが普通自動車などの侵入は厳しいでしょう。

また、灯台近くに有料駐車場がありますが、こちらは昼間のみです。なので、遠くの駐車場に止めてから歩いて訪れることになります。

 

3. 剱埼灯台付近の空の暗さ

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(Light pollution map)

値としては、1.19ありますが、房総半島や太平洋側の空は暗いので天の川撮影ができるほどです。神奈川県内での撮影地だと三浦半島ぐらいしか天の川撮影をすることが出来ないですからね。(丹沢の奥地も可能性あり)

 

北側は首都圏の光害で全滅です。撮影はまず厳しいといっても間違いないでしょう。

 

4. 洲崎灯台と対をなす剱埼灯台(つるぎさきとうだい)と星空を

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「剱埼灯台」は「洲崎灯台」より眩しい…今回は冬の星座を目立たせたかったのでLEEのソフトフィルターをそのまま用いてます。

この日は風がほとんどなく撮影にはとても適している日でした。

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「洲崎灯台」は赤い灯火だったのに対して、「剱埼灯台」は緑色の灯火です。赤い灯火も良いですが、緑色の方が落ち着きますね。

千葉県上空は羽田、成田空港へと離着陸する航路になっているので頻繁に飛行機が入り込みますが、三浦半島上空を飛ぶ航空機は少なく、比較的静かな夜空を保っていました。

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空の暗さ的には月明かりがある中でもオリオン大星雲が目視で見えていたので月明かりがなければ確実に夏の天の川も撮影できると思います。

starryheavens.hatenadiary.jp

城ヶ島の天体撮影記でも紹介しましたが、本当に三浦半島の空は暗いですね。

正直、設備整えたら観光資源になるくらいだと思うんですよね。

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冬のダイヤモンド(ふたご座はレーダー施設に隠れてしまっていますが…)と剱埼灯台

新年初っ端なのか、撮影地が行きにくい場所のせいなのか、ただ単に知られていないだけなのかわからないですが、他の撮影者はおらずのんびりと星空を眺めながら撮影できました。

トイレ等はないのですが、空が開けていて流星群観測にも良さそうな場所でした。

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ちなみにこのレーダー施設は海上保安庁が発注して建てた施設みたいで、前まではなかったみたいなんですよね。

なので、数年前に訪れていればレーダー施設がない状態での「剱埼灯台」を撮影できたかもしれません。

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確かに、「剱埼灯台」オンリーで撮影しようとすると結構邪魔なのですが、このレーダー施設と天体もまあ悪くないかなぁと。

星景撮影で一番嫌なのは、余計な街灯類ですからね。光を発していないものであれば個人的には許容範囲です。

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と、北側の空は相変わらずダメダメ…。

長崎からこっちへ戻ってきた時に思ったのが、本当に夜でも空が明るいんですよね。ここまで違うのかと驚きましたがまああれだけ人がいれば当然か…。

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「剱埼灯台」の撮影+「間口港灯台」と星空も撮影してきました。

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驚いたのが数は少なかったのですが、「夜光虫」が出現していたことです。季節柄春にかけてだと思っていたのですが、この時期にも出るんでしょね。

上の写真は月明かりがあるので若干わかりにくいですが、海の部分が青くなっているのがわかります。

もう少し数が出れば夜光虫と灯台も狙える場所ですね。

5. あとがき

洲崎灯台と対をなす剱埼灯台(つるぎさきとうだい)と星空を撮影してきました。

立地的には天の川も撮影できるぐらいの空の暗さを誇るところです。が、車では行きにくくどこか遠くに停めてから暗い夜道を歩かなければなりません。

三浦半島はもうちょっと早い時期から開拓しておきたかった場所ですよ。まだまだ、見知らぬ撮影地が眠っているので今後も実家に戻った時は通って行きたいと思います。

 

6. 勝手に撮影地ランキング

撮影地の環境:☆☆

空の暗さ:☆☆☆☆

 

駐車場やトイレはないので長時間滞在は厳しいです。一方で、夏の天の川の撮影や観測は出来るのと空が開けているので流星群観測もいいかもしれませんね。

成澤広幸の星空撮影地105選 (双葉社スーパームック)

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7. 使用機材

Canon RFレンズ RF15-35mm F2.8 L IS USM

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  • 発売日: 2019/09/30
  • メディア: エレクトロニクス