1. まえがき
「天体撮影記第120夜」では 「天体撮影記第118夜」、「天体撮影記第119夜」で回った千葉県での最後の撮影となります。
今回訪れた場所は、前々から撮影計画はあったものの訪れることが出来なかった、「雀島」になります。
実は「雀島」は「天体撮影記 第73夜」で紹介した千葉県の外房にある「雀島」とは違う場所になります。
空の暗さや昇ってくる冬の星座との組み合わせなどでは「天体撮影記 第73夜」で紹介した「雀島」の方が位置的にはいい感じなのですが、天頂に移動したオリオン座、沈み始めたオリオン座や冬のダイヤモンドとの組み合わせなら間違いなく今回ご紹介する「雀島」の方がオススメです。
2. 雀島について
「雀島」付近には駐車場はないので車を停めるなら路肩に止めることになります。
また、トイレもなく長時間滞在する場所としてはちょっと厳しいところでした。
「雀島」までは遊歩道が整備されているのですが、一部崩落箇所があり落石した石が散らばっていたため夜間の撮影時にはかなり注意する必要があります。
「雀島」だけではないのですが、海岸沿いの岩場付近では、足場も悪いので撮影には細心の注意が必要です。特に海ポチャがないように
3. 雀島付近の空の暗さ
値としては、1.19ほどで少々明るい環境下にあります。もちろん北側方面は神奈川、東京の大都市圏の光害があります。また、富浦町からの光害も受けるので星空の撮影環境下としては千葉県の外房ほどいいところではありません。
それでも値が1近くなので天の川も恐らく見れますし、冬の星座の撮影も問題なくできる思います。
4. 南房総市の雀島と年明けの星空
「雀島」の頭上に浮かぶオリオン座になります。
丁度傾き始めたオリオン座との組み合わせになりますね。
上の写真で気になるのが、「雀島」を照らしている明かり。明かりは近くの別荘からぽっかったので常時ついているかは微妙なところです。しかも、今回の撮影は実は年跨ぎ撮影なので別荘?に来ていた住民がたまたま付けていたのかもしれません。
明るいっちゃ明るいですが、撮影に支障が出るような感じではないので助かりました。空の暗さとしては、冬の天の川が少し映る程度です。夏の天の川狙いでもいけそうですが、夏の天の川の中心部が沈んだ状態でしか撮影は出来なそうですね。
岩場は足場が悪く、波も近くまで来ている部分もあるので海が荒れている時は気をつけないとそのまま波に攫われる可能性もありますので十分に気をつけてください。
5. あとがき
千葉県 南房総市の雀島と年明けの星空の紹介でした。
南房総市の雀島は、構図としては沈むオリオン座との組み合わせが一番良さそうですね。ただ、それ以外の構図を作るのが難しいです。
個人的には、2~3月のオリオン座が傾くのが早い時期に夕焼け撮影した後に星空撮影って組み合わせが一番効率よく撮影できる思いました。
6. 勝手に撮影地ランキング
撮影地の環境:☆☆☆
空の暗さ:☆☆
駐車場はなく、路肩に止めてでの撮影になります。また、トレイや自動販売機がないので長居するには厳しい場所です。それ以外にも空が開けているのが南から西側なので天体観測地としても微妙です。
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