カメラと星景写真の日々

まだ見ぬ星景写真を求めて

カメラと星景写真の日々

【天体撮影記 第166夜】 富山県 剱沢キャンプ場より、岩と雪の殿堂 剱岳と北天の星々

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1. まえがき

昨年より計画を立てていました剱岳登山+剱沢キャンプ場からの星景撮影に行ってきました。剱沢キャンプ場では2泊予定でそのうちの1泊目は天候不良で一瞬しか撮れず、2泊目が晴れるか不安の中で撮影しましたが、無事に晴れてくれて撮影出来ました。

剱岳登山の方も無事に登頂を終えましたが、下山時に核心部の「カニのヨコバイ」で風雨に襲われて、事故の起こりやすい条件の悪い中での下山となってしまいました。これについては登山記を別に書こうと思っています。

 

星景写真については、大変満足いく写真が撮れました。剱沢キャンプ場から月明りに照らされる紅葉の剱岳の頭上に輝く北天の星々、狙ってはいましたが想像以上にいいところでした。

剱岳を登らなくても剱沢キャンプ場に泊まるだけでも満足感を得られると思います。

 

さて、昨年は北アルプスの雲ノ平へ向かう途中の薬師峠キャンプ場から星景撮影を行いました。(雲の平では出来なかったのでいつかリベンジを考えています。)

starryheavens.hatenadiary.jp

 

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天気図参考は気象庁|過去の天気図より

日本の南に台風16号が存在し、朝鮮半島から北海道まで寒冷前線が伸びている状況ですが、ちょうど北アルプス剱岳はその間に挟まれており、晴れの状態になりました。ただ、嵐の前の静けさはまさに言いえて妙でこの翌日には天候不良となっています。

 

2. 剱沢キャンプ場より、岩と雪の殿堂 剱岳と北天の星々の競演

f:id:Starryheavens:20211012053432j:plain剱沢キャンプ場より、岩と雪の殿堂 剱岳と北天の星々の競演の前に劔沢キャンプ場からの夏の天の川を紹介したいと思います。

夏の天の川といっても劔沢キャンプ場はカール内にあるため、夏の天の川の濃い部分の大変が隠されてしまうため、夏の天の川の撮影は不向きな場所です。

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その一方で、北天の空は見事なもので剱岳のちょうど真上に北極星(ポラリス)が配置できる構図となり美しい光景が広がっています。

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さて、ここから時系列順に写真を紹介していきます。

夕方17時ぐらいまではガスがかかっていて晴れるかどうか心配なところでしたが、やがてガスも取れていき空には満点の星空が広がっていました。

剱岳の方の部分に北斗七星を並べた構図となります。この日の月の出は23時近くでまだ風景ははっきりと写っていません。

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その間にカール内で夏の天の川方面を撮影していました。

写真に写っているのは劔沢の剱沢警備派出所(山岳警備隊)と野営管理所になります。(診療所も兼ねています)

この後、深夜の1時まで仮眠を取り再び撮影を開始しました。

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テントから月明かりに照らされたカールとオリオン座が登ってきており、急いでカメラをセッティングし撮影、オリオン座を撮影するのは今季だとこれが初めてかも?

f:id:Starryheavens:20211012053514j:plainそして、診療所と剱岳と北斗七星の構図で撮影しました。月明かりに照らされ地上風景が浮かびあがり剱岳と北天の星々が共演する夜となっていました。

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剱岳付近の紅葉は全盛期を迎えており、涸沢カールほどではありませんが、月明かりの淡い光で紅葉が輝いていました。また、深夜3時過ぎを過ぎていたと思いますがすでに剱岳を目指しているヘッドライトの光が剱岳の肩で輝いていました。

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その後、劔沢小屋の近くにある小さな池へ向かいリフレクションを狙ってみました。f:id:Starryheavens:20211012053523j:plain

ただ、この時北斗七星の全体を写しとれておらず構図的にはちょっと失敗してしまったかなと

それでも、どすんと構える剱岳とその横で輝く北斗七星を撮影出来ましたので満足です。

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最後に振り返ってみると冬の大三角形がカールの上で輝いていました。もう、冬の星座等が夜空を彩り始めています。

これにて、剱沢キャンプ場からの星景写真は終わります。

3. 剱沢キャンプ場付近の空の暗さについて

f:id:Starryheavens:20211012054239p:plain(Light pollution map)

空の暗さは0.12となっています。意外と富山方面からの光害の影響があります。ただ、そこまで目立つものではないので撮影に大きな支障はないです。

 

4. あとがき

登山を始めてから常々考えていた 剱沢キャンプ場からの星景写真、そして剱岳への登頂を終えました。今年は屋久島の宮之浦岳からの星景写真含め長年の目標を達成しました。

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登山を行って星景写真を撮影したいはまだまだありますが、今回の撮影で一息つけれそうです。

今回は登山装備に加えて別件でのタイムラプス用のバッテリーグリップ付きのEOS R5+シグマ14mm F2.8 Artと星景写真用のEOS R6+RF15-35mm F2.8L IS USMと三脚2本、更に予備バッテリー6個を担いでいきましたが、このフル装備だとかなりきつかったですね。最後の立山 室堂では死にかけていました。

登山写真家はこの装備を常日ごろから撮影しているので本当にすごいと思います。

若さでどうにかしている部分があるのでこのまま撮影を続けるなら正直ちゃんとしたトレーニングを積まないといけないなと…。

ただ、RF16mm F2.8 STMが発売されるのでシグマ14mm F2.8 Artと入れ替えられそうなので少し負担は減るかな?

 

5. 勝手に撮影地ランキング

撮影地の環境:☆☆

空の暗さ:☆☆☆☆☆

剱沢キャンプ場まで登山が必要になります。山小屋の売店で食料等ありますが、自分で持っていくのが基本です。

空の暗さは一級品ですが、若干富山方面からの光害を受けますが微々たるものです。

 

 

成澤広幸の星空撮影地105選 (双葉社スーパームック)

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6. 山からの星景撮影の関連の記事

 

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7. 使用機材  

Canon ミラーレス一眼カメラ EOS R6 ボディー EOSR6

Canon ミラーレス一眼カメラ EOS R6 ボディー EOSR6

  • 発売日: 2020/08/31
  • メディア: Camera
 
CaNn RFレンズ RF15-35mm F2.8 L IS USM ブラック

CaNn RFレンズ RF15-35mm F2.8 L IS USM ブラック

  • 発売日: 2019/09/30
  • メディア: エレクトロニクス
  

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