1. まえがき
いつも当ブログを訪問していただきありがとうございます。
今回の天体撮影記 第115夜では大分県の旧豊後森機関庫と星空でお送りしたいと思います。旧豊後森機関庫については、関東在住の時から訪れてみたかった場所の一つです。しかしながら、アクセスが悪くなかなか訪れる機会がなかった中で九州転勤になりようやく訪れることができました。
そういえば大分県での天体撮影は今回が初になります。登山では結構訪れていたのですが天体撮影は一度もしていなかったのですね。(春の九重連山で撮影はしたけど天候不良で微妙なのしか撮影できなくて結局天体撮影記にしなかったのもありますが…)
ただ、今回の撮影時の天候が少々悪く、また湿度も高かったために綺麗な星空を写し撮ることは残念ながら出来ませんでした…なので、撮影地と旧豊後森機関庫の上にどんな星座が来るのかを簡単に説明していきたいと思います。
2. 旧豊後森機関庫 について
旧豊後森機関庫は、2009年に近代化産業遺産に認定されたのち、2012年に国の登録有形文化財として登録されています。
旧豊後森機関庫は、大分県玖珠群玖珠町の豊後森駅のすぐそばにあるので、久大本線で豊後森駅下車して撮影地に向かうことが可能となっています。また、車だと玖珠ICから5分もかからない位置にあるので撮影地の立地条件としてはなかなかいい方です。
また、国鉄9600形蒸気機関車「29612」号機が旧豊後森機関庫に保存されていますので鉄道好きなお子さんを連れての昼間の観光も楽しめることができます。
駐車場も近くに完備されていますが、夜間は閉鎖されていたので駅近くに停めての撮影にはなってしまいます。
3. 旧豊後森機関庫の空の暗さ
玖珠町内にあるので光害の値はかなり高めです。また、旧豊後森機関庫近くの踏切を照らすLEDの街灯が凄まじいほど明るいので正直のところ天体観測や撮影には不向きといってもいいかもしれません。
4. 静かに佇む蒸気機関車とオリオン
旧豊後森機関庫とオリオン座の構図メインとなります。
地上部が照らされているのは、この左後ろ側に設置されてあるLEDの街灯の光によるものです。昔の写真見るとこの街灯がなかったような記憶があるのですが記憶違いかもしれません。ともあれ、かなり影響は受けるもの何とか撮影することは可能です。
旧豊後森機関庫は、蒸気機関車21台が所属していたそうです。この機関庫全てに蒸気機関車が入っている光景は一度見てみたかったですね。今は静かに佇む機関庫となっています。
旧豊後森機関庫とオリオン座や冬の大三角形の構図を狙うならもう少し後の時間の方が良かったかもしれませんが、翌日早朝に九重連山の登山を控えていたので撮影は0時ぐらいまでとしました。また、九重連山を訪れた際には玖珠ICで帰宅することが多いので別の機会に再び撮影したと思っています。
機関庫内には入れないように柵がしてあるので柵の外側から撮影しました。
ぎょしゃ座、オリオン座、ふたご座の冬のダイヤモンドの半分が見えていますね。
オリオン大星雲も目視では見ることが出来たので、もしかすると空の条件や一番空が暗くなる深夜の2時ぐらいになれば夏の天の川の時期に天の川と機関庫を組み合わせることも可能かもしれません。
こちらは、国鉄9600形蒸気機関車「29612」号機とオリオン座になります。
最後に方向転換用の転車台とオリオン座の構図です。
この時期オリオン座ばかりの構図となるのでもう少し色々な星座との構図を考えなければいけないですがいつもこの形に笑
あとはインターバル撮影を行なって星の軌跡写真の撮影も次からやっていきたいと思います。
5. あとがき
空の条件がちょっと良くなかった旧豊後森機関庫でしたが、一度訪れてみたい場所だったのでここで撮影することが出来て良かったです。
翌朝九重連山の登山が控えていて撮影時間は2時間程度で冬の大三角形の組み合わせなどを撮影できなかったところもありますので、また機を見て再訪問を考えています。
それと昼間の撮影や夕方の撮影もここでしてみたいですね。
6. 勝手に撮影地ランキング
撮影地の環境:☆☆☆
空の暗さ:☆
玖珠町内の光害があるため、観測・撮影地には適していないが、蒸気機関車と星空を撮影できる場所になります。
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