カメラと星景写真の日々

まだ見ぬ星景写真を求めて

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アメリカ アラスカのチナ温泉から見る神秘のオーロラ

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2018年の2月に人生で初めてイエローナイフでオーロラを見て以来オーロラの虜になってしまい、2019年も2月の3連休と2日の休暇を使ってアメリカ アラスカのチナ温泉にオーロラ撮影に出かけてきました。

今回は、写真メインに綴る短編旅行記とブログ記事と情報などを含めたアラスカ旅行記の前編、後編の3つに分けていきたいと思います。

 

まずは、今回アラスカのチナ温泉で撮影した惜しみなくオーロラの写真をアップしてきたいと思います。

 

 

 

チナ温泉の飛行場からのオーロラ写真 1日目

成田からシアトルを経由して、アラスカのフェバンクス空港に到着した。到着時は小雪が舞い散るが気温はさほど寒くなく、ダウンを着込む程度で問題なかった。しかし気温はどうにでもなるが、天気が心配だ。

 

フェアバンクス空港からは、ガイドの車で1時間半の行程となる。フェアバンクスとチナ温泉の距離は100kmぐらい離れていてフェアバンクスの天候と現地の天候は異なることが多いとも言われている。それでも、衛星画像を見て見ると雲がべったりとアラスカ上空を覆っているので半分諦めの感じがあった。まあ、オーロラの撮影チャンスは3回あるので一日ぐらいは仕方ないとの割り切りもあったと思う。

 

車でガイドと話をしながら車内の時間を過ごした。

アラスカ在住の日本人ガイドで日本の山の山小屋で働いたこともあるそうだ。2018年のイエローナイフ以来1年ぶりのオーロラを見られることで飛行機内でもワクワク感であまり寝れなく、うつらうつらの中で話をしてしまったがもうちょっと色々話をすればよかったとブログを書いててふと思った。

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チナ温泉の入口

チナ温泉に到着したのは現地時間午後8時を過ぎていた。現地に到着しても雪は止まない。まずは、チナ温泉のチャックインで、ホテルは下の写真のようなアパート的な建物の一室になる。詳しくは旅行記の方で記載するが、室内は比較的古い感じの印象だった。

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アラスカは意外と雪が積もらないらしい。実際に積雪量は少なく足が埋まることもなかった。

チャックインを終えたあとも雪が止む気配がなかったのでまずは腹ごしらえとしてチナ温泉内にあるレストランを訪れた。ここは日本語メニューと日本人スタッフもいるので英語ができなくてもある程度はどうにかなる。

 

ガイドからオススメされたサーモンバーガーだ。

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日本円換算だと1000円を超えていたが量は結構ある。味もオススメされた通り美味しかった。

レストランで食事を取った後も雪がしんしんと降り続いていたのでチナ温泉に入ることにした。アメリカのアラスカを選んだ理由の一つとしては、チナ温泉という温泉があるためだ。

厳選掛け流しの温泉で温度も丁度よく気持ちがよかった。ただ、日本のわびさびな温泉というよりかはむしろナイトプールの温泉みたいにカラフルなライトで温泉内が照らされている。

 

温泉を出た後には雪も止み雲の隙間から星が見え始めていた。

急いで機材の準備だ。

今回は前回のイエローナイフの反省からEOS RとEOS 5DMarkⅣの二台体制で挑んだ。

カーボン三脚も新たに旅行用にLeofotoのLS225Cを購入したが、これがカバンの中に収まるコンパクトさで使い勝手もよかった。

Leofoto LS-225C+EB-36

Leofoto LS-225C+EB-36

 

 

 

チナ温泉は宿泊施設から徒歩2分ほどのところに飛行場があり、そこから一晩中オーロラを観測できる。チナ温泉内は街灯で明るいが、飛行場から見上げる空はかなり暗い。

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ファーストショット

オーロラは薄く、この状態だと肉眼でも見ても本当にうっすらと白い線が見えるくらいだ。

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だんだんと時間が経つにつれてオーロラが強くなってくる。

アラスカでオーロラが見える時間帯は22時から翌3時と言われている。しかし、オーロラの強弱によって22時前から見えることもあるし、3時過ぎた後も大きなオーロラが出てくる可能性があるのでほぼ一晩中の観測になる。

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かなりオーロラが強くなった。ここまでになれば肉眼でも緑色に見える。

ここからさらに強くなるかと期待したが残念ながらブレイクアップは起こらなかった。

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私がオーロラ撮影でアラスカを選んだ一つとしてこの飛行場から飛行機とオーロラを撮影したかったってのもある。このオーロラと飛行機の組み合わせはとてもかっこいい。

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春節の時期と重なっていたので中国人がかなり多かった。また、彼らの自撮りにかける熱意は恐ろしいぐらいだった。

こうした人々はチナ温泉にフェアバンクスからバスで来ているので深夜1時を過ぎるといなくなるため、本格的に撮影するならその後からオススメだ。

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イエローナイフだと前景はティッピーとなるが、飛行場からだと前景は飛行機ぐらいしかないので撮影のバリエーションとしては少なかった。オーロラの観測としてはいいがオーロラ撮影となるとちょっと物足りなさはあったかもしれない。

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オーロラと飛行場からの写真

夜間は飛行場は稼働していないので色々歩き回ることができる。

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前回のイエローナイフでは見たことないようなオーロラだ。空が緑の炎に覆われているみたいなオーロラだ。オーロラは形、サイズ、色合いが異なるのでいつみても飽きない。

深夜2時過ぎるとオーロラは徐々に弱まっていき、流石に14時間ぐらいのフライトの疲れも溜まっているせいか猛烈な睡魔に襲われてダウンした。

 

チナ山 山頂からのオーロラ写真 2日目

目が覚めると時計の時刻はすでにお昼の14時を過ぎていた。まあ、今回の目的はオーロラメインなので特に早起きするよりかはこの日の夜のために寝ておく必要もあるだろうと自分を納得させ、とりあえず腹ごしらえのためにレストランで遅い朝食兼昼食を取った。

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天候は前日と打って変わって快晴の青空が広がっている。天気予報もこの後の夜まで晴れる予報なので今晩は雲に邪魔されず撮影ができそうだ。

 

今回の夜の撮影場所はチナ温泉からではなくチナ温泉から雪上車で近くにある山の山頂まで向かい山頂からオーロラを撮影することになっている。

しかし、これは元々のツアーには入っておらずオプションツアーで75ドル支払う必要がある。中々な値段だが雪上車の燃料費等含めるとこのぐらいなんだろう。

 

雪上車のツアーは夜の20時、21時半、22時からそれぞれ5時間までのツアー時間が設けられている。20時だと終了が25時で丁度オーロラがピークの時に帰ることになるのでできれば21時半もしくは22時のツアーがいいと思う。ただ、この時間は21時半→22時→20時の順となっているので早いもの勝ちとなっている。また、天候が悪くても料金は返金されないので絶対晴れそうな日に利用するべきかもしれない。

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チナ温泉の雪上車の写真は撮り忘れていたが帰りの空港に置いてたった上の写真と同じものだ。戦車のようなキャタピラーが付いていて乗り心地はそんなに良くない。

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室内は10名が座れる。なお、進行方向の右後ろの席はキャプテンに選ばれるがその話は旅行記に改めて書きたい。

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チナ山の山頂に到着するとうっすらとオーロラが出ていた。もちろん写真で撮影するとしっかりと写っているが肉眼だと少し緑色の雲が見えるくらいのものだ。

よく、オーロラで人生観が変わるというが、通常のオーロラだとなかなか感動は少ない。やはり、ブレイクアップのオーロラを見てこそが真のオーロラを見たと言えるかもしれない。

ただ、高い海外旅行費、そして天気が晴れることそれでオーロラが強く出ることなど数々の条件があり本当に運次第だ。まあ、それは面白いとも言える。

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雪上車とオーロラ

この日のオーロラは頭上には現れず少し遠いところを彷徨っていた。

チナ山の山頂は広く、人がいない場所を選んで撮影できる自由さがあるのがよかった。

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チナ山の山頂にはもちろん建物がありそこで暖やカップラーメン、暖かい飲み物を取ることができる。なので、オーロラが強く出てくるまではこの建物に避難するのは全然ありだ。

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山頂の静かな世界の中、頭上に秋の天の川が瞬き、オーロラが踊る。ただ、この日のオーロラはあまりにも弱く儚く消えてしまいそうだった。

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深夜の1時を過ぎると儚いオーロラが突然光り始めた。それと共に建物で暖を取っていた人々が一斉に外に出て空を見上げ、声を上げる。

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強く、そして、輝いていく。しかし、去年カナダのイエローナイフでみたオーロラの時と違い小規模レベルのブレイクだった。イエローナイフが凄いとかではなく恐らく太陽活動が弱かったのでそこまで強いオーロラが出なかったんじゃないかと思っている。

こればかりは本当に運次第だ

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渦巻くオーロラ。このレベルになると写真で撮ると地面が緑色に染まっている。更にブレイクアップすると肉眼でも地面が緑色に染まっていくのがわかる。

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深夜2時を過ぎるとこのオーロラは徐々に弱まっていってしまいこの日のツアーは終了した。

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飛行場に戻り飛行場から再び観測したがこの日はこれ以上強いブレイクアップを見ることができなかった。

 

アラスカのオーロラ撮影は3回チャンスがあったが翌日には残念ながら雲に覆われ観測ができなかった。しかし、それでも3回中2回オーロラの観測と撮影ができたので運はよかったかもしれない。一番恐れていたのはチナ温泉でオーロラが撮影できなことだったのでまあ一安心だ。

 

さて、アメリカアラスカのオーロラを人に勧めるかというとどうだろうかと悩む。

新婚旅行などでオーロラを見て見たいという人はイエローナイフの方が大規模なオーロラが観れる可能性は高いかもしれない。しかし、イエローナイフはバスでオーロラが観れるオーロラビレッジまで訪れて時間制限もあるのでその点を考えると宿からすぐに観測場所にいけるチナ温泉はベストかもしれない。

ただ、個人的には撮影の前景を考えるとイエローナイフの方がオススメと考えてる。

 

それでもオーロラと飛行機の写真は恐らく簡単に撮影できる場所としてはチナ温泉しかないのと温泉にも入れるという点でアラスカも決して悪くない選択肢だと思っている。

 

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

B15 地球の歩き方 アラスカ 2019~2020

B15 地球の歩き方 アラスカ 2019~2020