カメラと星景写真の日々

まだ見ぬ星景写真を求めて

カメラと星景写真の日々

【天体撮影記 第138夜】 鹿児島県・宮崎県 韓国岳山頂から見る夜景と夏の天の川

【スポンサーリンク】

 

1. まえがき

夏休みの宿題の一つとして、計画していた「韓国岳山頂からの夏の天の川」の撮影を終えてきました。

starryheavens.hatenadiary.jp

韓国岳は昨年に大浪池経由で登りましたが、今回はえびの高原の駐車場からの登山ルートになります。

今回のルートは駐車場から1時間半もかからずに登ることができるので、韓国岳単体の登山ならえびの高原からの駐車場から一番です。

今回の目的は、韓国岳山頂からの夏の天の川と鹿児島方面の夜景になります。

夏場は比較的山頂付近に雲が発生しやすいため、この計画自体結構難易度高かったのですが、天体撮影記137夜での佐多岬での撮影のように大気が非常に安定し、空気も澄んでいたので今回無事に撮影することができました。

starryheavens.hatenadiary.jp

こうした好条件下で撮影できる機会は本当に少ないので今回はかなり恵まれた撮影だったと思います。

 

今回の撮影時の「地上天気図」の記録です。

天気図参考は気象庁|過去の天気図より

2020年8月14日

f:id:Starryheavens:20200824221839p:plain
f:id:Starryheavens:20200824221843p:plain

太平洋高気圧に覆われていたおかげで、この日は快晴となっていた。

高気圧の縁は湿った気流が入りやすいので九州北部方面はこの時やや雲が発生しやすい状況だったと思う。実際に韓国岳からは九州北部方面は雲が発生していたので天気図と実際の気象条件を経験することができた。

 

 

2. 鹿児島・宮崎県 韓国岳山頂へ!

f:id:Starryheavens:20200824222650j:plainスタートは、夕方の17時からになります。

空は、透き通った青が広がっています。気温は夕方だけど30度近くありました。真っ昼間に登ったら暑さで間違いなくバテたでしょう。

f:id:Starryheavens:20200824222656j:plain

樹林帯を45分ぐらいかけて登るとそこには素晴らしい景色が広がっていました。

f:id:Starryheavens:20200824222703j:plain

遠くに、桜島そして開聞岳、さらに屋久島まで見えています。視程が相当いいですね。秋の高気圧が入ってきたときはこのように空気が澄んでいますが、太平洋高気圧でも同じような状況になるんですね。

f:id:Starryheavens:20200824222719j:plain

そういえば、今年の豪雨の影響で韓国岳カルデラ内にカルデラ湖が出来ていました。が、日がだいぶ傾いていたので山の陰に隠れて写真としては微妙に…。

これ目当てでお昼に登るのもありだったかもしれませんが佐多岬の2夜連続撮影+これからの夜間撮影に備えてお昼のうちに睡眠時間は確保しておきたかったんですよね。

f:id:Starryheavens:20200824222727j:plain

韓国岳山頂から「新燃岳」と「高千穂」です。

最近は、「新燃岳」の火山活動は落ち着いている方ですが、油断大敵ですね。

思えば、ヘルメットとか用意しておけば良かったなと…。韓国岳山頂は待避壕とかないですからね。ちなみに気象庁の火山予報はチェックして登っています。

御嶽山も火山活動のレベルは上がっていなかったですが、予兆はあったので、活火山近くに登る場合は気象庁 | 火山の状況に関する解説情報を確認しておいたほうがいいです。

f:id:Starryheavens:20200824222739j:plain

日が沈みかけると遥か遠くに雲仙岳が見えてました。(方角的に間違いないはず…!)

f:id:Starryheavens:20200824222746j:plain

f:id:Starryheavens:20200824222753j:plain

それにしても、この日はまるで冬のような景色でした。夕焼けも含め本当に綺麗でした。

3. 鹿児島県・宮崎県 韓国岳山頂から見る夜景と夏の天の川

f:id:Starryheavens:20200824222801j:plain

「高千穂山と新燃岳と夏の天の川」

日が沈み、1時間ほど夜の20時から撮影開始です。

この快晴だったので、他にも同じような考えの撮影者が3,4人程度いました。

夜間の山登りはルートを失う可能性があったりするので大変危険です。ツェルトや予備のヘッドライト、食糧等を持って登っています。特にライトは3つほど持って行っています。

 

ナイトハイクといっても山によって難易度は変わると思います。樹林帯じゃない視界が開けた登山路がある場合だいたいの現在位置が把握できるので迷いにくいですが、樹林帯に入ると登山路から外れたらもうおしまいです。あとはYAMAPとかの地図で現在位置確認して元のルートに戻るしかないですね。

正直、高山より低山の方が道迷いとして怖いです。獣道やら山の作業用の道とかわけわからないほどあるので。

f:id:Starryheavens:20200824222815j:plain

「夏の天の川と道標」

韓国岳山頂から見る夜景は、綺麗でした。これで雲海が広がってくれてたら最高でした。が、まあそこまで女神は微笑んでくれません。いやこの天気だけでも十分に微笑んでくれたでしょう。

f:id:Starryheavens:20200824222822j:plain

正面の夜景は霧島市桜島の右側の明かりは鹿児島市です。左の街明かりは鹿屋かな?

天の川もはっきりと見えるのですが、それに負けず劣らず夜景が凄いです。

f:id:Starryheavens:20200824222835j:plain

「夏の天の川と大浪池」

今回お目当てだったのは、夜景と天の川に加えて大浪池と夏の天の川の組み合わせです。ただし、地上部が思った以上に映らなかった!月明かりがあれば別でしたが…。星と夜景は綺麗ですが、星景写真とはちょっと撮りたかったイメージと違う結果になってしまいました。

f:id:Starryheavens:20200824222849j:plain

「夜景に沈む北斗七星」

北方面の空になります。

手前の夜景は地図上でみるとえびの市、その奥が、人吉市だと思います。

さらに奥の明かりは、多分ですが熊本市だと思います。

月明かりのない夜でしたが、夜景で空は思った以上に明るいです。それでも、天頂を見上げると星が落ちてきそうな夜空が広がっていました。

f:id:Starryheavens:20200824222856j:plain

韓国岳山頂標識と北斗七星とカシオペア座

バランスミスった感な写真。でも、秋や冬じゃないと中々ここまで星の輪郭がはっきりする写真は撮れない気がします。それぐらいこの日の夜は澄んだ夜空でした。

f:id:Starryheavens:20200824222903j:plain

最後に

さそり座も0時前には沈む季節となってしまいました。
夏の天の川ももうシーズンはおしまいです。そして、写真下の大浪池を見てもらうとわかるのですが、夏の天の川の濃い部分が反射していますね。これ、大浪池で撮影したらリフレクションが凄そう。

 

 

4. 佐多岬の空の暗さについて

f:id:Starryheavens:20200828224041p:plain

(Light pollution map)

前回の佐多岬に並ぶ空の暗さです。

starryheavens.hatenadiary.jp

光害Mapでの空の暗さ的には暗いことになっていますが、鹿児島市霧島市都城市の光害の影響を受けます。

それでも、天頂に目を向けると美しい星空が広がっているところでした。

 

5. あとがき

夏の宿題としていた撮影地でしたが、今回無事に撮影出来てホッとしています。雲やガスも一切発生しない最高の夜でした。ただ、月明かりを利用して、大浪池とかをもうちょっとはっきりと浮かび上がらせたかったって所が唯一の心残りかもしれません。

もう一度撮影に行くかと言われるとちょっと悩みますね。九州方面まだまだ撮影すべき所がかなりあるので。特に、九州中部あたりの秘境での撮影が全く出来ていないので狙っています。

が、タイミング的には来年に持ち越しかな?

新月期に今回みたいな天候が続けば最高なのですが、今回は本当にたまたまだったと思います。しかし、一週間以上好天が続いていたので仕事がなければ7夜連続撮影とかしてたかもしれません笑

 

まだ、見ぬ星景写真を求めて、引き続き撮影していきたいと思います。

 

6. 勝手に撮影地ランキング

撮影地の環境:☆

空の暗さ:☆☆☆☆☆☆☆

 

登山口から1時間半、自動販売機もトイレもない環境です。また、新燃岳という火山もあるので正直のところ危険が伴います。

成澤広幸の星空撮影地105選 (双葉社スーパームック)

成澤広幸の星空撮影地105選 (双葉社スーパームック)

 

 

7. 使用機材 

CaNn RFレンズ RF15-35mm F2.8 L IS USM ブラック

CaNn RFレンズ RF15-35mm F2.8 L IS USM ブラック

  • 発売日: 2019/09/30
  • メディア: エレクトロニクス