カメラと星景写真の日々

まだ見ぬ星景写真を求めて

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星景写真用レンズでどっちを選ぶか悩むSIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM ArtとTAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD (旧型)を比較してみた。

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目次

 

現在サードパーティ製の星景写真用レンズだとSIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM ArtとTAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD (旧型)の二本が良く使用されています。

ただ、どっちがオススメかと言われるともの凄い悩みます。なので、今回はこの二本のレンズをそれぞれ比較しながら説明していきたいと思います。

 

1. SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM ArtとTAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD (旧型)の仕様で比較

まず始めに仕様についてですが、

•SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Art

レンズ構成枚数 11群17枚  
画角(35mm判) 114.2° - 84.1°
絞り羽根枚数 9枚 (円形絞り)  
最小絞り F22  
最短撮影距離 26cm*(*24mm時の値)
最大撮影倍率 1:5.4  
最大径 × 長さ Φ96.4㎜ × 135.1㎜
質量 1,150g  

TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD 

レンズ構成枚数 13群18枚  
画角(35mm判) 110.32° - 71.35°
絞り羽根枚数 9枚 (円形絞り)  
最小絞り F22  
最短撮影距離 28cm
最大撮影倍率 1:5.0  
最大径 × 長さ Φ98.4㎜ × 142.5㎜
質量 1,100g  

となっています。

重量

SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Artが1150g

TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDが1100g

TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDに50gのアドバンテージがありますが、ほぼ誤差の範囲内なので重量でこのレンズを選ぶことはないでしょう。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/S/Starryheavens/20180520/20180520094913.jpg

続いて最大系と長さについてなんですが、上の写真を見てもらえばわかる通りSIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Artは長さは短く前玉に行くほど最大径が大きくなっています。

一方、TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDは長さはSIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Artに比べ長くなるのですが最大径は少し小さくなります。

カメラバックなどに入れると時は長さが長いTAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDだと結構場所を撮るので個人的にはコンパクトなSIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Artの方がカメラバックには入れやすいと思っています。

続いて画角についてなんですが、SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Artは14mm-24mmで

TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDは15mm-30mmとなっています。広角で1mmの差は結構あるので天の川の撮影などは広角が撮れるSIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Artの方が断然有利となってきます。

しかし、TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDは望遠側に30mmの画角が撮れるので星座の星景写真を作るときはかなり使いやすいです。

 

続いて手振れ補正についてなんですが、SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Artは搭載はなくTAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDは手振れ補正が付いています。

しかし、星景撮影では基本的に手振れ補正は切って撮影に使うので個人的に付いていようがいまいがあまり関係ありません。が、昼間の風景撮影等の撮影もすることが多いならTAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDの方が手振れ補正ありなので安心して使えるでしょう。

 

続いて実写における性能の違いについてみてみました。

2. SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM ArtとTAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD (旧型)の開放F2.8の写真で比較

ISO感度や開放値そして画角は一緒にしています。

f:id:Starryheavens:20180922190839j:plain

(写真① SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Art:ISO 2000, F2.8, 15s ,15mm)

f:id:Starryheavens:20180922190906j:plain

(写真② TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD:ISO 2000, F2.8, 15s ,15mm)

f:id:Starryheavens:20180922190839j:plain
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右:シグマ、左:タムロン

周辺光量落ちはタムロンの方がやや少ないように見えます。が、ほぼ変わりませんね。

SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Artは月明かりの光芒がそれほど出ておらずやや月の周りがフレアが出て来ていますがTAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDの方が光芒が出ておりフレア、ゴーストが抑えられているイメージです。

しかし、解像度感の方が上の写真じゃ伝わりにくいですがシグマの方がしっかりと解像されていました。

そう言えば一昔前のシグマのレンズは寒色系でタムロンは暖色系だったのですが、色の違いは出ていませんね。

 

続いて四隅の描写力として上の写真の右端を切り出して見てみました。

f:id:Starryheavens:20180922191454j:plain

(写真③ SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Art:ISO 2000, F2.8, 15s ,15mm)

f:id:Starryheavens:20180922191613j:plain

(写真④ TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD:ISO 2000, F2.8, 15s ,15mm)

f:id:Starryheavens:20180922191454j:plain
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右:シグマ、左:タムロン

TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDは流石に2014年発売のレンズなので、2018年のSIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Artよりもサジタルコマフレアが出ている事がわかります。しかし、両レンズとも周辺流れがほとんど見られなく神レンズといっても差し支えないと思います。

描写力等に関しては、どちらのレンズを購入しても満足すると思います。

実際使っていて重い意外は不満はありませんし。

 

 

3. SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM ArtとTAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD (旧型) 値段で比較

SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Artは新品で2018年9月現在14万円ほど

TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDは新品で2018年9月現在10万円ほどなので圧倒的にTAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDが勝っています。また、TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDが新型が発売されるのでAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDの中古の価格は更に下がっていてこれから星景写真を始める人には手が出しやすい価格になります。

4. オススメのレンズは結局どっちか…?

性能面においては正直言ってどちらのレンズもオススメ出来ます。

しかし、価格面と15-30mmまでの画角を持ち手振れ補正があるTAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDの方が星景写真以外でも取り扱いしやすいので自分はTAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDをオススメします。

ただし、解像度感や天の川の撮影では14mmある方が若干有利なのでお金に余裕があればSIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Artですね。それか予備広角レンズとしてSIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Art買うのもありです。

シグマ 14-24mmF2.8 EO 14-24mm F2.8 DG HSM | Art キヤノン用

シグマ 14-24mmF2.8 EO 14-24mm F2.8 DG HSM | Art キヤノン用