1. 前書き
前回の天体撮影記 第227夜に続いて、C/2025 A6(Lemmon)の撮影記事になります。
月明かりのない一番いい週末に撮影できず今回月明かりの中でも撮影しましたが、天体撮影記226,227夜に比べてやっとまともな写真を撮影することが出来ました。


大陸からの移動性高気圧のおかげで空気も澄んでいましたが、やや冬型の気圧配置が残っていたせいかところどころ薄曇りになってしまいました。
それでも天体撮影記226,227夜に比べてまともな写真になっています。
2. 月明かりの中でも輝く箒星 C/2025 A6(Lemmon)

[焦点距離:135mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:70s/ ISO: 1600,トリミング有,ポラリエ使用]
写真のような薄曇り+月明かりの中ですが、それでもイオンテイルがはっきりと映る姿を見せてくれました。今回は雲が少ないおかげで前回と違い露出時間を70秒ほど取っています。
一枚撮りになり、素人レベルの現像ですが、それでもここまできっちりと撮影出来たので満足ですね。
また、引き続き双眼鏡でも青白い彗星は確認できました。ピークは過ぎましたが前回の紫金山-アトラス彗星よりも色合いがあるので撮影はこちらの方が楽しいです。

[焦点距離:135mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:70s/ ISO: 1600,トリミング有,ポラリエ使用]
ダストレイルよりもイオンテイルが長く、写真の枠以上に伸びています。
ネオワイズ彗星まではいかないですが、撮影して「おお」って声が出るほど成長していました。

[焦点距離:50mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 3200,ポラリエ使用]
50mm画角だとこんな感じです。


左がネオワイズ彗星、右がレモン彗星
今回は月明かりの下での撮影だったので単純な比較にはならないですが、ネオワイズ彗星の方がやはり迫力はありましたね。

[焦点距離:135mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:124s/ ISO: 1600,トリミング有,ポラリエ使用]
最後は2分露出のものを(ちょっとブレていますが…)
画像処理に関してはイオンテイルを目立つために結構きつめにしています。
しかし、人工衛星の光跡が本当にひどいですね…。2020年のネオワイズ彗星の時はそんな多くはなかったのですが、スターリンク衛星含めて空が汚れて来ました。(まあスターリンクは恩恵もあるので光反射をしないタイプを打ち上げて欲しいものです。)
3. あとがき
天体撮影記 第228夜でようやく、個人的にはまともな彗星(C/2025 A6(Lemmon))を撮影することができました…。一時期マイナス等級いくかもとの予想が出ていて結局は4等級になってしまいましたがここまではっきりとイオンテイルやダストテイルが撮れるとは思いませんでした。今回のレモン彗星は時期も含めて色々と楽しめましたね。あと1日ぐらい撮影チャンスがありますので、撮影に出たらもう一回記事にしたいと思います。
4. 使用機材



