カメラと星景写真の日々

まだ見ぬ星景写真を求めて

カメラと星景写真の日々

【天体撮影記 第49夜】 カナダのイエローナイフの夜空に広がる美しいオーロラと星空を

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前回:

starryheavens.hatenadiary.jp

 

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プロローグ

人生で一回は生でオーロラを見たい、そして、写真を初めてからはオーロラを綺麗に撮影したいという夢がありました。

そんな夢を叶える為、人生で初めてオーロラを見にカナダイエローナイフへと訪れて来ました。

と、実は人生で初めてと書きましたが実際には4ヶ月前にアイスランドでオーロラツアーを見に行っていたんですが、あいにく天候不良でオーロラは雲の向こうに色がちょっとわかるぐらいしか見えていない。また、帰りの飛行機の中からも綺麗なオーロラを見る事が出来たけどオーロラを綺麗に撮影は出来ませんでした。

 

それとイエローナイフに行く前に参考にしたサイトや自分の経験も踏まえて今回の記事を書いてみたのでご参考になれば幸いです。

漏れとかは絶対にあるので何か知りたいこととかあればTwitterの方からご連絡お願いします。

カナダ イエローナイフまでの準備とオーロラの撮影の仕方とか色々

旅行会社 

STW(エスティーワールド) 

stworld.jp

旅行会社は今回STW(エスティーワールド) さんを利用しました。

4泊5日で色々含めて248110円でしたが、自分の場合予約が遅かった事、2月の学生卒業旅行シーズンで安いの埋まっていたのでこの値段でした。あと、一人ってのもあります。

既に自分が調べたときは予約が一杯でしたがオーロラだけを見るなら15万ぐらいのツアーも出ているので意外と安いです。多分一人で色々組むよりツアー組んだ方が楽だし値段もそこまで変わらないと思います。

安さとしては阪急<STW<HIS<JTBって感じでしたね。HISとJTBはガイド付きのツアーのため高いんだと思います。

 

オーロラツアー会社

旅行会社が入ったツアープランに既にあるのですがカナダ イエローナイフでは

Aurora Village.なら、オーロラを逃さず観れる!!

このオーロラビレッジのツアー会社が日本の人なら安心してオーロラを観れるツアーだと思います。

日本人スタッフも何人かいますし英語ではなく日本語で何か困った時に頼れたりするのはありがたいです。

 

カナダ eTAについて

続いてはカナダのeTAについて

カナダ旅行入国際にはeTAってのが必要になります。前日や当日では間に合わない可能性が高いので出来れば3,4日前には登録しておきたいとところです。これに登録しておかないとカナダに入国出来ないのでeTAだけは先に登録しておいた方がいいです。

eTAの登録するためのサイトは英語で構成されていますが日本語でどういう風な手順で登録していいかが詳しく説明されてサイトがありまして、自分は下記のサイトを参考にして登録しました。

eTAの手数料としましては7カナダドルかかります。

lifevancouver.jp

登録後1時間ちょいでeTAに承認されました。

一回eTAに承認されればパスポートに紐付けされるので特段それ以上することはありませんでした。(一応空港に行く際にはeTAの承認メールは保存しておいて持って行きましたが…)

 

旅程について

旅程は3回の飛行機乗り継ぎ東京成田→バンクーバーカルガリーイエローナイフに夜到着後その後すぐにオーロラ鑑賞をするって感じでした。他にもバンクーバーエドモントンイエローナイフバンクーバーからイエローナイフ直行便もあるみたいなので詳しくツアーとかを調べた方が良さそうです。やはり成田→バンクーバ→イエローナイフってのが一番乗り継ぎが楽ですね。

ちなみに残念ながら成田→イエローナイフ直行便はないです。理由としてはイエローナイフの空港が小さいので長距離航空機などでは滑走路の距離が足りないからと思われます。 

(でも、昔は日本からの直行便があったとか…?)

 

カナダのコンセントについて

カナダのコンセントの型は日本と同じでAタイプみたいです。が、Bタイプもあるとも調べたら書いてあったのて一応変換機もあった方が良いかもしれません。

あと、電圧は110Vで日本は100Vなので10V違います。そのためカメラの充電器の対応電圧も見ておいた方がいいです。(今のはだいたい対応してるので大丈夫だと思います。)

実際にイエローナイフのホテルは日本と同じAタイプでそのまま充電器とか使用出来ました。

 

イエローナイフの過ごし方

イエローナイフは2月なと気温が昼までも−20℃なので、正直いって外にでる気力は失われます。オーロラだけを見に来たのなら深夜までオーロラを見るので午前中は睡眠を取って活動は少し暖かくなった午後からのんびり町を巡るのが良いと思います。

町と行っても本当に小さな町なので歩いて気軽に回れます。(ただし冬は極寒なので外に出るだけでもかなり寒いです。)

それと旅行会社では犬ぞりツアーなどもありますのでそちらを申し込んで過ごすものありかと思います。

 

 イエローナイフの天気

イエローナイフの天気についてなんですが、これはどこのサイトでも言われてる通り当たる時もありますが基本当てになりません。

一応日本のサイトでもイエローナイフの天気を見る事は出来るんですが、実際に現地の天気と予報は当たってませんでした。また、過去の天気も見れるんですが、過去の天気では晴れで実際はずっーと曇りのままってのもありましたので本当に予報は当てになりません。これは日本みたいにあちこちに観測所があるわけではないので予報精度がどうしても悪くなるみたいです。

 

www.tenki.jp

 

自分の場合では、上のサイトの北アメリカ衛星画像を見ながら晴れるかを予想してはいました。あと、アイフォンの天気予報も意外と当たってたりしていました。

 

今回のカメラ装備持ち物

◎カメラ3台

メイン:EOS 5DMarkⅣ

予備機:EOS 5DMarkⅢ

サブ:Power shot G1X MarkⅢ

◎レンズ

メイン:TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD,EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM

サブ:Irix 15mm f/2.4

+EF24-105mmF4L IS USM

 

カメラ、レンズ構成としては通常の星撮り用のTAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDと万が一壊れた時のバックアップ用レンズを準備しました。

EF8-15mm F4L フィッシュアイ USMは真上から降りてくるオーロラを円周魚眼を使って撮影したいと兼ねてから思っていました。

結局使用したのは、:TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD,EF8-15mm F4L フィッシュアイ USMだけです。EF24-105mmF4L IS USMはPower shot G1X MarkⅢがあったので使わず…。

 

オーロラの撮影方法

オーロラ撮影方法について色々書こうかなと思いましたが下記サイトが詳しかったので省きます。

www.auroranavi.com

 

カナダ イエローナイフのオーロラビレッジでは三脚の貸し出しを10ドル(+保険で20ドル(故障等なければ返金))で行っています。なので、三脚が荷物になる方は現地で借りるのがいいかもしれません。10ドル払うの勿体ないと思う場合はトラベラー三脚シリーズの購入をおすすめします。(といってもトラベラー三脚シリーズも高いので借りた方がお得感はありますが今後も旅行される方等は便利なので是非)

ManfrottoトラベラーBefree三脚とボールヘッド???( mkbfra4gy-bh )
 

 

イエローナイフ オーロラ撮影記 

2月の寒空の下、成田空港に到着。ここを訪れるのは、10月にアイスランド行って以来4ヶ月ぶり。海外に行くのは小さい頃に訪れたオーストラリア、大学の卒業旅行でバリ島、そして、4ヶ月前のアイスランドを含めて今回で4回目。
最初は家族と次は友人とアイスランドはツアーで日本人ガイド付きでしたが、今回は旅行会社にツアー等を手配してもらったが渡航中は一人旅という日程で、ソロでの海外旅行を体験した。
最終的にはレンタカーを一人で予約してソロで海外での撮影も行ってみたいと考えている。
そう言えば10月のアイスランド旅行記については記事化してない。理由は目的であったオーロラの写真が不発であったためだ。
ただ、観光としてはアイスランドは充分に楽しめたし天候が最も悪くなる10月に行った自分も悪い。
というわけで、今回のイエローナイフは晴天率が高く3日以上の滞在であれば90%でオーロラが観測出来るという事で訪れた。
ただ、ここ最近太陽活動が穏やかでオーロラのブレイクアップが観られるかどうかまではこの時点ではわからなかった。一応、訪れる前に太陽の黒点でCクラスのフレアが発生していたがどうなることやら…。
 

成田空港からバンクーバーまで

今回のツアーでは、成田からバンクーバーを経てカナダ国内便でカルガリーに到着後でイエローナイフに行くという順路だった。
確か前回のアイスランドが成田→コペンハーゲンアイスランドだったので今回のが乗り換えが一回分多い。そして、ガイド無しの一人だからやや不安だ…。とりあえず成田からバンクーバーまでの飛行機は無事に定刻通り出発、8時間のフライトの始まりだ。

 

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↑エアカナダなので成田のターミナル1からの出国になる。

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↑出発は夜の19時からこれは日付変更線を跨ぐので出発が遅いんだと思います。

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 ↑バンクーバ行きの搭乗口、写真がオーロラになってる!
 
海外路線だと最新の映画が観れるのでいくつか鑑賞したけど特にこう観たい映画は今回はなかった…残念、気になっていた「打ち上げ花火、上から見るか、横から見るか」もあってそれも観たけど結局これは何が作りたかったんだ状態で困惑どうしてあれを公開しようとしたのか…。
 
出発して2時間ぐらいで機内食が出た。ポーク&チキンの二択で自分はポークを選択。機内食は撮影し忘れていた。
機内の座席は3列シートの真ん中だったのでさながら深夜バスのようだった。長距離だとビジネスクラスとかだとかなり楽になるけど値段が10万ぐらい変わるとなるとエコノミーでいいやってなる。エコノミーでも廊下側だったら幾分か楽なんだけどね。
 
8時間のフライトを終え無事にバンクーバ空港に到着

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バンクーバーでは一回成田からの荷物を引き取りカナダでの荷物の検閲があった。
また、入国審査は面白いもので下の写真の左側にある機会で入国の登録?をしました。この機械には写真撮影する機能もついていて、入国の際に顔写真を撮られます。

この審査が終わったあとはパスポートのチェック、こちらは一応自動ではなくて手作業で確認していました。f:id:Starryheavens:20180218204338j:plain

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案内板は日本語、韓国語、中国語と多種多様な言語に対応していました。

バンクーバ→カルガリーの便でトラブル発生… 

その後、バンクーバーからカルガリー行きの便を待っていたのだが、放送でなんとカルガリー空港が閉鎖になってカルガリー行きの便がキャンセルというまさかの自体に…
今回ガイド無しでの渡航だったのでキャンセルになったと聞いた時はかなり焦りました…。
ほかの日本人でイエローナイフ行かれる方がいたのでそこらへんで情報収集したところ本日中でイエローナイフ行きの別の便は既に満席で明日しか行く便がないとの事、早速3日あるチャンスの内1日を潰してしまった…。
とりあえず中学生レベルの英語力を駆使して代替便を頼むと本日中にはイエローナイフには行けないが翌日朝のエドモントンからイエローナイフに向かう便を予約してくれた。サービスカウンターの担当者によってはやってくれない人もいるのでこれは運が良かった。
バンクーバー空港を出発してエドモントンへ向かい、そこで旅行会社が別途予約してくれた空港直結型のホテルで宿泊した。
 
今回使用したSTWの旅行会社は丁寧で迅速な対応をしてくれたので非常に助かりました。
 
エドモントンも緯度的にはオーロラが見れるらしいので夜間もちょくちょく起きてオーロラが出ていないか見ていたが残念ながら確認できずに朝を迎えました。
 
早朝7:15のエドモントンからイエローナイフ行きの飛行機に乗って9:05分にイエローナイフに到着。

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エドモントンイエローナイフの便も欠航になるんじゃないかという若干の心配もあったけど特に問題なかった。

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エドモントンからイエローナイフへ向かう機内からエドモントンの夜景を撮影。

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今回はエアカナダではなくノースカナダ航空を使用した。朝の機内食が出たがエアカナダよりもノースカナダの方が美味しかった印象が強い。

 

機内からの朝焼け

北に行くにつれ朝日は濃い赤色になるんだなと。本当に綺麗な朝焼けでした

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そして、イエローナイフ

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↑天候は残念ながら悪い。衛星画像でもイエローナイフ上空は厚い雲に覆われていた。

この後、晴れればいいけど…

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イエローナイフ行きの便としてはジェットエンジン搭載の機とプロペラ機がある。イエローナイフは小さな空港なので、小型機がメインだ。

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飛行機から空港のロビーまでは歩いて向かう。

イエローナイフはマイナス30度になるとも言われてたけど曇ってるせいかマイナス10度ぐらいとイエローナイフとしてはかなり暖かかったみたいだ。
ただ、暖かいといっても雪国に行かない限りはなかなか体験出来ない温度なので防寒装備はしっかりと必要。
自分は冬山登山を1月中に行ってどこもマイナス10度ぐらいだったので特段寒くも感じなかった。
 
それより問題は天気…ずっと曇りなのは解せない。前回のアイスランド同様神様はオーロラを見せない気でいるのかと本気で思った。
(一応アイスランド時には帰りの飛行機の中からオーロラは見えたけど写真は撮れなかった…)f:id:Starryheavens:20180218230158j:plain飛行場にはオーロラビレッジのスタッフさんが迎えに来てくれた。日本人スタッフで日本語での会話なので少し安心出来る。その語空港から10分程度でホテルに到着。時間としては午前10時ぐらいでした。すぐに町を散策しようかなと思っていたんだけど、結局度の疲れで仮眠を取る事に気がついたら午後の15時になっていました。ちなみにホテルはデイズインってところでした。部屋の写真は撮り忘れていたけど中には電子レンジや冷蔵庫、テレビ等が設置してありました。電子レンジは役に立ちました。とりあえずお腹も空いたのでどっかしらのスーパーとかに買い出しついてに町を散策する事にしました。f:id:Starryheavens:20180218230248j:plainまず、どのブログや旅行記に載ってるYKセンターの気温の表示板。大抵−20℃とか表示されるけどこの日はあったかいので-11℃ぐらいでした。デイズインからは徒歩5分ほどの場所です。

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いよいよ初日のオーロラツアーへ 

結局小雪舞う中でツアーの時間になってしまいました。後はオーロラビレッジというオーロラを見るための観測場所で天気が良くなりオーロラが見れるか否かの天任せに
防寒着はオーロラビレッジからレンタル代金は払うが貸してもらえます。自分は雪山装備があったのですがマイナス30℃になるということで一応レンタルしていました。
結果としては冬山装備でも意外となんとかなった。ただいつもより気温が高かったってのもあるかもしれないから間違いなくレンタル防寒着は借りておいた方がいい。
特に靴とダウンのズボンは大事です。あと、カイロ等も日本から持って来た方がいいです。それと、冷えとしては手足の先や顔がやはり寒いので手足は分厚い手袋や分厚い冬山用靴下、顔はバラクラがあると非常に便利(一応レンタル内にも手袋とバラクラは入ってる)
ホッカイロ 貼る レギュラー 30個

ホッカイロ 貼る レギュラー 30個

 

 

ツアーのバスに乗って他のツアー参加者をホテルで拾って出発。だいたい30分ぐらいでオーロラビレッジに到着する。乗ってたバスの車内の窓は室内の湿気が凍ってしまうぐらいの寒さでした。
 
オーロラビレッジ到着後初めての方に施設説明を行ってくれる。ただ、オーロラが発生してたら施設説明断ってティッピー(テント)に案内してもらってすぐにオーロラ観測した方がいい可能性もある特にブレイクアップというオーロラ爆発は数分しかもたないからってのもある。
自分の時は結局曇りでオーロラ見えてなかったのでのんびりと施設案内をしてもらいました。
 
あと、オーロラビレッジにはお土産やレストランもある。
オーロラが見えない時はレストランでのんびりディナーを楽しむのもよし(値段は高いけどせっかく海外来たから気にしなくてもいいと思う)
特にレストラン内にあるアイスワインという元はドイツで産まれた凍ったブドウから熟成されるワインでカナダでも生産されているがこれが今まで飲んだ中で一番美味しいワインだった。
というか子供舌なのでワインみたいな甘酸っぱいのが苦手だけどアイスワインに関してはかなり甘くほんのりとした酸味があって本当に本当美味しかった。日本に戻ったら買おうかと思ったぐらい。
でも、値段が60mlで15ドルという高級ワインですけどおいそれと飲めないけどせっかくだし飲んで見てほしい。 
そんなわけで食事などを楽しみながら23:30を過ぎてもまだ曇りだった。内心焦っていました。

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オーロラビレッジでは二回延長することができ、一回目が2:30、二回目が4:00まで滞在できる。(これは魅力的、前回のアイスランドのオーロラツアーではここまで遅くまではやってなかった)
1回目の延長の締め切りが23:45-0:00までで2回目が1:30までだ。延長時間には気をつけないといけない
とりあえず予報では1時からは晴れる予報だったので1回目の延長を申し込んだ。延長は一回25ドルかかるが、基本的にオーロラが出てたり晴れそうな予報の場合延長した方がいいと思う。実際に延長した後にとんでもないオーロラが出てくる事もあるしたとえオーロラが凄くても時間になったら強制的に返されてしまう。なので、僕は確実に延長券を最初から買っておいて見るべきだと思う。
オーロラ延長券はオーロラビレッジ内の金券としても使えるみたいなので最初に着いて買っておくのも手かもしれない。
自分の場合は不幸中の幸いか1日目に到着できなくオーロラ観測を出来なかった分代わりに延長券を二枚頂けたので初日はそれを使用した。
 
0:15ごろ雲の隙間から星がチラッチラと見えて希望が出てきた後、目を凝らすと遠くの方の地平線付近で緑になっていた。まだ、周りも気づいてないが多分オーロラだ。
(天体写真やってると何故か夜目が効いて小さな光も見逃さなくなる能力を得る…!)
カメラをティッピー内に置いてきたのですぐに撮りに行って撮影したところ間違いなくオーロラだった。
 

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ティッピー内の人は気づいてなかったのでオーロラを出てる事を伝えてから自分は急いでバッファロー丘上に上がったところ雲の隙間から美しいオーロラが現れていた。

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まだ雲量は多いがそれでも、雲の隙間からオーロラや星が見える。予報は外れやすいので晴れない可能性もあったが晴れてきて良かったと心底思った。また、雲の隙間から見るオーロラも神秘的なものであった。

この後雲が一気に減っていき空一面に星空とオーロラが現れた。オーロラ写真

とても美しい…。初日で見れて本当によかった…。神は自分を見捨てなかった…。

それにしてもさっきの雲量からここまでの快晴になるとは思いもしなかった。

オーロラ写真

とりあえずこれは撮れただけでも満足だったがこの後更に美しい光景が広がってくる。

 ちょうどこのタイミングで延長してない人は帰ってしまった。
が、本番はここからだった。

オーロラ写真

 1時過ぎにオーロラのブレイクアップに近い形で出現。オーロラのカーテンが生き物みたいに動いていた。
延長してる人、してない人で見れるオーロラの質が変わって来るので何度も言うけど延長は間違いなくした方がいい。特にカナダのオーロラは時間帯的に遅い方がブレイクアップするのが多い気がする。

オーロラ写真

 2時まで弱まったり強まったりしながらもずーとオーロラが出てくれていた。

オーロラ写真

なので、自撮りしてしまった。イスはオーロラビレッジのあちこちに置いてあって自由に使えるので座りながらのんびりとオーロラを眺めることができる。

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↑ティッピーとオーロラのカーテン。ティッピーが明るいので露出オーバーになってしまう。

もう初日の絶望感から一気に逆転した感じだった。

 更に2回目の延長の3時過ぎに2回目のブレイクアップでオーロラビレッジの真上をオーロラが降り注ぐような形で出現した。最初は北の空にオーロラが出始めていた。

ティッピーとオーロラ

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もうここまで見れれば充分だというぐらいのオーロラだった。でもこの後すぐに更なる大オーロラブレイクが発生

f:id:Starryheavens:20180218234146j:plain空一面を緑色のオーロラが覆った…。自分も見蕩れていたし周りは人が少なかったけど多くの歓声が聞こえた。多分初めて見るにしては上出来のオーロラだと思う。もちろんまだまだ上のクラスはあるだろうけどそれでも見れて本当に良かった。(見れなかったら25万ほどぶっ飛ぶところだったので)ちなみに円周魚眼レンズが中途半端になってしまってるのは実は円周8mmに出来ない様にする謎のEF8-15mmF4LUSMの仕様で気づかないままこうなってしまっていた。(多分どっかしらでリミット掛けてしまったと思う。ほんとこの謎仕様使わないしいらないんじゃないかといつも思っている)
気を取り直して、8mmの魚眼レンズに画角を変えて真上からオーロラが降ってくる構図で撮影した。これ見るとビー玉にオーロラを閉じ込めたような構図になってるが円周魚眼レンズらしいオーロラ写真だと思う。f:id:Starryheavens:20180220212025j:plainオーロラブレイクが終わった後、上空には緑色の霧みたいな感じでオーロラが広がって来た。f:id:Starryheavens:20180220212102j:plain写真では感度を上げているせいで上の写真のように見えるって思われるかもしれないが実際に見ても地面は緑色に染まっていた。もはやオーロラビレッジの上空は、全天がオーロラに包まれるような感じでとても神秘的であった。f:id:Starryheavens:20180220212144j:plain残念ながらこの後は1時や3時のような大規模なオーロラブレイクは発生せず上の写真のような薄い感じのオーロラに包まれていた。流石に2回目の延長では人が少なく静かな中での鑑賞であった。このあとは4時の時間切れになってしまい名残惜しいがホテルへと戻った。この夜の気温はマイナス20℃だった。カメラやレンズの外観は凍っていたが特に問題なく動作はしていた。しかし、タムロン15-30/2.8はズーム機構が凍って?やや動作が鈍ったので若干不安になった。

 

イエローナイフ滞在二日目

4時になってオーロラビレッジのバスでホテルまで送迎してもらってその後すぐに爆睡して起きたのは昼間の14時でその後はシャワー浴びたり荷物の片付けしたりとだらだらしちゃって結局16時にホテルを出た。

向かう先は展望台があるところでデイズインのホテルから徒歩15分ほど

 

天気は昨日と打って変わって晴天だけどそのかわり放射冷却でめちゃくちゃ寒いf:id:Starryheavens:20180222223906j:plainほんと天気は快晴で綺麗な青空が広がっていた。ちなみに目的地は写真のトラックの左上にある丘が展望台になっている。f:id:Starryheavens:20180222223937j:plain途中車を見つけたらナンバーが白熊で可愛いf:id:Starryheavens:20180222224010j:plain15分後到着、この階段を登れば展望台へ既に観光客が何人かいる。一応イエローナイフの市内観光ツアーの一部にもなっていて観光バスも来ていた。f:id:Starryheavens:20180222224116j:plain眺めはこんな感じ、そこまで高くないので絶景とは言わないけどそれでもイエローナイフ市内を見渡せる。夕焼けを撮ろうかと思ったけどあまりの寒さに断念…。写真だと伝わりにくいですけどほんと肌が露出してる部分が痛くなってくる…。f:id:Starryheavens:20180222224042j:plain展望台の石碑みたいなの、写真を撮るのに夢中で何が書いてあるか読んでいなかった。 とりあえず寒いので市内に戻って夕食の買い出しをした。その途中で例の温度計を見るとf:id:Starryheavens:20180222224149j:plainマイナス20℃…。それは寒いに決まってる…。これは夜は−30℃の世界が待ってそうだ。夕食は冷凍ハンバーグと日本から持って来たカレー飯と安かったメロンの詰め合わせを買って済ませた。

 

2日目(最終日)のオーロラツアーへ

前日と同じで21時前にホテルを出発した。到着は21時半でこの日は前日と違い到着した瞬間から綺麗な星空が空に広がっていた。
北極点に近いため、日本で見る星空とはまた違う。特に北極星の高さやまた、オリオン座の位置などは全然違うので是非星座も気にしての観測もしてみたら楽しいと思う。
 
早速だがティーピーに入らずにレイブンの丘へ向かった。この場所での撮影は初日で撮影していないので気になっていた。レイブンの丘は明かりがなく光が入らないためにオーロラが最も観測しやすい場所でもある。

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到着後秋の天の川とカシオペア座を構図に入れた写真を撮影。この後この場所で定点撮影に近い感じで撮影していた。

ちなみに到着後の時間は21時45分ごろ撮影したもので実はこの時写真だとわかるように地平線には既にオーロラが出ていた。(肉眼じゃ全く気づかないで後から現像中に気づいた)

 

ちなみに寒過ぎて30分経ったらティーピーに戻り暖を取り再び出撃するという形を取っていた。そうしないと本当に凍傷になりそうなぐらいの寒さだった。スタッフに聞いた所−33℃で体感温度は-40℃ぐらいでだった。

 

しばらくこの状況が続き次に変化が見られたのは23:30だった。

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肉眼でもわかる様に薄らとオーロラが現れていた。緑というよりかは白で写真で撮ると虹色に見える。個人的には彗星の尾みたいに見えてこれはこれで綺麗だった。

ただ、この状況も1時間ほど続いてて今日はオーロラが弱い日だと勝手に思ってティーピーに戻って暖を取っていたところ外から歓声と共にスタッフさんが入って来て「オーロラが出てますよ!」と教えてくれて出てみると空には昨日と同じような緑色の綺麗なオーロラが出ていた。

走ってレイブンの丘へ上がると秋の天の川と交差するような緑色の美しいオーロラが出現していた。

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地上が緑色に染まるほどの明るいオーロラ

先ほど薄いオーロラが出ていた位置に出ているのがよくわかる。規模的には前日の方がはるかに大規模であったがこの日は非常に明るいオーロラだった。

初日と同じようなオーロラ爆発が10分程度続いた。 

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北斗七星の配置をミスっている写真だけどこのときは特段気にせずにオーロラだけを撮影していた。

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対角魚眼レンズを使ってのオーロラのカーテン。このときも前日と同じように天から降ってくるようなオーロラだった。

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全周魚眼レンズだと更に迫力が増します。

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この日は翌朝の6時の便でイエローナイフを出発するので残念ながら延長が一回までしか出来なかったのがとても悔しい…。(本当は4時まで延長出来るけどホテルの集合時間が4:15で間に合わなくなるので今回は1回目の延長のみでした。)

これはツアー選びをミスりましたね…出来れば昼過ぎ出発の便にすれば良かったです…。

でも、正直の所これだけのオーロラを見れただけでもラッキーかもしれません。

一応オーロラビレッジでオーロラ見れる確率は3日間滞在して90%ですが全く見れない可能性も充分にありえましたしその場合だとツアー代とかがパァになるのである意味賭けみたいなもの。

 

エピローグ

短かったオーロラツアーも本当に名残惜しいですが、イエローナイフから日本へ

イエローナイフからエドモントンまではちょうど明け方で綺麗な朝日が見れましたが凍結防止液?が窓に付いてたためピントがどうしも風景にあわせられませんでした…。

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エドモントンに到着

プロペラ機に乗るのは初めてでもうちょいゆったりと飛ぶ感じを想像していました加速が意外にあったのが驚きでした。

ただ、騒音はジェットエンジンの方が凄いですが、振動に関してはプロペラ機の方がややるなという感じでした。(そこまで気にはなりませんが)

この後トラブル等なくエドモントンからバンクーバ行きの飛行機も定刻通りの出発でした。

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↑機内からエドモントンの住宅街を

デイアフタートゥモローみたいに町全体が雪に覆われていてこんなところに良く人が住んでるなという感想しか浮かんで来なかったです笑

 

このまま順調に帰宅出来て行きみたいな事が起きないかなと思っていたらそんなことなくて最後の最後でバンクーバーから成田行きの便がオーバーブッキングになりました笑

オーバーブッキングの際はチケットの座席がGTEと表示されます。一応係員からも説明と同意が求められました。

ちなみに調べてみると成田〜バンクーバやバンクーバ〜成田間は結構オーバーブッキングするそうです。

参考グログ:

飛行機の座席番号がGTE。オーバーブッキングで搭乗できない可能性と座席確定までの流れ。 | とりあえずバンクーバー。

でも基本的には、飛行機に乗れるそうみたいで運が良かったらビジネスクラスにクラスチェンジするみたいです。(自分は残念ながらクラスチェンジしなかったですが…)

ガイドいないツアーはこういったトラブルに巻き込まれるとある程度自分で対応しなければならないので大変ですね(その分の安さですので何も文句は言えないですが)
 
バンクーバから成田までのフライトは行きより+1時間の9時間ちょいのフライト。行きより遅いのはジェット気流の流れの反対を飛ぶからです。行きはジェット気流に乗るので時間を1時間早められるのでジェット気流は偉大ですね。
雑学ですが第二次大戦中の風船爆弾とかもこのジェット気流を使ってアメリカ本土へ攻撃したという歴史もあります。
 
夕方に成田に到着
日付変更線を超えるので一日進んだ未来に到着する感じです。実際には過去の時間へ行って現在に戻って来た感じですね。

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成田に到着した頃はちょうど夕暮れ時で気温は10℃前後とイエローナイフの-30℃を味わった後は暖かく感じました。

 

さて、長々とでしたがオーロラ撮影紀行でした。

アイスランドで撮れなかったオーロラのリベンジに成功しました。そして、生のオーロラを直に見た感想としては、人生で一度は見てほしい光景ですね。自分は一回じゃまだまだ物足りないので次もカナダもしくはアラスカやノルウェーでの撮影もしたいと思っています笑

 

あと、最後に今回の旅行で参考にしたサイトとかを紹介して行きたいと思います。

参考にしたサイト類

◎ヤムナスカのオーロラ完全ガイド

www.auroranavi.com

カナダ イエローナイフではなく同じくカナダ ホワイトホースのガイドの人が作ったオーロオラサイトで、オーロラの仕組みやオーロラの撮影情報とかが色々載っていますのでオーロラを見に行く前には絶対に見ておいた方が良いサイトです。


宇宙天気ニュース

オーロラ予報というよりも太陽活動をチェックするために使いました。

また、オーロラに関しても触れられている事があるので毎日チェックしていました。

ちなみにサイト内のAE指数というのが大きくなればオーロラの活動が盛んという事です。

 

◎カナダ イエローナイフ オーロラ情報局

www.canadaauroranetwork.com

 

 このサイトもイエローナイフ旅行についての情報が多く載っていて非常に参考になるサイトでした。

このサイトの中にあるイエローナイフ オーロラカメラもオススメです。

 

カナダ旅行の基礎知識

イエローナイフだけではないですが、カナダ旅行の注意点とかの説明がされています。

 

 

B17 地球の歩き方 カナダ西部 2017~2018

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オーロラ・ウォッチングガイド: 一生に一度は見たい絶景の楽しみ方
 
オーロラ ウォッチング ガイド -宇宙の神秘に迫る (楽学ブックス―自然)

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オーロラ・ウオッチング―オーロラに会いにいこう

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ブログ中の円周魚眼レンズについて

ちなみに円周魚眼レンズだとフルサイズだとシグマのレンズが一番安いですがNikonCanonだと純正品は対角魚眼と円周魚眼レンズ両方をカバーしてるので高いですが使い勝手はいいです!

Canon 超広角ズームレンズ EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM フルサイズ対応

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