カメラと星景写真の日々

まだ見ぬ星景写真を求めて

カメラと星景写真の日々

【天体撮影記 第204.5夜】 鳥取県 浦富海岸から鳥居と北斗七星と紫金山・アトラス彗星について

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1. まえがき

ご無沙汰しています。

一カ月ほどブログ更新をサボっていました…最近週末の天気が悪く、良くても満月期に被ったりしていました…そのため9月は星景撮影に全く出られませんでした。

starryheavens.hatenadiary.jp

前回の撮影は愛媛県 瓶ヶ森テント場で撮影した8月10日以来ほぼ2ヶ月ぶりの撮影でした。

 

今回は番外編ですが、実はちょうど太陽でXフレアが発生していて低緯度オーロラの発生する予報が出ており、今年5月の大規模な低緯度オーロラが発生するかも?と思い日本海側の鳥取県まで行ってきました。

まあ、番外編になってるので低緯度オーロラの成果は全くなかったですね…。

今年の5月の低緯度オーロラ時はXフレアが72時間で7回発生しており、GOES衛星による観測史上起こった事例であり、多少Xフレアが発生しても北海道では観測できますが、日本海側での撮影は中々難しそうですね。

今年は結構北海道で低緯度オーロラが発生していますが、単純に注目されているだけで実際は薄いのも含めると結構発生しているのではないかと勝手に思っています。

 

低緯度オーロラは撮影出来ませんでしたが、撮影予定地の近くに鳥取県浦富海岸というところがあったので枚数は少ないですが星景写真を撮影してきました。

天気図参考は気象庁|過去のより

大陸からの高気圧の張り出しによって秋雨前線が太平洋側まで押し下げられていて、ぎりぎり鳥取県の天気は晴れとなっていました。

2. 浦富海岸から鳥居と北斗七星

[焦点距離:24mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:10s/ ISO: 6400]

浦富海岸海水浴場で、鳥居があるところは小島は向島恵比寿神社の鳥居で事代主神豊玉姫命等が祀られているそうです。

鳥居のある小島の左上に北斗七星が輝いています。今回の撮影では久しぶりにソフトフィルターを利用しています。

[焦点距離:15mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:10s/ ISO: 6400]

北極星と北斗七星とカシオペア座の構図

こちらも最近全く撮影していなかった構図です。

[焦点距離:15mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:10s/ ISO: 6400]

鳥取市に近いですが浦富海岸は天の川も撮影できるほどの空の暗さがあります。ただ、方角的に街明かりがあるので星景写真の構図的には微妙です。

[焦点距離:28mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:10s/ ISO: 6400]

日が完全に暮れると近くの建物の灯りがつき、向島恵比寿神社の鳥居を照らしていました。

自然な雰囲気だと最初の写真の方が好きですが、前景がはっきりするのはこちらの方ですね。

個人的にはあまり好みでないので、ここで撮影を切り上げ低緯度オーロラ撮影地へと向かいました。

低緯度オーロラは急遽発生する可能性が高いのでタイムラプス撮影を行っていましたが、残念ながら全く発生せず。ただ、火球レベルの流れ星が撮れていました。

しかしながら漁火が明け方まで煌々と輝いていたのでどのみち低緯度オーロラが発生していても撮影は厳しかったかもしれません。

3. 浦富海岸周辺の空の暗さ

(Light pollution map)

浦富海岸周辺は数値としては1.3になります。鳥取市と港も近いのでちょっと高めの数値となっていますが、十分に空は暗く天の川も見えます。また、北側に関しては街明かり等ないのでかなり暗い夜空が広がっています。ただし、漁火などがある場合は北側の空は明るくなります。

近くに大きな街明かりもなく、高知県南部の真っ暗な見たことのない星空が広がっています。

4. あとがき

実はこの後日にNICT(情報通信研究機構)から太陽表面で大規模フレアが発生し、高速コロナガスが地球へと向かっていて通信障害の可能性があるとの注意喚起がありました。

10月11日の夜明け前に低緯度オーロラが発生し、北海道から鳥取県あたりでも低緯度オーロラが撮影されました。この日の夕方に自分も鳥取県に再度向かったのですが、残念ながら時期嵐が収まってしまい撮影できず…。やはり発生直後の低緯度オーロラを狙わないと厳しいですね…。

低緯度オーロラはある程度予測ができるようにはなりましたが、どのくらいのが現れるかは実際に低緯度オーロラが出ないとわかりません。が、また休日等あれば引き続き狙っていきたいと思います。

 

そして、今は夕刻に紫金山・アトラス彗星が西の低い空に現れています。日没直後で見えるのが10月12日以降です。

9月後半も夜明け前に見られていたのですが、天気が悪く撮影ができませんでした。

 

また、紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)とは異なり2024年の9月下旬に発見された同じ名称で紛らわしいですが、アトラス彗星(C/2024 S1)が10月末と11月初旬に見られます。今のところ、紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)よりも明るくなると予想されていますが、核が崩壊したとの情報もあります。

彗星の明るさの予想は本当に難しいのでこちらも期待半分で楽しみにしていこうかと思っています。

 

5. 勝手に撮影地ランキング

撮影地の環境:☆☆☆

空の暗さ:☆☆☆

自動販売機やトイレあり。撮影環境は良いですが、 空の暗さはそれほど。

北の方角は開けていますが、南側は村落があり流星群観測にはちょっと不向き

 

 

6. 使用機材