北アルプスや南アルプスに登られている多くの人の写真を見て「くぅ〜」山に登りたい欲が溢れ出て近くにいい山がないか探して見たところ佐賀県の有田にある標高516mの「黒髪山」というところが良さげな雰囲気があったので訪れて来ました。
佐賀県の山といえば福岡県の県境にある「背振山」も有名ですがあっちもいずれかは登ってみたいと思います。
黒髪山について
黒髪山は実際は佐賀県の武雄市と有田町の市町境にある標高516mの山になります。
新日本百名山でもあり、九州百名山の一つになりますが、九州に住まないか山に詳しい人ではないとなかなか知り得ない山だと思います。(自分も全く知りませんでした)
ちなみに名前の通り黒髪山の山頂に立つと髪の毛がフサフサになるということで別名「フサフサ山」とも言われていますのでそろそろ髪の毛の薄さが気になる年頃にはちょうどいい山でした。(※嘘です)
真面目な話に戻すと黒髪山は元々は火山岩が侵食された山で規模は小さいのですが群馬の「妙義山」みたいな山塊を持っています。
また、「大蛇退治伝説」とかも残っていますし、「天童岩」など山岳信仰も多く存在している山です。
黒髪山(くろかみやま)の登山コース
黒髪山までのコースは
・乳待坊公園からのコース
・有田ダムからのコース
・竜門ダムからのコース
と多彩なルートがあるが今回は竜門ダムのルートを選んだ。
総距離4.4kmで標高差も400m弱しかないので登山レベルとしたらかなり楽勝な分類に入ると思う。ただ、、低山はマムシとか蜂とかもいるし、展望がない分道迷いする可能性もなくはない。また、山頂付近は鎖場などもあるので調子にのると痛い目に合う恐れがあるので十分注意が必要だ。
といいつつ今回は鈍った体を鍛え直すというつもりでささっと登って来た。コースタイムは通常3時間のところを撮影やお昼ご飯を食べてなおかつ雄岩に立ち寄って往復2時間なので、早い人だと1時間半ほどで登山and下山できると思う。
今回はカメラとレンズもEOS Rと14-24mmF2.8とRF35mmのみとして荷物も減らしたおかげか前回の九重連山みたいに途中で足が動かなくなることはなかった。
にしても九重連山の時の調子の悪さは本当になんだったのか…。
ただ、歳を取るにつれて体力が落ちて来たのは実感している。元々運動部でもなんでもない帰宅部が山登りしてるのだから当たり前か。
ちなみにアクティビティある人たちを見ていると運動部ばかりで基礎体力が違うと感じるので若い時の基礎体力作りの必要性は本当に実感する。多分更に歳を取るにつれその部分で多くの差が生まれてくるのだろう…。
黒髪山登山記
今回の記事はシグマ14-24mmF2.8を使用していますが、当方の手違いのため1.6倍クロップ仕様で22mmの画角となってしまっています。
竜門ダム駐車場についてのは10時頃でしたが、まだまだ駐車場には空きがある状態でした。
登山口については正面の建物の裏にあります。看板があるんですが何故かそちらは遠回りさせられる道みたいです
最初のポイント「見返峠」までは1.5kmでコースタイムは40分ほど。ゆるりとした登りですのでそんなにきつくないし
見返峠の3分の2ぐらいまでは渓流沿いを進むので真夏でも涼しげな空気が漂っています。しかし、新緑の時期に訪れたかったなぁ。
山岳信仰があるのでちらほらと仏様の石像を横目に登ってゆきます。
登山道はきちんと整備されているの歩きやすい。ただ、石畳の登山道は歩きやすいけど雨が降ったりしたら滑りやすくなるので下りの時は怖い部分もある。
大きな岩をくり抜いてその中にお地蔵様
登山客はちらほらとすれ違う程度で混雑はしていなくのんびりと歩けます。
黒髪山も後ノ平経由、見返峠経由と分岐がありますが今回は見返峠経由で
あと、「青螺山」は今回行かなかったのですが「黒髪山」よりも標高が100mほど高い618mなのでまた別の機会があれば登ってみようかと思っています。
見返峠に到着。全体写真をこの時撮影していなかったのはちょっと失敗
見返峠からは再び平坦な道を進んでいく。展望は一切ないがこれは低山だから仕方ない。ただ、トレイルランのトレーニングには良さそうな感じはした。(やらないけど…)
見返峠から130mほどの距離に再び分岐がある。分岐は雌岩まで行けるルートで100mほどしかないのでちょっと立ち寄って見た。
少し痩せ尾根を進んでいくと
雌岩に出れる。
雌岩からは武雄市方面の風景が広がっている。
周辺は切り立った崖なので覗き込んだ時に足を滑らせたら多分おしまいだ…。
雌岩から再び黒髪山の登山ルートに戻る。
黒髪山山頂までは一気に150mほどの登りがあるのでここから急に登りがきつくなってくる。といっても普段山登りしている人なら何でもないような登り
黒髪山山頂までもう少し!
黒髪山山頂が近づくと「天童岩」が目の前に現れる。
ここからがまた面白くて鎖場がある。危険度はそこまで高くないのでアスレチック的に楽しめるけど雨の後は滑る危険性が高いのでその時は注意が必要そうだ。
鎖場に続きハシゴもある。夏場のハシゴは日に当たって素手だと暑いので手袋はあった方がいいかもしれない。
鎖場付近から展望が広がってくる。
一応足を踏み外したら怪我どころではすまない
それと今まで「黒髪山」までの案内板だったのが急に「天童岩」に変わるので「黒髪山」はどこへ?と疑問に持った。
とりあえず「天童岩」へと向かう。目の前の岩が「天童岩」になる。
最後の鎖場を抜けると
「天童岩」の頂上にたどり着く。
天童岩からは周囲360°の展望が広がっている。この日は、空気が比較的澄んでおりなかなか良いシーイングだった。
佐世保方面。大島造船所がある大島まで見通せるので空気の質としてはかなりいい分類。
左手に見えるのが竜門ダムであそこから登って来た。
「天童岩」の奥に進むと「黒髪山」の山頂案内板が建っている。
佐賀県の有田焼きの案内板も!地元の名産で案内板が作られているのはいいですね。
まとめ
佐賀県の黒髪山は短時間で登れるのとコースとしても単調なものでなく鎖場、ハシゴなどもあって想像以上に楽しめる山でした。
個人的には少し物足りない感じはしましたが、トレーニングには丁度いい山かもしれません。他にも縦走ルートなどもあるみたいなのでまた時間を見つけて登山に訪れたいと思います。
と、実は黒髪山駐車場という黒髪山の山頂付近からも登れるので時間がない人等はここから山頂を目指して見るのもありかもしれません。